「課長、暑苦しいから
厚化粧はやめてください!」
「部長、暑苦しいから
全かつらはやめてください!」
数える羊はいなくなってしまった
眠れない夜は 眠れないままに
するといつの間にか
読み取れない地図が心に忍び込んでいた
さびしさを塗る潰す色は静寂の絵の具箱の中にある
かもしれなかったが ....
「ママがパパがいないからごはんもせんたくもらくちんでいいというからパパのこときらいなったのときいたらわらったの だからわたしはママをおこりました でもよるトイレにおきたらママはテレビのよこのパパのしゃ ....
僕はまっすぐ歩いているのに
人にはまったくそうは見えない
足をひきずり
右へ左へ
だけど僕はまっすぐ歩いてる
だれかが僕を評価する
価値が無いとかおかしいだとか
僕はそれでもまっ ....
皮肉をいわなければ死んでしまう貝があって
それはそれで良いだろう
まっすぐな誤解はいつも答弁を
許してはくれないから
せめて僕を許してくれないか
家を売らなければならないヤドカリ
....
ここに詩に依存している私がいた
二十四時間 年中無休
頭のなかには詩が虫のようにわいて止まらない
耳から眼から 口からも
詩の虫は侵入してくるから
もう手に負えない
負えなくなったから ....
燃える棺桶のなかでは 遺体は一瞬生き返るらしい
しかし その様を実際に見ることができるのは斎場の職員だけに違いないから
自分の目で確かめる訳にはいかない
故人を忍ぶ語らいのなかで 言葉少なか ....
真っ赤な花は
咲いたまま落ちた
だれもそれを見ようともしない
真っ赤な花は
落ちたまま咲いている
落ちたことなんてどうでもいいかのように
背筋を伸ばそう
空に引っ張られるようにし ....
明日がない明日に繋がる今がないただダラダラと時はながれて
わからない何がなんだかわからないわからなくても生きねばならぬ
仮の名前でインターネットの空に飛び交う鳥の群れ
それぞれは何の関わりもなく その実体を知らない
飛びながら排泄される糞は 落ちてネットにこびりつく
そのなかで 詩をくちばしにくわえていた鳥た ....
おっぱいにさわると
赤ん坊のころの
自分に帰る
おいしいおっぱい
もう一度吸いたい
と思っても
母はもういない
世の中で
一番怖いのは
満員電車で
隣り合わせたブスだ
自意識過剰だから
揺れてちょっとでも触れようもんなら
鬼のような形相で睨んでくるし
「誰が好き好んで
てめえの側になんか来る ....
海を見たくなって車を走らせた
海水浴場の駐車場に車を止めた
季節は外れていて風は冷たかった
それでも車はまばらに停車して 人が砂浜に降りていた
日はくれて夕の闇が迫っていたのに
恋人たち ....
星に祈ってみる
何を?
さあ、何だろうなあ
誰かのしあわせ
誰かって?
誰か
誰でもいいの?
いいよ。誰でも。
あなたは?
僕?
僕はもうし ....
好きな色
好きなデザイン
強く濃く
悲しい色を重ねてみる
誰にも気づかれない
心の重荷が少しでも軽くなるように
好きな色は気分次第で
好きなデザインも気分次第で
だけど悲しい色だけ ....
「あの~
歌う前にちょっといいすかね?
いい?ありがとございま~す
寒いよねここ
吹き晒しだもんね
えとですね
この曲を作る時
満員御礼の武道館のステージ上で
歌うのをイメージしたんで ....
サラリーマンをしていた父の
副業の収入が税務署にばれた
追徴までとられ一家は困窮した
逮捕されてたような記憶もある
あーあの頃の埃や青空や夜の匂い
Wi-Fiもネットなん ....
短編の私小説を書きたくなった
その為には
記憶の切れはしを繋ぎ合わせて そこに架かる絶望と欲望の橋の上から
喜怒と哀楽の河を見おろさなくてはならない
一編の小説を仕上げるために
私のペン ....
継続こそ力なり
小学生2年生のあの日から
ご飯を抜いた日はあっても
オナニーを抜いた日は無い
ヌクのを決して抜かなかった
小中高の修学旅行のときも
部活の合宿のときも
高熱を出し ....
夜の一室で
ガムを噛みながら
バーボン
ときどき岩塩
ずっと坂本龍一
俺こそ神様のハードルを勝手に下げていないか?
俺こそ神様からのアドバイスを実行せずに失敗を ....
死ぬ間際の呼吸を想像した
想像がつかない
生きているだけで活きていない自分が
履いているスニーカーの靴底のすり減り
を
脱いで眺めた
鏡を見るような眼で
そこに写る言いようのないさび ....
雨が近づくと
植物の匂いが強くなる
それはまるで
隠す気のない事後のようで
私は好きになれない
(きっと
罪悪感の裏返しね)
彼の車に乗って
高速を使い海へ向かう
やがて雨が降り ....
詩が書けなくても何も困らない
詩が書けなくても朝食は卵かけごはん
詩が書けなくても仕事は毎朝遅刻しないさ
だいたい詩を書く事に何の意味があるの
詩を書く事とマスターベーションの差って何だよ ....
闇の中で白い背中を
反り返らせていた君は
この夜が明ける前に
大人の女になってしまい
すっかり明るくなる頃には
どこか遠い林の中で
樹液を啜っているだろう
君と初めて出会ったのは
....
何も無い
この時間(とき)
何も無い
この心
何かを求める訳でもなく
何かに縋る訳でもなく
ただ
何も無い
真っ暗な部屋で
ただ
何も無いことに
何も無い。。。
....
おかえりなさい
こんばんは
おやすみなさい
こんばんは
かなしいけれど
たえてます
みんなしあわせに
ひとらしく
あったかく
ひとらしく
....
心に色をつけたら
きっとカメレオンみたいになってしまうだろう
心に色がついたら
もしかしたらその正体つかめるかも知れない
でも
果てしない密林の奥に隠れたカメレオンは
回りの環境に同化 ....
もはや
どこまでも かけはなれている
わたしの言葉が言葉であるなら
あなたの言葉は言葉ではなく
あなたの言葉が言葉であるなら
わたしの言葉は言葉ではない
....
子供のころ
川原で投げた水切りの石が
ついさっき
彼女の顔をギリギリかすめて飛んでいった
意味解らない
夕方の駅でホームで電車を待っていたのに
時間の経過を無視して
こんな場所まで飛 ....
「はよ言わんかい!」
思わず彼女の口調が
故郷の関西弁に…
今日は久しぶりの
映画デート
その後寄ったミスドで
共に口数多く感想を語らう
そろそろ出ようか
という雰 ....
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