すべてのおすすめ
萎んだ心に息を吹き込む
空気のように目には見えない
大切なものが漏れて往く
紙屑の皺を伸ばすように
 歌い出す 
いのちの輝きは遥か
記憶の地平の彼方
燃え落ちる花のように笑っていた ....
おしるしが来てから二日後
夜、下っ腹に引きつる痛みがあった

陣痛 前駆陣痛か はたまた胎盤が剥がれてしまったのか
ネットで調べる仰向けの オロオロ妊婦

これは我慢できる痛みだから 陣痛 ....
19歳のおじいちゃん よぼよぼ歩く
最近暑くなってきたせいか フローリングにペタン

朝起きてご飯をあげると
このエサじゃないとですと かすれた声で鳴く
19歳のわがまま君 おじいちゃんだか ....
バスが
税務署
法務局
福祉センター
ガンセンター
サッカー場
運動公園
文化会館を
回っていく
僕たちの街にはこんなものしかないのかと
問うこともなく
僕たちは将来これらのセン ....
誰もが夕暮れには傾いて見える
家へ酒場へあるいは虚空へと

夕暮れに姿勢がいいのは
電信柱と案山子だけなのかもしれない

僕はきみに傾いてゆきたい
いつかきみの傾きとぶつかるまで
 瞳


二月の白い雨の中
何もかもが凍りついた冬日
畦の匂いさへ凍りついたまま
も吉は冷たい闇の中で
いつもの道を見失ってしまった
今日はどうしても
まっすぐ歩けない

も吉を ....
1980年になったと
あの日、テレビはカラフルにうたっていた

パロディでも懐古趣味でもなく
アイドル歌手は真っ正面に
キラキラな服を着て歌い
その後に続いてニューミュージックがかかる
 ....
新年を迎えようと 時がさする 背中を
手を合わせたくなる
いつの新年も色褪せない新年界に居るはずだ
そのように 新年を春の意味を迎えたい

手を合わせ
合わせたくなる

合掌の外れに咲 ....
ラジオから
音楽が流れている

朝の光が窓から差し込んで
世界がうんと美しく見える

女らしさや、男らしさが
ちりぢりばらばらに散らばって
混ざり合ったその向こうの
いや何にも混ざり ....
戸惑い 落ち着き 秋霖に身籠る

乳酸菌をひたすらに欲していた
カルボナーラとシチュウをクリーム類を欲していた

浜辺の神秘の窓を拭くように その波は眠気を誘っていた

 戸惑い 不思議 ....
貴方の祖父は画家
貴方の父も母も阿蘇山を駆け上がる 馬の姿を描いていた
貴方の弟も絵をふすまに残していた

 でも貴方は描かない

 すぐに脱いでさしあげるのに

 私のささやかな夢の ....
夏なんてくそくらえ
ツクツクボウシに八つ当たりする

最後の蝉は彼女をつくれただろうか
いつだって割り切れる世界じゃあない
子供の頃から、
僕の掌
逃げたくなった時
両方の瞼において
ぎゅっと 
カラダを嘘のバリアで隠してきました

オトナすぎる今、
僕の掌
キミの頬において
ささやく声をBGMに
そ ....
岡焼きじゃあない
焼きもち妬きたい

脊髄からその愛を渇望する
恋をしたい

毎日を出来合いの間に合わせじゃなく
その人のことを思って暮らす日々にしたい
人の集まる場所に行った

見まわせば
家族の場面を切り取った様な人々や
彼女を労わりつつ歩を進める人が
周囲に気を配りつつ
もしくは
屋台で買った物を頬張る
人々の嬉しそうな顔

 ....
闇に紛れて
自分のしてしまった事や
するであろう悲しみ事を
空に開け放ったとして
星は輝くだろうか

景色は明けの明星を描く時
私の幾ばくかの悲しみも
はたして
どう変わる訳でもない ....
朝は早く
まどろみを書き換えて
日を浴びる

支度は淀みなく
早鐘を鳴らしつつ過ぎ
今日の事を巡らし
自転車にはや乗る

景色の緑は鮮やかに
秋の中の一日は
何か
妙に思い出を ....
{画像=120511115342.jpg}
小さい頃 私は
イチゴは木になるものだと思っていた
あの赤い実はサクランボのように
枝にたわわに実っていて 
それを食べるのだと信じていた

