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触れている
触れている
触れたいものなどないというのに
扉は閉まる
扉は閉まる
ずっとずっと遠くまで
径は離れる
離れゆく
離れるたびに白くなる
....
ひとすじの光が
発ってゆこうとするとき
振り返り
振り返り虹を解いた
階段に映る
薄い手紙
窓の水滴
昼から午後へ
めくられる譜
何かが閉まり
....
夜はうなずく
耳を覆うものは無い
まぶたはうなずく
無音を示す
標にうなずく
紙を捻る
底は深い
骨は痛む
轢かれかけた
指は痛む
白く小さなス ....
やはり雨は
雨を招んでしまった
風の無能
鏡の前の
左脚の羽化
鳥が降り
見えなくなる
くりかえし降り
陰を ふくらませる
鏡の前で倍になり
曇 ....
泡が回る
影が回る
呑まれる前の
小さな色
春の内の冬
木の家を巡る
瞳のにおい
泪のにおい
音に音を差し出せば
せわしなく手をひたす色
みどり み ....
横たわるものと
立ちつくすもののあいだの霧
とどまるもの
落ちるもの
波のない海に
輪をつくるもの
空を追うつぼみ
変わりゆくものから痛みは去らない
口の内にあ ....
紙を折ると
斜めの方へ
出てゆこうとする
かすかな影
影は影のまま雨になり
花に触れ また影になる
暗がりを映す水
時計のような足跡
光の点が
沈まず ....
紙の実が地に落ち
音にまみれる
土ぼこり
鳥の声
水の庭
鳴りつづける標
海へ 海へ
蒼は岩をすぎる
百合の耳の子
息つく間もなく染まる羽
何も ....
真夜中の
狭い径で
首をまわし
何事かを騙りながら
空の明るさを
隠す四ッ足
日々の渇き
別の轍
水に堕ちて
再び昇る目
静止したものが
見えない目
....
水底の傷
陽を見つめつづける
水底の傷
霧の奥の棘
言葉を抄えない
霧の奥の棘
空き地をわたる風が
目を潤ませる
昨日の雨
昨日の文字
....
蝶を追った
鳥を追った
羽のかけら
羽のにおい
入口の奥に入口があり
その奥にさらに入口があり
近づくものを見つめている
泣き腫らした目を 見つめている
....
倒木と流木が
花に持ち上げられ
何処かへと運び去られてゆく
音の泡が
幾つか土に残される
午後の弔い
水に沈む花
土の上の金
踏みしめる 踏みしめる音
....
花をすぎる花
こぼれる花
閉じた片目から
飛び去る花
花は重なり 水になり
灰の飛跡をとどめている
空は震え
空は枯れ野
多くの音が暗がりにうなずき
....
蒼がふるえ 灰になり
灰がふるえ 手のひらになり
折れた蝋燭の火を護っている
時を迂回しようとして出来ぬ径
水に照らされる灯のない径
暗がりをすぎる異なる影
黒が黒 ....
小さなほころび
どこへゆくのか
頬ふくらませ
どこへゆくのか
果実の耳を
匂わせすぎて
帰るころには
涙あふれて
雨の朝ふいに
何をしているの と問わ ....
由木名緒美さんの木立 悟さんおすすめリスト
(45)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
青へ_白へ
-
木立 悟
自由詩
3
15-7-24
去る日_遍歴_
-
木立 悟
自由詩
6
15-7-1
夜は_歩く
-
木立 悟
自由詩
6
15-6-15
飛ぶ日_むらさき
-
木立 悟
自由詩
7
15-6-10
午後へ_午後へ
-
木立 悟
自由詩
6
15-5-22
ひとつ_うずみ
-
木立 悟
自由詩
6
15-4-26
ふたつ_満ちて
-
木立 悟
自由詩
4
15-3-11
朝と白
-
木立 悟
自由詩
6
15-2-27
ひとつ_わざわい
-
木立 悟
自由詩
6
14-11-4
午後と手のひら
-
木立 悟
自由詩
6+
14-9-5
夜森
-
木立 悟
自由詩
3
14-4-12
冬と隔たり
-
木立 悟
自由詩
3
14-3-24
夜と雨
-
木立 悟
自由詩
3
14-1-9
夜と冬
-
木立 悟
自由詩
4
14-1-3
泡を巡る(大きな服)
-
木立 悟
自由詩
4
13-10-11
1
2
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