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人は時に狙われて
ものみな静かな夜の中
時という
まだ固まっていないコンクリートに
自分のしるしを残して
ブランコの音だけが
コキー
コキー
時に思いを馳せたとき、
夜だ ....
空を泳ぐ 羊の群れ
青を連れ去って
どこまでいくの?
え?
あぁ 夏までいくの
灰色の街角に
僕の影がしゃがんでる
地上は白く淡い小雨の日
千は海
幾百の涙を統べる
千は{ルビ宙=そら}
幾百の夢を{ルビ抱=いだ}く
過去は彼方へ飛び去って
常に今はまっさ ....
青空は遠すぎて
どこまでいっても
たどりつけなかった
もう歩けない
光は失われてしまった
寒い
寒いよ
青空は広すぎて
その笑顔は
きれいすぎて
私にはもったいなかった
....
こんなに苦しいのは
人間が氷のように
あとかたもなく
消えることができないから
こんなに悲しいのは
人間が泡のように
ある時パチンと
消えることができないから
雨・・
と、今日の世界を書き記す。
ここからどこへ
行くというのか。
どこへ?
決まっているじゃないか
そこへ。
そこ?
そうそこ。
ここ?
そうここ。
どこなんだここ。
....
ああ 空に降る
冷たいしずくよ
どうしてそんなに
私のほほを濡らすのか
ああ あの暗い空から
美しいしずくが
いくつも沈んできて
今ここで つどうのか
冷えた手足は
あやしく ....
虹のカケラ探して
一人たたずめば
なつかしい道
琥珀の光
思い出してみれば
ふるえてしまう背中
重なった指先
虹を宿して
止まった歯車動き出す
白く閉ざされた世界
{ルビ朱= ....
橋の下には
川が流れている
たくさんの落ち葉の側には
木が立っている
枕の上には僕の頭がある今、
天井の片隅からきみが僕を見ている
庭で猫が鳴いている
ああ、僕は死んでいるんだね
暗い ....
I'm always close to you
「そばにいるよ」
歌声の素敵なあなたは天に召されてしまって
ずっと悲しくて、つらくて、どうしようもなく
落ちるところまで落ちて
....
涼しい初夏の頃
大空に泳ぐ風
緑をざわめかせ
色 そめあげてゆく
目をとじても感じるよ
新しい季節のドキドキ
見えるものが全てじゃない
Feeling everything
in ....
きらめく星空 瞬く間に見た夢
あぁ 手を離さないでいて
波打つ心 雲間の向こうで微笑む{ルビ未来=あした}を掴めるの?
”I miss your smile”
突き抜ける青空 はばた ....
いつも遠くから見ているだけの君へ
今日は花を贈りたいな
どんな花が好きなんだろうな?
びゅーっ
世界各国の素敵な花たちをどこからでも
プレゼントできるよ
どんな花でもリクエストして ....
あなたのこと、見つめてもいいですか?
手のひらの小さな水溜り
そこにかすかに映るあなたの横顔、見つめていてもいいですか?
水溜りの水が手のひらからなくなるまでのわずかな間
あなたの横顔、見 ....
「僕らは彼らのように毎日そばで触れ合うことはできないけれど」
「僕のわがままだけど」
「君とずっと一緒にいたい。僕の心のそばにいてほしい。」
「大好きだから・・・愛してる」
好きなのに ....
なくもんか!
大声あげて泣きじゃくる君の少し離れた部屋の隅
ボクは天窓から見える月に向かって固く誓う
だって
男が泣いたら格好悪いじゃないか!
ボクが泣かせたのに泣けるわけないじ ....
声にならない声を空に向かって話し掛けてみる
「すべてを語るには早すぎる、僕らは近づきすぎた。
うん、そう。別れようとは言わない。言えない。
どうして、か。それは君が好きだから偽りたくないだけ ....
・
・
・
音もなく湖に波紋が広がる
同心円の規則正しいリズムを刻む
その始まりはたった一つ音もなく
湖にこぼれた{涙滴=ティアドロップ}
それはまるで
見ず知らぬ人との間 ....
{過去=きのう}のことがまるで昨日のことのようによみがえる
・・・花びらは
誇らしげに 寂しげに 儚げに
その色を 形を 輝きを
放っているけど・・・
一陣の風 やわらかく包み込 ....
私が本当に知りたいことは
学校で叩き込まれることじゃない
友達や先生の言うことは
どれも最もだが
どれも私にとってマチガイだ
縛られるのは大嫌い
邪魔されるのも大嫌い
もっとカン ....
春はコンニチワのリボン
君と私とをつないでく
Spring has come.
想いがふくらんで
今
イッキにバクハツだ!
ほら ほどけはじめた
花のリボン
木々を結んで
虹 ....
永遠に風は変わらない
潮は満ち引きをくり返し
夜のあとに朝が
冬のあとに春が
永遠を願うなら
自然に戻ればいい
ただ風に吹かれて
揺れる花になればいい
桃色の想いが
花ひらく その時に
わたしたちも
そこにいさせて
祈りに似た
ときめきのトキを
ふたりで感じていたい
わたしたち
少しずつだけど
一緒に歩きながら
くりかえし ....
私はせっかちで
寄り道とか
大嫌いだけど
だけど
君となら
遠回りしてもいいよ
少しだけ
月のゆれる帰り道
もう 帰りたくなってきたんだ
雲の 始まりのところへ
僕は こんな草原に一人でいると
どこに帰ればいいのか 本当にわからなくて
山の 上の方まで 伸びた雲の裾野を追って
歩いていくん ....
夜から朝へと染まる荒れ野が
蒼と白にじっとしている
遠く刃物の音をたて
雲はひとつずつ過ぎてゆく
鉄が鉄を撫でている
蒼と白は寄りそって聴く
凍えてゆく声
あたたま ....
春など永遠に来るな
小鳥のさえずりも
野に咲く名もない花も
小川のせせらぎも
暖かな陽射しも
この世界には必要ない
春という季節そのものを
凍てついた地面の下に
埋めてしまえばいいのだ ....
あの人の手からは
物が出る
パズル断片
形絵合わせ
あの人の口からは
うそが出る
嘘の断片
辻褄合わせ
冷たい雪の下にも
春は息づく
いくつもの涙を
希望の光にかえて
純真無垢な想いを
空へとのばす
小さなスノードロップ
今 一輪
空の上空の
そのまた上空で
北風が
リサイクルされている
誰かの着古した冬が
誰かのおニューの春になる
南風ファッションショーも
そう遠くはないだろう
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