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最初に言っておかねばならない。私は経験を重要視するわけではないし、軽んじるわけでもない。私は経験について中途半端な考えを持っている。経験は重要な場合もあるし、そうじゃない場合もある。経験しなけりゃわか ....
わたしたちはいつかきっと死ねるのだから
ジム・モリソンもシド・バレットも
ヴォネガットだって死ねたのだから
今は死ねなくても
こころさわやかに朝の唄をさえずろう
ゆっくりと自分を殺してゆくた ....
音を立ててブナの木は水を吸い上げる。
地下の滝は光を求めて上昇する。
森は暗く木々はみどり。
凡庸な言葉が指をすりぬける。
緻密な理論はブナの木に関わりがない。
ブナはただ立っ ....
我々の生命活動に大きな影響を與へる、
幻の素子、
マイナスの質量を持つもの、
反證可能性を持たぬ似而非科學の、
古式ゆかしく愛らしい結晶、
ふろぎすとんよ!
いま私の前にある樫 ....
彼は眠りこけているが彼女は目覚めている。
息で曇る車窓の向こうは夜更けた雪国、
どうせなら洒落たペンションにでも泊まりたかった、
と彼女は思うけれど、
財布の中身を考えれば車中泊もしかたな ....
こんなにもあかるい岸辺で
こんなにも頭がずきずきするのは
いったいどうしてなのでしょう
山々に溶け残る雪は
(誰にも踏みこめないところにあるので)
あくまでも白く輝いて
その鋭 ....
私は、子どものころからTVの自然ドキュメンタリーが好きだった。民放なら「野生の王国」、NHKなら「自然のアルバム」、「生きもの地球紀行」、「地球!ふしぎ大自然」、たった30分しかなくて不満な現在放映中 ....
『春にして君を離れ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4151300813/gendaishiforu-22/
シェイクスピアのソネットからそのタイトルをとったこの小説は ....
最初に言っときますが、私にモラルとか良識とか常識とかコモンセンスとか(みんな似たよーな意味やん)を求めてはいけません。あと念のために言うときますが、私は、趣味のガクモンで俳句と民俗学をやり、一年に一度 ....
私の仕事はガテン系なので、仕事中は、いわゆるカーゴパンツ、動きやすく、大きなポケットがいっぱいあるズボン、それも男物を穿いている。男物の服のポケットは、女物のそれに比べると段違いに大きく使いやすい。財 ....
星砂は生物の死骸で
きらきら光ったりはしない
でも星砂はそれなりに夢の結晶
そういうものならあげられる
ビオトープには囚われのメダカ
アクアリウムには透明なナガスクジラ
プラネタリウム ....
俺はこの島にあって
風のまにまに漂う
俺の声を聞いたら
おまえはもう自由ではない
そこにはない雨のしずくが
おまえの頬を洗う
足が重いと感じたら
そこに俺がいるのだ
....
涙滴型のカプセルをひとつ服用する。
白い飛行船、チェシャ猫の笑い、
きみの両腕は指先から砂になってゆく。
不完全変態の幼虫が這い寄ってきたら、
追っ払ってしまおうと思う。
きみは完全変態 ....
よごれっちまったかなしみなんて
そんなもんまだ書くつもりかい
でっちあげなよでたらめ書けよ
あんたはあんたを信じなさいよ
それができなきゃあたしは知らん
勝手にやんな好きに嘆きな
あたしゃ ....
最近「顔」について考えるようになった。『ゴシックハート』(高原英理)を読んだつながりで『へルター・スケルター』を読み返したくなり、さらに映画『顔のない目』のビデオも鑑賞しなおしてしまい、もののついでに ....
どんなに寒い夜でも
(霜夜ならばなおさらに)
窓を開けておかねばならない
あおじろい月光のもと
こっそりと育ちゆくものたちを
おれは監視する
明るい蛍光灯をつけておく限り
闇の眷属は絶滅 ....
血が出るまで掻きむしるかさかさの肌は
乾燥した高地のミイラより無様だ
ミイラになっても美女は美女
みずみずしくてもブスはブス
こたつに半身潜り込んで
少しずつ消滅してゆくなら
どんなにかい ....
ゴキブリは変わらない
うちの台所でも
熱帯樹林でも
恐竜が跋扈した古生代の森でも
同じような姿で
同じような生態で
どこにでも適応し
タフに何でも食いまくり
殺虫剤にも負けず
三億年 ....
私がなくなりかかっています。身体の各部分の名称も消え始めていて。ええ。私はほとんど消えかかっています。あなたは、消えてゆく私をどうこうすることができません。私は以前と変わらずあなたの前に姿を見せるでし ....
肉が食いたい
焼き肉じゃなくて生肉が食いたい
ニンニクもショウガもなしで
醤油も塩もソースもかけずに
なまぐさい肉のなまぐささを
そのままに味わいたい
ねっとりと歯にまとわりつく生肉を
....
