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自転する地球を蹴って

僕らは歩く

ある時は自転に対して、順向に進み

またある時は、逆らって進む

時間というのは僕らの生理的概念でしかないのかも

一日のスピードは進む方 ....
秒針はびっこを引いていた
分針は静かなカタツムリ

わたしたちは同じだけ出会う

あなたは追い越し未来へ わたしは
逆行しているまるでそう見えたでしょう

同じ今を黙殺しながら互いにず ....
まだ生きている

夥しい数の幽霊たちが街をゆきかう

様々な商業施設へ殺到する

贅沢な食事を提供する店に行列ができる

そしてあの世からの噂が

たちまち幽霊たちを不安 ....
回転寿司屋の板前のブルースとか
山手線の運転手のブルースとか
今でもそんな事ばかり考えているんだ

この前の事なんだけど
風呂場の鏡に捨てられた犬みたいなのが写ってたんだ
誰だって聞いたら ....
今年はじめて モンシロチョウを見た
まだ畑には雪がかなり積もっていて
道路や地面で アスファルトや地面が
見える所はあるけれど 花は咲いていない

蜜はまだないよ
ひらひらと 春めいた陽射 ....
ピアノの鍵を握りしめたままソファーで爆睡していたら

ぺっちゃんこなホットケーキにならないようにベーキングパウダーは必要だって

ほっぺたにバスキアの王冠シールを貼られたの
でパンダの旅へ行ってしまい ....
スコップの目覚まし時計

雪が情熱で溶けるのは冬
つける薬を 欲しがるのは春

わびる氷 くびれ揺れる水のフレア
に 後ろ手で そくっと映し見る

白く なだけはなれなかった
夜 ....
自らの意思に反して 
もう一人の私が 
何処か遠くへ歩いてゆき 
おーい、と呼んでも聞こえない 

永遠に列車の来ない 
線路の上を歩いていたら 
地に伸びる私の影が、口を開き 
耳傾 ....
365日幸せに笑って過ごせたら良いねと歌う男がいた
渋谷の緑色の電車の前でそう歌う男がいた
そんな世界があったら意地でも叩き潰してやると心の中で呟いた後に
半蔵門線に乗って九段下で降りて靖國神社 ....
田舎育ちのせいです

おとといの夜
雨の降る匂いがした

田舎も
もう変わり果ててしまったけれど
春の来る
土の肥える匂いは今も変わらず
わたしの脳に刻まれていて
枯れ草の下の土の ....
凍るかぜのなかでこの半島はぼくのなまえを呼んでいる

いとしいひびきでね


ぼくは北の国からやってきたまあほんとはプランクトンしかたべれないのだけれど

ことばの魚を追ってきたのだよ
 ....
二十歳の誕生日も近づき
お祝いに赤飯を炊いたというから
おすそ分けを貰いに寄った
買物のついでにお菓子類など買って
ちょっとお祝い気分
日曜日で車庫に車がない
ああ 遊びに行ったのね

 ....
視力が落ちてから
虫とほこりの区別をつけるのが難しくなった
そのように沈黙の内側から
何かしらの気配を感じ取るのが難しくなった
今、目の前に置かれたCPUのかたまりの中へ
こうやって次々寄せ ....
40歳と42歳の姉妹の変死体が
白石区のマンションで発見された

ニュースがラジオから流れてきた

司法解剖され検死の結果
42歳の姉は
死後4、5週間経っており
死因は病死

妹 ....
春、一斉に花びらひらいて
みんな
死んだ冬のこと
忘れてた

あたしを殊更に
どうかさびしく
絶えずその
可愛いつむじの辺りを
くるくると廻っている
 ....
廃園なんてない
庭はいつもそこにある

木の国
虫の国
蟻の国

幾つにも幾重にもひとつに
空のもと
風の中
ひとがいなくても
いなくなっても

おかえりという言葉が
時々 ....
僕らは名づける
僕らの世界のあらゆるものに名づける
僕らの世界が傷ついても
その傷にもやがて名づける
僕らの世界が変わってしまっても
その世界にやがてまた新しく名づける
   僕らは名づけ ....
 
