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悲しみを癒してくれるのは
時の流れなのかもしれない

悲しみを救ってくれるのは
寄り添ってくれる愛なのかもしれない

しかし
ぼくらはただ知らないだけなのかもしれない
もしかしたら
 ....
オフェーリア
って誰って聞きながら
シャツを着る
君のことだよ
って聞こえたかどうか
ってぐらいの朝

唐橘って
何のことだよって
容プラ出しながら
悪い気には ....
蒼い夜底の真ん中
白壁の沈黙、ふと途絶え

薄い格子戸開ける女の白手
手招き三度、ゆらゆら揺れる

傷だらけの幼子の抱擁
骨組み晒し、癒されぬまま

格子戸の向こうに開ける界
二体 ....
ひとつの風景の動きが
瓶に詰められてゆるやかに
はっこう、していく

風景は酵母となり詩情とざわめき
月明かりが窓から注がれて神々の手が
攪拌を始めれば乳白色の神話の海になる

言葉に ....
迷子になったらしい女の子が
泣きながら走り去っていった
のを何もせず見送っただけの僕だ
何もしないなら
心を痛めても意味がない
つくづく僕みたいな
不審者だと思われたくない教の信者や
関 ....
現代ならば夜行列車ではなく、
夜行バスに乗っていく。
でも誰も、
銀河バスなんていう奇妙なものは思いつかない。
(あ、毛糸で編むのを忘れた)
(あれはあなたのための毛糸だったのに)
車窓に ....
過ぎて去ってしまったから過去。
未だ来ていないから未来。

過去へと下る河は人の記憶の中を流れ
未来へと上る河は人の夢の中へと流れ込む

懐かしさに帆を孕ませて
舟は下り
わくわくに胸 ....
昨夜遅く何のまえぷれもなく
母親があらわれた

彼女と最後に会ったのはいつだったか
彼女と最後に別れたのはいつだったか

薄情にもそれを忘れてしまった
十年か二十年か、それさえも分からな ....
涙、溢れて
記憶は麻痺し

思い出せない、
いったい何があったのか

)幼いままの愛娘、
)夢で踊り飛び跳ねて

眠薬片手に
横たう今宵、

涙、溢れて
記憶は死に絶え

 ....
ジャズを聞きながら
君に手紙を綴っていたら
知らぬ間にアルファ波が
出ていたらしい

気がつくと
時計の針の30分が
あっという間に過ぎていた

願わくば
退屈で長い1日よりも
 ....
弁当屋から出てきた
普通の格好をした普通のおばちゃんが
グレーの軽自動車まで歩いていく
弁当屋から出てきた
作業着にベストを着たおっさんが
仕事用の車まで歩いていく
ただそれだけのことなの ....
10分前に着くつもりが10億光年前に着いちゃった。
可愛い君との待ち合わせに、僕は時空を超えちゃった。
ねえ
もうこの声は届かないのでしょうか?
無機質なメールだけが貴方の存在を教えてくれた
もう
冷たい文章もいくら待っても届かないんですね
わたしの指先も冷えていきます

ねえ
不自由な ....
どんな恋愛も
ドラマのよう

魅力的な出来事が
重なるようにして
目の前に現れる

ドラマで見たような情景が
今目の前に映し出される

あなたのその瞳が
キラキラしていて
幸福 ....
撃鉄を起こし引き金を引いた
でももう弾は残っていなかった
地方の町のラーメン屋
小汚くて愛想のない
何か独り言いっている
味噌ラーメンひとつと言っても
聴こえているのか無視されたのか
よろよろ歩くお婆さん
お客がひとりまたひとり
注文しても
 ....
 


