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風の止む間にその雨は鼓動を鎮め
随分前に泣いた記憶
つい最近笑った記憶
お茶らけ人生に見切りをつけて
それでも三度の飯を方張る
物干しはポロシャツを脱ぎ捨て
シャボンはブルジンを離 ....
晩秋に枝葉は濡れて
四季に添う人の孤愁
夏に塞げば他人事の
幾多数多の決まり事
蛍火を供と散りし君
オムライスにパセリが匂う
そらが ぬけて
やまが 切り取られたかのように くっきり
やまぎわの空はしろく 天頂は限りがない
あきいろの あかねは
だ円のつぶらな目で ぬけたそらをみている
なんて ....
【あたらしい一日】
ところで
どこともなく金木犀の香りがして
新しい季節の梢で すずむしが
昨日より すこしスローな音色の 今日を謳う
ところてんしきに
としごろてきに ....
てっぽうゆり
武器の名を持つ 白い精神には
滑走路はありますか
新月の日の始めの朝には
草原を はだしで歩いてごらんなさいな
一足ごとに 露がはじけることでしょう
....