俺は朝から何も食べていない、
ひたすら吐き気の塊だった

静けさに沈む
 何もない
静けさに沈む
 足場を欠く

俺の肉体と意識は解離したまま、
春の芳香をひたすら嗅いでいた
それ ....
定期的に響く
カツン カツン

ちょっとだけ 思い出すのは ピンヒール
コンクリートジャングルから 離れて
もう 数年になるのか

楽しかった記憶は
いつまでも 笑顔とともに
脳 ....
{引用=
朝がほどけると、水面に横たわり あなたは
かつて長く伸ばしていた
灰色の髪の、その先端から 
魚を、逃がす 
皮膚は、透きとおって ただ
受容する 水の、なまぬるい温度だけを
 ....
気づいたら痣のような夜が太腿
にできていた。傷口からは海が
滴ってしまうので、私は鰓呼吸
をしなければならなかった、吐
き気を感じてシンクへ、喉の奥
からこみ上げてくる熔岩と陣痛。
それか ....
 性欲情欲に溺れて 理性は打ち捨てた 水に弾ける未来の幻想

 僕らは手に手をつないで 太陽の情熱に焼き焦がされる
 罪や罰だなんて忘れてしまった それが僕らの{ルビ性=さが}

 そういや ....
星ひとつ 星ふたつ 静かに尽きる夜

キリンは街をさまよい歩く

まっすぐな線がまだいくつも

引かれていない 幼子の 夢の灯を

螢の群れる木のように 揺らしてそっと

キリンは ....
ここは たくさんの人たちで、 あふれかえって、あっというまに、 背中から なぎ倒されるんだった。 広場に、
キミはいない。わかっていたこと。
祝杯をかわすのは 性じゃないんだな。


僕ら  ....
皆んながでていって
私はバスタブの湯を全部ぬいた
[規約に同意しますか?]のしたに
[します]
のボタンがひとつ

なめらかな雨のなか
バスタブはからで
ボタンはひかっていて
わ ....
顔  しかないあなたを覚えては
   いませんとうの昔に身体が
あることが当たり前になっていた
からあなたの膝によじ登り二の腕
にぶら下がれるほどの小さな私は
よく脱臼して整骨院に連れて行か ....
言いたいことも言えぬまま
蓋を閉じた父の棺。

最後に触れた手に一輪の花を握らせて
また会いましょうね。と
母は呼びかけた。

悲しみの中
いつもと変わらぬリズムで時刻を告げる
柱時 ....
このメールを打ちながら
ほんの少しあなたは微笑んだのだろう
ありふれたジョークのような
たった二行から
一滴零れた微笑みが
ザクザクの雪解け道をよろけながら歩いていた私の
胸の底にぽたりと ....
黄金の虫が
炎に包まれ
檻の中から
飛び立った
見学していた
子供達の間から
歓声が上がった

黄金の虫は
ドーム状の
天井近くまで
舞い上がり
ふらふら堪え揺れ
すっと力尽 ....
こんばんは。
私です。
今は真夜中、あしたは仕事。

例えば10年だけど
涙で海が出来ちゃったり
小学生になっちゃったり
低血糖に苦しんだり
なんだかとってもファンタジー

悲しい ....
いつのまにか名前を忘れていて
出席番号だけになった

常緑樹はかわらなくて
花のにおいはかけている
校舎と門
息をするのがむずかしいような
薄い空だけ

水に飽和して粘液のような砂糖 ....
あの陽だまりに置き忘れられた深い裂け目
おれの胃袋はもう紫色の朝へ停泊していた
窓から女が見えた裸のまま
微笑んでいた カメラの前みたいに
ブラインドが降りるまでの一瞬だった
おれはその一瞬 ....
野良猫に話しかける人を
路地裏の防犯カメラが覗いている
春の陽気はくすぐったいから、似合わない

見下ろせば宴、地獄の淵はビルの屋上にある
天国の近くは高い金網が必要

恋はいつまでも恋 ....
紅葉の森を過ぎていくと
ささやかな秋の風の音さえも
白い雲の果てに枯れ落ちていった気がした
また訪れるあの人へ
遠くなってしまったあの人の温もり
忘却の彼方から
舞い降りる晴れ渡る声
 ....
鳥が一羽、鳥籠から離れていったので、雨の日にでも中州に取り残されたいと、小指を曲げる。
3年前ばかりを思い出す。それはオレンジ色で暖かく、とても安らぐ香りをしている。あの頃はどうしようもなく好きな人 ....
「空いっぱい」は初めての「名前」

「空いっぱい」に想いを描こう
喜び悲しみ苦しみ楽しみ怒り
いっぱい いっぱい描いていこう

君たちと出会って 色んな想い
みんな元気かな どうしてるの ....
少女のような顔付きをしてあなたは
優しい言葉を連発する
そんな言葉たちを並べ立てられると
涙が溢れてしまうじゃないか

子供じみたあなたの
真っ直ぐで
優しくて
スキって気持ちでいっぱ ....
  上     が り
    潜
  ム                幸福
       度   償
          い     たい
  い       たい
い       ....
エネルギーが有り余っている
それを注ぎ込む対象が見つからない?
そのエネルギーが燃え尽きてしまう前に早く探し出せ!

燃え尽きた真っ黒い石がゴロゴロしている
雷が鳴り止まないこの街には
親 ....
こどもたちは みな せなかをまるめて
せなかをまるめていないのは みみずのこどもくらいです
どのこも せなかをまるめて 卵やおなかの中で すごします
拡張現実を手に入れた にんげんのこどもも
 ....
ベロアの
ワンピースきないまま終わっちゃった
冬の、
のりしろを引っ張ってだきあう

夜になるとひかる体は
百円ショップで買った
キーホルダーみたいに
だんだんにぶく光をやめる
 ....
音楽は子供組が舐める風邪シロップみたいなものなんだって
遠い昔にいた偉い人がそう言ったんだって
いつかのあなたがぶっきらぼうに教えてくれた
わたしは中古の楽器を担ぐあなたについてまわ ....


つまりこういう事



そうならそうと



どうしてまた



何が何だか










今まで知らなかった顔

で ....
今年も、思い出せなかった
6年前の事を今年も、思い出せなかった
去年は5年前の事
一昨年は4年前の事
来年の今頃には7年前の事になる記憶を、思い出せなかった
思い出しようがない
断片になっ ....
遠くの情景に
ひとまず別れを告げて
内なる心象に目を向ければ
喜怒哀楽と
それらに紐ずけられたものどもが
溢れてくる

それらは、別々に現れるのではなく
万華鏡で回し見するみたいに
 ....
地球の音がする

自転の音がする

それは公転の音かも知れない

触りたい

影響をあたえたい

おなじことをして欲しい


厳しい寒さからあなたを護りたい

破片からも ....
喉がかすれるまで
呼び続けても
振り向いて
くれない
きみの
仕草

僕は
憤慨や
怒りすら
通り越した
悲しみに包まれ
ひゅるひゅる
擦れた音が
交差点に
響いた
 ....
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