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ところで
夕暮れはもう間近に迫り
みんな精一杯に迷っているので
その足元を照らす明かりも
その足で踏みしめているものも
記憶は近さも見せないくらいに
空で燻るものだから
こうやって今日も ....
出会いがしらに、
さようならっていい言葉やね
とあなたは云った
空は低く銀杏の木だけが一本高く見える
出会いがしらにいってくれて助けられた気がして

知り合いへの手紙を破った、日
海岸を歩きたい。
サンダルを引きずって。

花を育てたい。
誰にもないしょで。

野菜ジュースが飲みたい。
もろもろモロヘイヤの。

ペットボトルの中の
気味の悪い色をした液体が
 ....
ひるがえる
水の分子
玉となって
雨となって
降りそそぐ
鳥でさえも
ひるがえる
水の玉に
水のために
ひるがえり
ゆっくりと落ちてくる

空を見る
地に視線を落とす
ひる ....
こしていく 冷えた息
向こう側に 滑りゆく
私じゃない 私の行方

持ち出せない 鍵の開く音
隠している荷 炉に 並べ

燃え尽きて 透けてる 私
まだ変われるなら どうか
 ....
ともすれば不思議な
雨だったけど
顔には暖かい斜陽を感じる

季節はずれの
天気雨がうっとりとして
雨の原石は記憶の中で
わずかにしっとりとしている

吐息よりも小さな音をたてて筒抜 ....
天動説の子どもが増えてるらしいのですが
それはまったく自然なことです

地球が回っているのだとしても朝が来るのは退屈なのですから
僕はお布団で魚になって
箱舟に乗ったかあさんとはなしをします ....
日が翳るとき
すべての空が囁く
悲しまないで
悲しまないで
仕方が無いから

日が翳るとき
すべての花が囁く
悲しまないで
悲しまないで
仕方が無いから

日が翳るとき
すべ ....
静寂が満ちるのを待つ

あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている

手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
たあくんは
生えかけの歯が かゆくてかゆくて
何でも口に入れてもぐもぐしている

おっぱいも よく噛んで
痛がるカミさんの反応を見て
ケタケタと笑う

この年で女を泣かすのか。
静かな呼吸から寝息へ
移ろいは 深い罪
霧のように


夜の霧 深すぎて
そこは天国ではなく寺院ではなく
神社ではなく教会ではない
誰も手を触れることない
水滴は 都会の電 ....
わたしはあなたを抱きしめて殺す
わたしはお腹を撫でながら泣く
ぼろぼろと泣く
両手に涙がたまったので
涙をお腹に擦り込む
気がついたらあたりは大河
汚濁した黒い水
さぶん
わたしは潜る ....
だれか ひとりのひとを
すきになって すきになりたいんよ

だけど 遠距離でも つづくコじゃないと あかんなぁ

純粋に 恋 がしたいんよ
あい やのうて 恋 がしたいんよ

それ ....
何もかも傾いている
時間にもたれかかっている

不安なのだ

矢印を明日に向け
地に足をつけば斜めになる

上り坂の頂上に
日が昇るのを待ち

やがて

ビルとビルの間から
 ....
オレンジの雲をかじる
甘酸っぱい空気を冷やして飲んだ
気流が発生する前の
静かに流れる朝は鳥の声に押されて
ようやく白い地を染める
地球の回転は空の綱引き
勝ち負けのない勝負は
けれど引 ....
涙滴型のカプセルをひとつ服用する。
白い飛行船、チェシャ猫の笑い、
きみの両腕は指先から砂になってゆく。

不完全変態の幼虫が這い寄ってきたら、
追っ払ってしまおうと思う。
きみは完全変態 ....
いつもいつもいつも
いつもいつもいつも
いつも
夕になったら眠くなってしまって
そのまま夢に消えてゆく

タイム・イズ・マニィ
いつの間に
僕は夜のしじまに焦がれてしまったのだろう
 ....
開放されない夜

こんなにも悲しみは
不快な落下を求めて
その瞬間を嘆くことさえ許さない

形を維持できない感情は
なめらかに体をすり抜ける

闇を潜めて光彩に垂れた
 ....
思い出を消費する
何も残らないように

君が泣く

僕らの時間が
夕暮れる

跡形もないくらい
求めて

海のような
リズムで
  
  
あなたの子供は駈けていきました
あなたの急を知らせに
道の向こうの
そのまた向こうまで
私が知らない間に
他の多くの大人たちが
それぞれの世界の片隅で
何も変えられないでいる間に
あな ....
そうして
僕らのこれまでの順路を
紙の上に書き出してみる
その上に雲なんか浮かべたりして
無駄に力を入れて笑ってみたり