 ....
昨日は夫の誕生日だった
なのに彼は出掛けて行った
気持ちを挫かれて
私は不機嫌になった

今朝、夫がドライブに行こうと誘う
久しぶりにふたりで車に乗った
森林の中、滝のある所を散策

 ....
凍えるような



遅刻の崖から身を乗り出し

思う

湯たんぽこの身にくくり付け

布団の海に

身投げしたい
 山を眺めるのが好きだった
 巡る季節はどれもみな魅力的で
 春の霞とうららかさ
 蝉時雨 打弦の瞑想
 夏の視線と秋の吐息で染め抜いた錦の衣を脱ぎ捨て
 張りつめた冷気の中でも微動だにしな ....
  冬の陽ざしは微笑みのよう
  内にこもった人にさえ顔を上げさせる

  たわわに実ったナナカマドの木の下を
  赤いランドセルがかけてゆく
 
  もしも私に娘がいたなら
  こんな ....
春になるとお母さんは
いっぱいえんどう豆を買ってくる
それを いつもふたりで
キッチンのテーブルで殻をむいた
学校のは話をしながら
近所の噂話を聴きながら
零れ落ちた えんどう豆を拾っては ....
こどくないのちが
やどるはりを
つよくしなやかに
のばしながら
そおっと
からだにまとって

ぼくは
みつのしずくを
はこぶ
くろいはちになる

りょううでを
はねのように
 ....
巡り合った
ばかりで恋する人に逢う
約束をしたけれど
それから 
まだ逢えてはいない
恋する人からは
祈りをもらって
そんな小さな
祈りの中に
まもなく
沈黙する
夜は始まる
 ....
ごらんよ。あれはスイカズラだよ。
雪の下でいまも青い あの葉は
あれはスイカズラだよ。

忍冬とも言うんだよ。あれはスイカズラ
雪の下でも青い葉だよ
あれはスイカズラだよ。

夏の初め ....
中原純乃さんの自由詩おすすめリスト(206)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歌いたい- ただのみ ...自由詩16*14-6-22
痛みに強い女がうつ伏せで眠るまでの記録- 朝焼彩茜 ...自由詩23*14-6-15
19歳のおじいちゃん- 朝焼彩茜 ...自由詩12*14-6-1
東西循環- ゴースト ...自由詩10*14-4-9
夕暮れ- 梅昆布茶自由詩2514-4-4
北の亡者/Again_2014如月〜皐月- たま自由詩25*14-2-27
1980- うめバア自由詩914-1-4
新春へ「二」- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-12-11
朝の光- うめバア自由詩12*13-11-16
秋霖に身籠る- 朝焼彩茜 ...自由詩15*13-10-11
芸術家と結婚する- 朝焼彩茜 ...自由詩11*13-10-9
蝉なくな_なくなよ蝉- 四角い丸自由詩413-9-8
僕の掌- 御笠川マ ...自由詩513-4-4
岡焼きじゃあない- 四角い丸自由詩113-1-18
秋、頬に風- kannki自由詩112-11-3
なみだ- kannki自由詩3*12-11-3
うたたね- kannki自由詩3*12-11-1
【_想像の芽_】- 泡沫恋歌自由詩17+*12-5-11
【_夫婦の会話_】- 泡沫恋歌自由詩14*11-12-26
投身自殺- ただのみ ...自由詩11*11-12-11
詩の山- ただのみ ...自由詩4*11-12-4
もしもわたしに娘がいたなら- ただのみ ...自由詩7*11-11-30
【_えんどう豆_】- 泡沫恋歌自由詩9*11-10-4
みつのしずく- りゅうの ...自由詩4*07-10-22
沈黙する夜の始まりには- りゅうの ...自由詩5*07-9-30
秘密だよ- るるりら自由詩705-5-25

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