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おだやかな田をたおやかに耕した


綿菓子でまやかしみたいに甘やかし


降っている小雨に触れた傘を振る


生き残ったわたしが星を燃やしてる


優しい場所にひとり取り残され ....
何食わぬ顔で何かを食っていた


葉が落ちる 羽化して浮かんでいく 光


消えていく 生きていく記憶を描いて


小説を超絶饒舌に語る
最初から降っているのでいつか止むときまで誰も知らない雨だ。



あたたかい涙も時には流れるということぐらいしか知らないよ。



きみといた星が何色だったかを 昼の日差しに思い出 ....
ほのぼのとのほほんとした本を読む



蝶のように喋り 蜂のように出逢う



夕焼けの下で朝陽を待っている



他人事みたいに春の傘を差す
微睡みの中 よくわからない場所にいる


誰も覚えてない人の卒業式


モニュメントもにゅもにゅさわるモーメント


寒色の感触冷たいダジャレ言う
タワレコのCDの匂い吸いにいきたい


ピックじゃなくパンツを投げるミュージシャン


まったく輝いていない謎の明かり


スーパースターが光速で飛んでいく
虚無感と実感混ざって複素感


歩くという行為がわたしの家だった


良い酔いの宵、いよいよよ よよいのよい。


時計みたいなメトロノームだけ鳴っている
命が生まれては消えることに絶対的な意味なんてなくて
それでも道端の動物の死が悲しいのは
僕が生きているからなんだろう
水槽に流れるおだやかな時間


他者だったことを忘れて声になる


春色の初夏 黒板へ吹いた風


思い出せない想い出を持っている
本のなか文字のひろがる風景で存在しない曲を弾く人。



きみの黒い髪が宇宙みたいだった 青い景色に浮かんで見えた。



火のように月日はもえて土になり金いろの木に水をやってる。
 ....
ベランダの風が本体の人だった


あの時代自体が次第に時代劇


甘いお菓子は
甘い記憶になった


過去と陸続きの海が鳴っている


評論がひょろーんと長く伸びていく
立ち止まり止まらない川を見ていた


太陽のおかげで日蔭ができている


風が吹きクジラのように動く影


自転車と同じ速度の夏が来る
誰もいない町に佇んでいる言葉


つめたさに目覚めた朝の冷めた夢


有限の湯気が光になっていく


ここにない声を再生している風


何もないただ大切な季節だった
夕焼けが寝転んでいるニ年前


何も知らないから知らない場所にいる


俯くと五臓六腑も俯いた


夕暮れが立ち上がるまで影と待つ
校庭の日かげで涼しい風浴びた


いつまでも響く十七音だった


雪解けのように時間が解いた問い


読んだ人それぞれにうまれるフィクション


その週に周囲の鯛を調べたい
 ....
君があまりにも優しく笑うから
あまったプリン譲ってしまう


君があまりにも優しく笑うから
あまりにも、優しく笑うから


君があまりにも優しく笑うから
割り切れなくていいと思った
 ....
一秒ごとに散っていく桜たち


雨粒のひとつひとつに町がある


絶滅した場所に手紙を書いている


ワカメたち一秒ごとに増えていく


数年の呼吸 だれかとともにいた
心地いい五線譜の上 止まる時間


あの時には桜は咲いていたのかな


誰かが眠ったこと考えている
人の瞳にだけ映っていた幻


からっぽが呼吸している無風の箱


各々のどうしようもなく遠い個々


花畑みたいな色の花が咲く
絵を描く猫を描いた『絵になる』という題名の絵を描いた猫



ドーナツに穴があいてるのは多分トポロジーの例にあげるため



歴史上の人物の言葉はあまり信用しないようにしている

 ....
存在しないものばかり浮かぶ窓


新作の昔話を書き上げる


すいめんに水だった雲ゆれている


飲食禁止の貼り紙食べるヤギ
吐く息や言葉で景色がくもっていく



あなたの知らない朝にあなたを知る



喫茶店 メロンソーダ色の記憶
草木たち 話に花を咲かせてる



星はひとみたいに滅んでまた星に



「ないっすか? ナイスな椅子は」「ないっすね」



かき氷みたいな色の穏やかさ



人 ....
十月と早の組み合わせが朝なので、「十月の早朝」は朝朝




客観的にみて、めちゃくちゃ熱情のある情熱的な観客だ




菓子食って菓子なくなって悲しくて 菓子買ってきて菓子か ....
登場人物が小説を読んでいる 読者も同時に読書している



深夜のことクライマックスって呼ぼうかな(なぜなら暗さがマックスなので)



風呂あがりに飲む水道水くらいうめえミネ ....
悲しみを抽象的にした言葉



ノリノリで私は駄菓子を食べている



本来の未来が見本でやって来た



句点の先にある空を見つめてる。
この街を春は迎えに来たらしい



街の喧騒へと溶けていく喧騒



美しい言葉を愛し続ける街
一度しか鳴ることのない音楽を一度だけの私達が聴いた。



正しさなんて知らないからそよ風みたいになんにも言えない帰り。



とうめいなストローをとおっていった 好きって遠目には ....
文字を操り操られ 繰りかえす



虚無感と空虚な虚空と感無量



本当に何も分からん時もある



熱い展開になってきた焼き肉



明日は明日の 火星は火星の風が ....
夕陽に照らされて打ったツイートだって、いつの日か思い出すんだ



完璧にはほんの少しだけ届かない、完壁という、壁があります。



何年も前に好きだった人が脳内で妖精になりつつあ ....
鵜飼千代子さんの水宮うみさんおすすめリスト(213)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨に触る- 水宮うみ川柳3*21-7-2
羽はない- 水宮うみ川柳6*21-7-1
句点のような月- 水宮うみ短歌3*21-6-19
いつか仄かな灰になる- 水宮うみ川柳3*21-6-7
感触- 水宮うみ川柳2*21-6-3
光の香り- 水宮うみ川柳1*21-5-26
足した日々のこと- 水宮うみ川柳2*21-5-22
消える- 水宮うみ自由詩4*21-5-21
鰓呼吸- 水宮うみ川柳3*21-5-19
雲のような存在- 水宮うみ短歌6*21-5-17
うんとほんとう- 水宮うみ川柳2*21-5-16
轟々と煌々と動く- 水宮うみ川柳2*21-5-14
バス停の透明- 水宮うみ川柳3*21-5-11
夕焼けのタイトル- 水宮うみ川柳5*21-5-11
うまれる- 水宮うみ川柳2*21-5-11
あまい- 水宮うみ短歌3*21-5-11
自然数- 水宮うみ川柳2*21-4-28
ときどきとまる- 水宮うみ川柳4*21-4-23
見たい- 水宮うみ川柳7*21-4-20
猫がいた- 水宮うみ短歌3*21-4-19
昔話- 水宮うみ川柳2*21-4-14
何も言わない空が眩しい- 水宮うみ川柳3*21-4-5
花の輪- 水宮うみ川柳4*21-4-2
熱情と情熱- 水宮うみ短歌1*21-4-2
クライマックス- 水宮うみ短歌5*21-3-31
点る- 水宮うみ川柳2*21-3-26
街を- 水宮うみ川柳1*21-3-23
口ずさむ- 水宮うみ短歌2*21-3-18
操りかえす- 水宮うみ川柳2*21-3-12
点いた明かり- 水宮うみ短歌2*21-3-10

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