黙して待つ
それだけのことが
辛い

私はここよと
叫びたくなる

目を閉じて
眠ってしまえば
逃げ場を亡くし
回り続ける

水の中に
ゆだねたのは
存在理由 ....
その冷たい花が
君の心へ舞いおちて、

白雪みたいと思った
僕は、
そんな、おろかものだった。

ただ揚羽蝶を切るような
疾風が、
この野原に吹き狂う。


瞳が汚いヤ ....
赤い信号の光りが
濡れたアスファルトに落ちて
滲むように拡がっている

思い込みに過ぎないけれど
濃くて固定された光りと
薄くて拡がる光りの違いが
誰かさんと私との違いを
抽象的に表 ....
詩を書かない夜も
詩を紡いでいる、
私の心の底。
料理を丁寧にゆっくりして
くつろぎながら
笑いあいながら
好きな人と語り合いたいな

あらそうのは嫌だ
競うのは御免だ

おいしい料理に舌鼓うち
思う存分たべたいな
幸せになれるだ ....
二足歩行の人間だけが
垂直に天を仰ぎ見る

天の先を凝視して
天の先を認識して
天の先を創造して

歩いては立ち止まり
立ち止まっては歩き
一夜、すぎ
油の匂いのする聖水の
油膜を
洗い、すすげない、
その匂いにキャンキャン鳴いている
かしこい顔の犬を追いはらい、
泣きそうな君を
バス停までだけどね
見送ったのに、
君の ....
元気を出せ!と恐喝しないでください。
金を出せ!なんかよりも恐ろしいのです。
独りでいる
冷たい部屋の板の間で

ニャ、と小さく鳴く
猫も寒いのだろう


ぼくたちの
朝はいつまでも
明るくはならないままで
口の中は
鉄の味がするままで

ふと ....
回転台の壊れたヒーター
この部屋を暗室にしているカーテン

うまい嘘をつく季節風

渡すのか
渡すべきか

この使いきれない肉体を
その本質さえ死なぬ我が魂を
一つの手がわたしたちに所属する。
ありふれた闇のなかで。

わたしたちはレベリオンを目指して、
レボリューションを目指さない。

哲学者や詩人のようには、
決して語り得ないわたしたちの抵 ....
旅先で地元の友と会い 
焼き鳥屋にて
杯を交わす夜

こうしてサシで話さないと
知らなかったこともある

僕の知らないところで 
辛かったね
痛んでいたね
友達なのに気づくの遅くて ....
仰ぐ
高曇りの冬空を
透き通っていきながら
仰ぐ
人差し指を立て
天から降り立つ冷気をかき混ぜ

)わたしの肉身から
)欲望溢れ零れ落ち
)ふるふる震えて
)大地に帰る

仰ぐ ....
毎朝、小さなお守りを一つ握って家を出る。
それは例えば、食パンの留め具だったりとか。
立見春香さんの自由詩おすすめリスト(290)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不可知- HAL自由詩8*20-1-24
OK- AB(な ...自由詩2*20-1-20
夜底- ひだかた ...自由詩5*20-1-20
風景を食む- 帆場蔵人自由詩8*20-1-20
迷子- mmnkt自由詩220-1-19
無題- おぼろん自由詩13*20-1-19
昨日今日明日- こたきひ ...自由詩420-1-18
詩にうつつを抜かしている- こたきひ ...自由詩420-1-12
忘却1- ひだかた ...自由詩620-1-11
純粋な時間- 服部 剛自由詩820-1-11
隣の芝生- mmnkt自由詩120-1-11
ちゃった- クーヘン自由詩4+*20-1-11
ねえ- 卯月とわ ...自由詩320-1-11
ドラマ- 夏川ゆう自由詩320-1-11
殺意- HAL自由詩7*20-1-10
味噌ラーメン- 灰泥軽茶自由詩220-1-8
ハシビロコウの憂鬱- Lucy自由詩7*20-1-7
冷たい花。- 秋葉竹自由詩920-1-7
光りの違い- mmnkt自由詩3*20-1-7
心の底- ひだかた ...自由詩420-1-7
本当は・・・- あおいみ ...自由詩1*20-1-7
凝視- ひだかた ...自由詩219-12-17
一夜、すぎ- 秋葉竹自由詩1019-12-17
出せ!- クーヘン自由詩7*19-12-17
冬の獣- 秋葉竹自由詩1119-12-16
円環- ナンモナ ...自由詩12*19-12-16
無題- おぼろん自由詩6*19-12-16
女ともだち- 服部 剛自由詩319-12-11
仰ぐ(改訂)- ひだかた ...自由詩619-12-11
お守り- クーヘン自由詩6*19-12-11

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