すべてのおすすめ
秋の夕暮れ
夕暮れに白き根を噛み青き菜も
紅い水コップにつぎて砂糖足す
聖霊のたすけをかりて聖書読む
玄米のかゆを食みおり鮭そえて
賛美歌を歌う秋の日こころ富む
造 ....
大山崎山荘美術館
一面の芝生の上に落ち葉散る
すぐにわかつくつく法師啼き始む
真昼時アサヒ・ドライに陶然と
山崎の山荘の庭夫婦して
焼き物に目を走らせて秋の日に
....
白桃を抱いておやすみ穀潰し
ボス戦の前にセーブ、トイレ、夜食
ゴキブリを見たけど見たと言わず寝る
朝時雨海を見下ろす展望台
青葉闇童貞卒業イベント
責任の押し付け合いや蝉の穴
彼女さえ太ってなけりゃ夏の海
偏差値の低き俳句や若葉雨
編集でなんとでもなる入社式
春うらら梅香る城散歩猫
昼寝猫はなさき薫る梅一輪
黒猫が丸く膨らむ春うらら
黒猫や背に梅の香を漂わせ
蛙
落書きの多いギブスと薄氷
ミニ丈のチャイナドレスや雪割草
寒椿匠が打った日本刀
下駄箱に恋文二通雪礫
生き恥をさらしています冬の凪
ちりとりで雪掻く朝やねこまんま
小寒の一発ギャグがだだすべり
年迎うもう一度君にプロポーズ
炬燵から家族の頭生えている
死神の愛馬はたいて冬囃子
傘を咬む波の輪かかげ雨を招ぶ
まぼろしはまぼろしのまま糸車
泣く子から泣く子へ雨を遠去ける
髪の毛の花と同じ空く ....
秋深しとっとと黒猫歩きけり
紅葉舞う掌の中のぞくはてな猫
落ち葉踏み尻尾を立てて猫二匹
蛙
望まれてあなたの髪に入る冬
待つことも降ることもなし神帰月
呼べば降る呼ばずとも降る鬼火かな
骨の冬気付かず歩み骨となる
....
ハロウイン電気を消して居留守の夜
稲雀お風呂お先にもらいます
「愛してる」返ってきたのはもがり笛
「恋してる」云われてゴメンもがり笛
面映ゆい君を抱き雪を頬張る
切なさをあつめてひらく夏椿
青梅の香りにも似て初恋は
後悔と勿忘草の淡い色
酢漿草の種が弾けて夕暮れる
赤色を零してなお紅ばらの花
寂しさの数だけ蒼く紫陽花が
....
ノヴァジェットプラズマ爆発だらけの宇宙
太陽は実は脈動変光星
百万年前に生まれた光を浴びてる
百億年前に生まれた元素と生きてる
黒点は太陽の笑くぼ多いほどよし
リ ....
1 2 3 4 5