サングラスの似合うじいさんが
真っ白な外車から颯爽と降りる

俺は五万で買った軽自動車で駆ける

東南アジアでの快適な隠居生活は
天国暮らしの予行だろうか

俺は五万で買った軽自動 ....
ずっと抱きしめてきたけど
本当は離れられないだけなんだ
それとほぼ同時に分かるんだ
朝の信号は、青になり
盲目のひとは白いステッキで
前方をとんとん、叩きながら
今日も横断歩道を渡ってゆく

日々の{ルビ道程=みちのり}を歩く
惑い無き後ろ姿は
人混みに吸い込まれ
段 ....
日陰という暗闇で
水を飲みながら休憩する
心は日向 さあ仕事
モチモチのものを触ったら
モチモチだと感じる
そんな簡単なことに 惑わされてばかり
君は
産毛の生えた頬で

僕は
固く強張った頬で

あなたは
皺を幾重にも刻んだ頬で

いくつもの意味を孕んだ
頬のかたちを
僕らは笑みと呼ぶ
 多羅葉・たのもう・何の用


砂に描いた 愛の台詞
波が来る前に 読まないと
あなたの心が 離れそう

大丈夫 タラヨウに 任せよう
葉の裏に 文字を 書くんだ

カーボン紙みた ....
 
前略 わたしはぼちぼちです

あなたはいかがですか 草々

追伸 ぼちぼちだといいな



 
個々の
価値観をはかっていくこと
たぶん
それが必要

調整中
それがすべてに通じない
過程は大事
でも
結果をいそぐ人もいる

欠けている
から
与えられる
それに
慣 ....
ひとに謝ってばかりの
毎日がだらだら続いていたから
首がいつも決まった位置に曲がり始めました
誰かとなんかいたくない 誰かじゃないから君といたい
誰かじゃなんかしっくりこない 誰かじゃないから君といたい
誰かはいつか忘れてく 誰かじゃないから忘れない
誰かはいつか飽きちゃうよ 誰かじ ....
ふしぎな童話なんか

なかった

うそがめくれる

めくれたうそが風になる


春から夏がやってきた

夏から秋がもどってきた

ぼくは無になる

思い出だらけのぼくは無 ....
川嶋医院の
門柱までの石の階段を
ケンケンしながら昇って行く
昇った先に待っている懐かしい顔
随分と草臥れたセーターを着ている子や
今日おろしたてのジャンパーが
砂や泥で白くなってしまった ....
頑張っているから 嫌なことが目につく
自分を責めなくていい 頑張っているんだから
あなたが犠牲になることはないんだ
表現し伝達する手や足と震える唇

バンドマン歌ってよこの夜の深さと哀しみを
いくつの星がうまれて流れていったのだろう

音韻学的なぼくらの言葉の航続距離は?

アクセサリーみたいに飾り付 ....
生まれた頃の
記憶
母の語る
真実
学校の先生が話す
口癖
ただそれだけの
時間
初恋が恋とは分からない
感性
誰も知りはしない
秘密

友達と誓う
約束
神を信じること ....
想う心のベクトルは

方向音痴で 寄り道が大好き

想う心のベクトルは

目的の横を 気づかず通過する

想う心のベクトルは

見知らぬベクトルが 行きかうなかで 的を見失う

 ....
自分で敷いた道がある
凸凹道で思うように進めない
曲がりくねった迷路の道で
迷ってばかりいる

ぬかるんだ道に
足を取られて転んだこともある
途中で立ち止まり
天を仰いで溜息を吐いた
 ....
雑沓する街で
嬋娟たる美女が
憂愁な表情を浮かべて
ベンチに坐り
てかけで頬杖を突いている


