船は水平線を追いかける

疲れた今日が沈み
絶望が沈み
青春が沈んでいく水平線

追いかける船も
やがては
水平線に沈んでいく
 
目には見えるけれども
決して捉えることは出来な ....
思う心の先にある

すべてを見通そうとする心

見通そうとする心の先に

見たくない 知りたくない と思う心

知りたくないと 思う心の先に

すべてを見たい 欲望がうずまく

 ....
 
所変われば旨さも変わる

しかも賞味期限つきときたもんだ


あんたとあたいの正しさも、そんなもんだろ



 
木に止まる一羽の鳥 蝉の鳴き声にうんざりしている
巣では子供達が餌を待っている {ルビ蜥蜴=トカゲ}を狙ってるの
{ルビ叢=くさむら}には{ルビ飛蝗=バッタ}や蜥蜴が沢山いる
子供達の大好物 ....
純白の雲から
いつか夏の終わり
銀色に耀く雨粒となって
熟れた小さな果実のように
堕ちていったBluesky
なくしていた蒼い傘が
見つかりました

遠く霞む
紅にたたずむ山脈の
 ....
衝動的かつ冷静さは皆無
迷うではなく凶暴
未来の為ではなく今の欲

それが私だと村長は言った
「皆からは素晴らしいと言われる」
心から残念そうに呟いた

少女には意味が分からなかった
 ....
秋が来ていた

遠い遠いところから
この家のどこからか

そっと耳を澄ますと
秋がわたしを呼んでいた

遠い遠いところから
あの日と同じ声がした

呼ばれるままに
仏間の襖 ....
昨日君は僕に言った
「もう、終わったの」って
「もう、止めにしましょう」って
「もう、別れましょう」
「あなたが何だか遠くに感じて怖いの」
それから彼女はさよなら二回でごめんなさいを ....
なんなりと なんなりと
幌の中 豚小屋に 鬚の集まり
空間に 靄がモヤモヤと
薄い光 浮かぶ薄い感情

言葉では表現できないものを
言葉で表現する

団子 机 足跡 名前
叢 飛蝗  ....
極端な過剰と不足の中で
肺腑をえぐる夜を越さねばならない
それがどんなに辛いことか
君ならわかるだろ

秋の夜は長いっていうけど
本当だね
僕の神経は
当の昔に焼き切れてしまって
も ....
眠れないのかい?
珍しいじゃないか
深い暗い穴の中へ落ちる事は
意識すれば急に怖くなる

起きていたいのかい?
珍しいね
もちろん僕は付き合うさ
君が安心して
無意識の世界へ ....
時計が刻む

真面目なリズムを

心で合わせて

朝を迎えた


君の温もりが

冷めていくような

ベッドの上で

飲み干したスープは


君の笑顔に

また ....
名月をポテトチップで隠しけり  論理というのは
 ギアボックスみたいなもの
 私たちの心に構築され
 その行動を、司る

 でも、
 スチールの
 箱の中に押し込められた
 小さな歯車の数々が
 錆びつき、牙が欠 ....
今 編

将来の為とは一体何だろうか?
明日死ぬと知らされて、将来の為と言える人はいるだろうか。

僕は明日死ぬと知らされたら、一時間ほど悲しみに暮れるかもしれない。
だけど、いつ ....
何年ぶりだろう
二人で食べる黒蜜のあんみつ

手術前のある日の病室

老舗の和菓子屋の前を通り
ふと気づいて買った
お土産のあんみつ

あんみつの中には
紅白の求肥や赤豌豆
漉し ....
思いがけない{ルビ邂逅=かいこう}に男女はお互い{ルビ憐憫=れんびん}の情が湧いた
二人は胸の内で 相手が声を掛けてくれるだろうと思っていたが
どちらも声を掛けられなかった その時初めて未だに好 ....
哀しみは秋の日差しのように
ポロポロ
ポロポロ
こぼれるけど
いつまでこぼれるだろう
どこまでこぼれるだろう
哀しみは河の流れのように
サラサラ
サラサラ
流れるけど
いつまで流れ ....
 