{引用=
 /ゆるやかにカーヴした、なまぬるい運河を泳いでいく、とてもとても遠い夢を、ぼくはみていた。かつて、水の膜が皮膚を覆い、閉ざされたその海で、波間をたゆたう、不定形な固体だった。長く、 ....
はげしい頭は孤立して
手段ははしる

さわさわ濁ったざわざわを
電話線に流して
コンビニでおかゆ買って
食べて吐いて食べて
笑って吐いて

さらったあなたを冷蔵庫に保存した
刺身は2日
牛乳は1週間
 ....
ラーメン屋さんで
たたんだじめん
たんたんめんの見間違い

ぱっとひろげて春の花
ぱっと広げて雪景色

夏草野原や
紅葉の道や

地面が少なくなりました
街にほとんどなくなりまし ....
遠いちいさな丘のうえで
初夏の梢が水草みたいに揺れていた
命あるもので揺れていないものは無かった
揺れながら皆まっすぐ天を指していた
ひとつとして同じ形の枝は無かった
ところどころ折れて歪ん ....
捜してきます と書いたメモを
台所に置いて 家を出た 午前三時
まだ 真っ暗な道をひたすら運転する

公園 飲み屋のある所 よくわからない道
夫が 電話のひとつもよこさないで
友達と飲んで ....
久しぶりに区民プールに行く。全然気づかなかったが、この街にはあちこちにプールがあるんだよね。そんなにニーズがあるんかしら。プール。

水泳にはあまりいい思い出はない。中学の授業ではおぼれかけた。高 ....
 
 
線路を描く
薄暗がりの方から
ほのかな明かりを灯して
路面電車がやってくる
駅を描く
路面電車が停まる
後扉から乗る
チラシの安売りの服を着た女の人が
前扉から降りて行く
 ....
こへびちゃんは
友だちがほしかった
遠くへ行きたかった
仲良しをさそった

いっしょに行こう
これ美味しいよ

こへびちゃんは友だちができた
友だちはふえたので
いっぱいできた
 ....
ひとの詩が読めなくなって久しいので
もうずっとひとり遊び

読んでいて今日は
ひかり
という言葉をひろった

ひのひかり
つちのひかり
みずのひかり

ひのひかり
つきのひかり ....
墓場まで持っていく秘密があるということは
幸せなんだろうか
誰かには
ぽつりと
話してしまうかもしれないね
雪女の夫みたいに
ふとした
裏切り
そしたら
幸せが逃げていくんだね

 ....
宇宙の本とか見ていると
詩だとしか思えない言葉があります
著者氏にはおそらく
これっぽちもそのつもりがなくても

Can you see it ?!
おまえたち見えてるかと
飛び込んでき ....
文字ということばと
手紙ということばは
どうしてどちらもletterなのか

この国でも
それはやはり文と呼ばれていましたが

すべての文は/文字は
もともと
ひとに宛てて書かれて
 ....
ヒガンバナ
もう咲き終わっているのに
熾き火のようにゆらめく赤
心の中で

一面に赤い景色など
見たことがあるわけでもないのに

忘れられないほどの赤など
目の当たりには
出遭った ....
北野つづみさんの自由詩おすすめリスト(280)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ベクトル- 暁い夕日自由詩5*18-4-10
相対性- ただのみ ...自由詩12*18-3-28
幽霊たち_☆- atsuchan69自由詩7*17-1-2
名前も知らないところから- 虹村 凌自由詩1013-5-12
どりーむ- 砂木自由詩16*13-4-6
ウサギはさみしいと死んでしまうなんて嘘だって、知ってましたか ...- 阿ト理恵自由詩12*12-10-4
クロッカス- 砂木自由詩12*12-4-15
もう一人の私_- 服部 剛自由詩8*12-2-11
パトカーと星条旗と太極旗と他にも色々燃やしてから眠る- 虹村 凌自由詩512-2-8
かんむりょう- 蒼木りん自由詩412-2-7
くじらの唱- 梅昆布茶自由詩2012-2-7
誕生する- 砂木自由詩17*12-1-29
視力が落ちてから- 理来自由詩6*12-1-22
近くの他人- 板谷みき ...自由詩2*12-1-22
アダージョ- Lily Philia自由詩811-11-3
庭にはいつも- 小池房枝自由詩811-10-6
僕らは名づける- 塔野夏子自由詩3*11-5-29
バースキャナル- 望月 ゆ ...自由詩9*10-12-29
泣かない女- 阿ト理恵自由詩10*10-12-18
たたんだじめん- 小池房枝自由詩510-12-11
創書日和【揺】樹の記憶- 大村 浩 ...自由詩14*10-10-31
はずだけど- 砂木自由詩10+*10-9-19
水のテーゼ- umineko自由詩5*10-8-3
終点- たもつ自由詩610-4-2
こへびちゃんはほんとは- 小池房枝自由詩3*09-11-23
ひとりあそび、ひかり- 小池房枝自由詩609-11-3
前夜- 蒼木りん自由詩309-10-23
おまえたち見えてるか- 小池房枝自由詩7*09-10-14
水色のオオミズアオ- 小池房枝自由詩409-10-10
十月の彼岸花- 小池房枝自由詩409-10-8

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