通り掛かった彼は
思わず恍惚とし
胸の奥でときめく潮騒に
若干驚きつつも ....
漆黒の 闇を含んだ 雨露は 心に憂愁を 染み渡らせる
人々は眩惑し 物憂さにくたびれ 空虚になって忿怒する
時に自棄になるが しかしどんな形であろうとも 心を潤す雨露なのだ
不安が僕を乱打している
厳粛に受け止め続けていると
全身から憂愁の風が乱舞し 苦しみから思わず自矜した
いつからか
自分は空虚だと感じはじめていた
いろんな大切なものから離叛していく自分が
悲しくも 嬉しくも いじらしくも 多様にとれ
しかし どれも誇張していた
いつも物憂くて そ ....
【あたらしい一日】

ところで
どこともなく金木犀の香りがして
新しい季節の梢で すずむしが
昨日より すこしスローな音色の 今日を謳う

ところてんしきに
としごろてきに ....
耳または鼻からネジが落ちますが何科に行けば良いのでしょうか アスファルトに打ちつける
雨の勢いが強くなり
せっかくの買い物も少しずつ
憂うつさを増していた

家に帰れば君がいるだろう
早くしよう
と足の動きが速くなる
最近キスが足り ....
影が道路に映る
ただそれだけで どんなに悲しくとも
私が生きていることを教えてくれる
海沿いを走る電車に運ばれる海のイメージしかない故郷

目の前に広がる海に手を伸ばす天然のものに心惹かれる

頬杖をついて妄想巡らせる現実離れするほどリアル

染み渡るピンク色した愛の色子供 ....
旅先に行動を忘れてきた
だから僕は手元の地図を見て旅先に戻ると
すでに行動はなくなっていた
抱擁はつよい風のようで
いろも匂いもなかったが
ばさばさと通りすぎていったあとには
たくさん 散っていたので
あなたが来たのだな と
ようやっと理解します

理解します
したくもな ....
命があるから心があるんだけど
心があるから命がある
風が通ってゆらゆら揺れる
小さな草みたいに
気がつけばここにいるんだけど
太陽から力をもらい
水を吸い上げ
静かに夜に包まれて
朝を ....
中原純乃さんのおすすめリスト(237)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
弱者DRIVER- ボロレシ ...自由詩2*14-10-6
守りたいのは- 陽向自由詩4*14-10-6
盲目のひと- 服部 剛自由詩614-10-5
日陰- 陽向自由詩1*14-10-5
モチモチ- 陽向自由詩3*14-10-5
お前は_緩んだ頬で- 四角い丸自由詩614-10-5
ハガキの木- 藤鈴呼自由詩2*14-10-5
前略- 殿上 童自由詩24*14-10-5
理想、現実、そのはざまの、- はなもと ...自由詩714-10-4
ぺこぺこ- 雨粒雨子自由詩214-10-4
誰かとなんかいたくない- 竜門勇気自由詩314-10-4
ふしぎな童話- 吉岡ペペ ...自由詩614-10-4
意識のリセット- ……とあ ...自由詩9*14-10-3
それが頑張っている証拠- 陽向自由詩4*14-10-3
今日というちっちゃな宇宙へ- 梅昆布茶自由詩814-10-3
刹那の果て- りゅうの ...自由詩6*14-10-2
ベクトル- 佐白光自由詩4*14-10-2
【_紆余曲折_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-10-2
嬋娟な美女- 陽向自由詩3*14-10-1
苦い雨露- 陽向短歌1*14-9-30
自矜- 陽向自由詩3*14-9-30
空虚に- 陽向自由詩8*14-9-29
ぷれぜんと_三篇のオムニバス- るるりら携帯写真+ ...16*14-9-29
耳または鼻からネジが落ちますが何科に行けば良いのでしょうか- 北大路京 ...短歌214-9-29
79円- かんな自由詩15*14-9-28
- 陽向短歌4*14-9-28
妄想- 夏川ゆう短歌314-9-28
忘れ物- 陽向自由詩2*14-9-28
散る- はるな自由詩614-9-28
願い- こいち自由詩2*14-9-27

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