はじめてこころのなかに
さいたたんぽぽのはな
かぜにからだをばらまいて
ぶんしのように
げんしのように
そりゅうしのように
たびにでるたび
かけらひろいあつめるたび
(霧がする ....
次から次へと
浮かんでくる
悲しい思いを
言葉にしないで
静かにそっとしておきます
息を吹きかけたら
どんどん膨らみ
動きまわりそうだから
おとなしくしてなさいね
しばらく
....
SYSTEMさん、いつも僕の詩を読んで私信をくれてありがとう。
僕の受信簿にはSYSTEMさんの名前ばかりが並んでいます。
ところで、SYSTEMさんは読む専門の方なんでしょうか?
ぼく ....
ビーズがきらきら
夜空の星のように
散らばっている
地球では
老人や
ホ−ムレス
のよう ....
荒んでしまうから
自分の一画だけはきれいにしておく
飾らない
飾りはきれいにするときに邪魔だから
テレビなんか見ない
見たいけれど
それどころじゃない
....
眠りの国から追い出された
傷だらけの片翼の天使は
この世界でどんな夢を見る
赤く血塗られた新聞紙
混迷を極める世界情勢
もう誰も明日を夢見ない
ただ生まれては消えていく命たち
コマー ....
学生時代に旅した外国で
たくさん手紙を書いた
両親や兄弟や友人へ
砂漠に近い
ひどく乾燥した扇状地の街
ボロっちいホテルの一室で
二度とはき出せないような
甘い寂しさの詰まった手紙を ....
生きてるものは みんな
死亡率100% です
いつ どうやって 死ぬんでしょうか
もう 笑って死ぬことは
できそうもありませんが
さて 何かを 残せるでしょうか
....
振り向くと沖に知らない人ばかりになってこわい
貝の表面についてる回虫みたいな模様がこわい
高波が何でも持っていこうとするからこわい
クラゲが知らないうちに沢山わいてこわい
あが ....
ふと気付いて
のびすぎた爪を 切る
切る前の爪は「わたし」
切られた爪は「ごみ」
いのちを おもうとき
君のポケットに
無理やり
“手”
押し込めてみる
君の手が包む
“手”
....
縁側
手相を診てあげる
と広げさせた手のひらの大きな皺は
私とそっくりで
ああ、こんなところにも
血が隠れとった
と同じ眉をして笑った
今年も本家から柿が届いたから
....
きみにとって
なんでもないことが
あたしにとって
すごくおおきなしあわせになるの
きみの笑顔が
きみの声が
きみの存在が
あたしにきらきら
しあわせをはこんでくれるの
ねぇ ....
今日も脈打ちはでたらめだ
はるか遠くから聞こえてくるよ
君の声にまざって
電波の届かない場所におられるか
電源が入っていないため、かかりません
幾度となく幾度となく
嘘はからだ ....
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