あなたは汚れた布にくるまって
人工の声帯で
人工の泣き声を張り上げている
あなたのほんとうの声を奪ったのは
わたしだったのだとおもう
*
もうあんまり覚えていないけれど
....
目のまわりが充分に黒ずんでいるから
メイクはしないむしろもっと顔色を悪くしたい
歯はおあつらえむきにぼろぼろ
煙草吸うから脂できたない
昨日から何にも食べていないから
うまいことやつれて頬が ....
憧憬と書いて
どうけいと読むのだと思っていた
でも
しょうけいとも読むらしい
しょうけいのほうがかっこいい
とおもったのは
本多勝一の『憧憬のヒマラヤ』を読んだときで
ええと
わた ....
はじめにお断りしておく。この文章には、『スター・レッド』のネタバレが含まれている。結末がわかってしまったら物語を楽しめないと思う人は、ここから先を読まないように。もっとも題材が萩尾望都なのだから、結末 ....
使えないものがある
持っていないのではなくて
使えない
使い方を知らないのではなくて
使えない
使える状態に保存してあるけれど
使えない
使わないのではなくて
使えない
相当に苛 ....
『11人いる!』(1975)の続編は、『東の地平・西の永遠』(1976)だということになっている。登場人物は同じだし、話は続いてるし、まあ間違いなく続編ではある。ではある。ではある。ではあるけどな、あ ....
というタイトルからダーナ・ドンブンブンを思い出す人はいても、『アトムの子ら』を連想してくれる人はほとんどいないだろうなあ、でもってこの「アトム」が鉄腕アトムではなく原子という意味のアトムで、『アトムの ....
詩評がつらい……詩を書くのもつらい……書く自信、皆無なり。文章の書き方忘れた(笑。つらくて腹こわした。下痢ぴーである。すーぐストレスで下痢しちまうんだ、私は。とはいえ嘆いていてもしかたないんで、慣らし ....
私の髪は
とかく荒っぽすぎる
寝癖を通り越してはねまわる
渦巻く
からまる
もつれる
おまけに白髪が混じる
二十歳前からそうだったが
問題なのはこの白髪で
黒髪よりも荒っぽくひねくれ ....
ほら今日もラインは元気に流れてくる
あなたよりあたしより元気に
たぶんこの工場の中でダントツ元気に
あたしは箱を広げる
あたしは箱に折り目をつける
あたしは箱を組み立てる
あたしは箱に ....
北野つづみさんの佐々宝砂さんおすすめリスト
(42)
タイトル
投稿者
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Point
日付
「経験」とは「不可逆な変化」である。
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
13*
07-11-12
モンキーハウスの朝の唄
-
佐々宝砂
自由詩
17
07-4-15
森は暗く木々はみどり。
-
佐々宝砂
自由詩
8
07-3-19
創書日和。炎_【ふろぎすとん】
-
佐々宝砂
自由詩
4*
07-2-28
創書日和。雪_【軍靴の響き】
-
佐々宝砂
自由詩
11
07-1-30
あかるい岸辺
-
佐々宝砂
自由詩
3*
07-1-22
■批評祭参加作品■_WATARIDORI、または視点について ...
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
10*
07-1-4
■批評祭参加作品■_Poor_little_Joan!または ...
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
10*
07-1-4
意志でなく運命でなく(愛国心について)
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
4*
06-4-13
いつもポケットに詩人
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
12*
06-3-31
I_gotta_love_you
-
佐々宝砂
自由詩
7
06-3-15
夜のメッセージ
-
佐々宝砂
自由詩
3
06-2-17
きさらぎ
-
佐々宝砂
自由詩
2
05-2-9
七七の唄
-
佐々宝砂
未詩・独白
9*
05-1-8
朝から_どうでもいい話
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
6*
05-1-6
監視者
-
佐々宝砂
自由詩
2
05-1-3
がり_かりり
-
佐々宝砂
自由詩
7*
05-1-3
脱走したひとへの恋唄
-
佐々宝砂
自由詩
3*
04-12-28
燃えないゴミ
-
佐々宝砂
自由詩
1
04-12-21
肉
-
佐々宝砂
自由詩
1
04-12-19
歌にすら
-
佐々宝砂
自由詩
2
04-12-16
夜明け前
-
佐々宝砂
自由詩
6*
04-12-14
しょうけいのひまらや
-
佐々宝砂
自由詩
3
04-12-12
_萩尾望都私論その7_私の赤い星3「生めないクロバ」
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
4
04-12-11
使えないもの
-
佐々宝砂
自由詩
5*
04-12-10
萩尾望都私論その4_十年目のスペースストリート
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
5
04-12-4
萩尾望都私論その3_ダーナの子ら
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
3
04-12-2
萩尾望都私論その1_まえあがき
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
10
04-11-28
私の髪は…
-
佐々宝砂
自由詩
4
04-11-21
あなたは笑うか?
-
佐々宝砂
自由詩
5*
04-11-21
1
2
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