過ぎ去ったあとで
自然に昔話ができれば
それはそれ ....
ため息を薄めた空気を吐き出せば
白くけむった現実が儚く揺れる

滅んでゆく世界が急激に収縮すると
必至にしがみつかなければ吸い込まれてしまう

その前に見えた
一瞬の閃光を書きとどめるた ....
言いかけてやめた、だって空白に値しない面倒くさい怠惰
かさかさの親指で丸め込んで
言いたいことはないと言いたいらしい君は
別に、綺麗でもない、
生きてるってほどでもない感じ
ひどいなぁ
と ....
ゆっくりと沈めてゆきます
きれいになりたくて
きれいになれる気がして
沈めてゆきます

あと少し

とても穏やかになります
静けさに包まれて
何も恐くはなくて
眠る ....
道は渋滞で
バスの中は混み合っていて
みんな一日の疲労でうつらうつらしていて
外はもう真っ暗で
バスはなかなか進まなかった

ドアの側に坐って
ぼんやりと前を見ていた
ふと目に留まった ....
3DKの家から
1トン車1杯分のゴミを運び出した

できるだけ静かに運ぼうとしたのに
荷台の上で何かが崩れ落ちる音がする

7年前の秋
そこで始まった生活が思い出せない
ゴミ袋に放り込 ....
疑問符をつけてはいけません

押し付けてはいけません

まずい状況では
さらに状況が悪化することがあります

何かをねだるときに使うと
見透かされたときに危険です

正直、あまり使 ....
カレーを作る

じゃがいもとにんじん

たまねぎの皮を剥く

ちょっとおおきめに

サクサクと切る



ねえねえ

たまねぎのなかから

うすみどりの芽

春が ....
目覚めの呼吸が
ぽこっとまあるい泡になって
光差す天井へ
ふわりふわりと上っていった

仰向けのベッドで
それが弾けて消えるまで
ぼんやりと目で追っていた

ここに置いたはずの眼鏡は ....
空が白けて
窓にしがみつき
指先で書いた文字も
ただの水滴

さくっと
逆立った地面から
突き出た衝動のような
脆い僕だから

結晶を解いても
蒸発してしまうだけだってね
わか ....
北野つづみさんの自由詩おすすめリスト(280)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水底の、走る船の- 霜天自由詩1205-7-19
いい言葉- 石川和広自由詩13*05-7-18
生活- かのこ自由詩805-6-1
水玉記念日- 岡部淳太 ...自由詩12*05-3-22
お彼岸- 砂木自由詩8*05-3-20
乳白色の鍵- 銀馬車で ...自由詩4*05-3-9
天動説の子ども- 窪ワタル自由詩22*05-3-9
霊歌- チアーヌ自由詩105-3-9
睡蓮- ベンジャ ...自由詩3805-3-7
食べる(そろそろ離乳食編)- 角田寿星自由詩605-2-26
子守唄/深夜の霧は罪のように_明け方の雨は幻のように- 銀馬車で ...自由詩4*05-2-26
宇宙船- チアーヌ自由詩705-2-22
おもちゃのへいたい- 虹村 凌自由詩8*05-2-20
垂直になる- ベンジャ ...自由詩14*05-2-18
明け方の月はよく笑う- ベンジャ ...自由詩4*05-2-15
きさらぎ- 佐々宝砂自由詩205-2-9
淋しさマシンガン- たいにぃ ...自由詩5*05-2-9
流線型の悲しみに- ベンジャ ...自由詩9*05-2-8
消費- umineko自由詩405-2-1
駈けていった- 岡部淳太 ...自由詩12*05-1-30
通り雨が過ぎても- 霜天自由詩1505-1-30
放熱- ベンジャ ...自由詩5*05-1-24
アイボリー- 船田 仰自由詩605-1-24
水中花- ベンジャ ...自由詩5*05-1-23
求めています- 岡部淳太 ...自由詩10*05-1-16
費やした時間の重さ- ベンジャ ...自由詩11*05-1-14
「愛してる」の使い方- ベンジャ ...自由詩11*05-1-9
「_こんなところに春が_」- 椎名自由詩205-1-8
海を抱く- RT自由詩505-1-8
銀世界- ベンジャ ...自由詩8*05-1-8

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