過去は逆立ちしたってかわんねー

でも、未来はどうだ?

今しだいじゃねーのか



 
ありがとう
ごめんなさい
中間が一番いいと素朴に思う
どれぐらい好き

という睦言のために
店じまい
しかけていた
頭を働かせるとき

君はもう
お客様の顔つきになっているので

さっきまで
あんなにあったものは
なくなってしまう ....
オレンジ色の光の中
ゆらゆらとただよう水面の下で
記憶の断片をつなげていく
切り取られた写真
数コマの映像
丁寧に一列につなぐ
お母さんが宝物のようにつなげてくれた

どうしようもなく ....
 綴じられた手紙の様に
 君の心を読むことができない

 それを
 どうしても知りたい

 僕のことを
 どう思っているのか

 今、自分が
 ごつごつした
 隕石に変身して
 ....
生後
4分33秒
空気と水の気配が
話しかけ始める
好きやら
嫌いやら
何処へやら
行くのやら
耳をすましてみることが
生きることだと
ご先祖様がそそのかす
また次の
4分33 ....
月が半分、見当たらないの
誰が消したの?
君が取ったの?
純粋にまんまるに
君の事、想ってた
なんでそんな事言うの?
なんで裏側を見せてくれないの?
私じゃ、ダメなの?
お願い ....
【また きます】


「雨が降り始めましたから
みなさん もう いそいで 降りてください」
と云われて 震えた
そういわれて わたしは いそいで 
その場を離れてしまった

ほんとう ....
育てた罪を持って市場へ行った
飢えていたから金が
欲しかったのだ
金があれば食える
食えば生きていける動物に
僕はなりたいのだ


老練な仲買人は言った
自分で育てた罪なんか
売り ....
きれいな子がいっぱいいて向かい側のホーム 和音が欲しい
もっとピンと張った和音を
青空にとけこむような
和音が欲しい
ハーモナイズ
ハーモナイズ
その時
私は
風よりも風
雲と一緒に
どこまで流れていこう
別れが絶対と言ったが 出会いがそれを否定した
出会いが絶対と言ったが 別れがそれを否定した
二人ともそのことは否定せず いつまでも繋がっていた
中原純乃さんのおすすめリスト(237)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水平線- イナエ自由詩20*14-9-15
葛藤- 佐白光自由詩3*14-9-14
そんなもんだろ- 殿上 童自由詩23*14-9-14
鳥のひと休み- 陽向自由詩10*14-9-14
Into_The_Bluesky- りゅうの ...自由詩19*14-9-14
村長と少女- 陽向自由詩5*14-9-12
- chiharu自由詩15*14-9-12
IllKIllU- 凍月自由詩6*14-9-11
たどたどしく_なんなりと_僕- 陽向自由詩5*14-9-11
渡る夜- 渡辺亘自由詩314-9-10
涙の夜は- 凍月自由詩7*14-9-9
Birthday- ミナト螢自由詩114-9-8
名月をポテトチップで隠しけり- 北大路京 ...俳句514-9-8
錆びついた歯車- まーつん自由詩12*14-9-8
限りある人生について考えてみる(´・ω・`)- 陽向散文(批評 ...5*14-9-8
あんみつ- ……とあ ...自由詩34*14-9-8
邂逅- 陽向自由詩7*14-9-8
後ろ姿- 渡辺亘自由詩1214-9-8
未来- 殿上 童自由詩20*14-9-7
中間- 陽向短歌1*14-9-6
どれぐらい(くらい?)- nemaru自由詩1*14-9-5
つなぐ- ららばい自由詩214-9-5
ただの女- まーつん自由詩12*14-9-5
sound_of_silence- やまうち ...自由詩114-9-5
半月切り- 凍月自由詩4*14-9-4
住う寝る所_二編- るるりら自由詩27*14-9-4
罪を売る- りす自由詩20*14-9-4
きれいな子がいっぱいいて向かい側のホーム- 北大路京 ...自由詩514-9-3
青空- 渡辺亘自由詩314-9-2
お互い- 陽向自由詩3*14-9-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8