風船に気体が込められていくように、
期待で想いが膨らんでいく。

一時間半のフライトが済み、
羽田空港からあなたの家まで、
もう少し、と思っていても、

地下から山手、また地下潜り、
 ....
その道を行くなら
襟足を伸ばせる
そこを避けるならば
安定と美の喪失

合図 送っては
悩ます間逆の壁
だけれど、
その顔、
裏切る、
予感

内心は瞼(まぶた)も
そちらに ....
ヒトは哀しいイキモノ
心を言葉で表せるから

ヒトは哀しいイキモノ
心に強く動かされるから

ヒトは哀しいイキモノ
時に真実を振る舞えないから

ヒトは哀しいイキモノ
壁を乗り越え ....
愛するために負った傷なら、
私は、それすら愛せるから。
「理想は我が心に宿る時に力を生む」
しかし、共有されすぎた理想が
その実現を他から強要され始めたとき
もはや「理想」の影は消え去る

 紫の空が広がっていたとして
 それに心奪われた状況に ....
山の穏やかさ、

海の勇ましさ、

空の清らかさ、

土の温かさ。


神を信じぬ私にも

自然という名の天人は見える

神を信じぬ私でも

愚かな「人の進化」が辛い
 ....
街は白く染められた
見上げればまた白い月
君はひとつ頷いた
見上げれば黒い空

戻れない道に入った
僕は まるで
誰の目にも入らない
ようなままで

躯は白く縁取られて
隣からは ....
四半世紀ぶりに巡り逢えた
子宮の次に居心地のいい水
かえす波も照らす光も
ありのままを許す不思議な水

歩みを停めて足を浸ければ
すぐ渦創り吸い込んだ水
溺れてもいいと思えたときは
そ ....
心の夜に見えた明かりを

大切にしたいと思った心は

夜明けを迎えても尚、

その明かりを大切にするだろうか
下らぬテレビを見るまでに
落ちこぼれたとは思わない
だけれどあなたと見る画面なら
不思議、心から楽しめている

芸術と思えない歌と
共に生きようとは思わない
だけれどあなたが唄う歌なら
 ....
行き場ならあるんだ 少し高いけど
眉間の理由はそうじゃない

キラキラ輝く その磨き方が
ここじゃ出来ぬ方法で

ずっと、瞳、閉じて

バカげてる想いかな
誰よりもキミだけを
幸せ ....
手放さないだけ、考えてると

つないだ

手、離れていくかもしれない
自分の身を削ったことが
意図する人のためになって
自分にとってはマイナスだけど
その人にはプラスになって

でも
二人で一つと考えるなら
絶対数は変わってなくて
二人で一つと思えたとき ....
今日も余計な風、吹いて
心が斜めを向いてしまう
過去という気流が大きすぎて
すぐに足元、とられてしまう

肌傷つける爪であれば
迷わず切って片付けるだろう
流れに逆らう毛があれば
迷わ ....
人通りの少ない交差点

全力の傾聴で聞こえる

「ジー」の音と共に働くのは

赤や青や時々黄色のランプ

こんな時間にも働く彼は

その姿が見えない場所でも

白の壁や灰のアス ....
ようこそ、御二人様
憂き世からの逃げ場
紙幣と紙券(チケツト)換えて
その重い鞄は置いて

此処から先は御法度
プライバシー護る箱
狭さこそがサービス
どうぞ、で身乗り出す

交差 ....
叫び出そうよ 暗い暗い午前4時
眠れぬ夜は まだ続く見込み
お似合い黒の花広げ
懐かしく新しい傷を背負う


谷から這い上がった後に
さらに深みにこける
雪でできた砂時計は
落ち切る ....
声は聞ける

顔も見られる

だけど

声を発する

顔が見えない


条件付きの日々を

与えられた二人は


偶然の叶う夜に

同じ月を見上げることとか

 ....
駅までなら徒歩で3分だ、と
とりあえず一つ目の目的地
取っ手掴み、勢いよさげに瞬発力見せたら

コンマ2秒ですぐに気付いた
「7歳にもなると手強いな」と
仕方なし、とりあえず部屋を出ること ....
一点のみを見つめ
二つの羽根を拡げ
三角を描きながら
4℃の空を渡るの
空見上げ 追いかけた
地に降りて 離れ見た

よく似てる 烏だね
黒の羽根、黒の陰

ただ、あまたで補えぬ
笑みで白くなれぬのなら

少しだけの祈り
剥されて、轢き千切られるよ
 ....
屋上から、

冷蔵庫を、

落とす。
喧騒と調和をはかるかの如く
揺らめく木々に囲まれた聖地

細かな石を踏み締める度に
景色との不合いさとあがりゆく口角

行き着く先に見える雲
人々が生み出していく影
メトロポリタンに愛 ....
道行く人が食べられなくなって、
明日行く職場を突如失って、

森林は消滅していって、
極地の氷も溶けていって、

そんな情報が流れていって、
それでも気持ちは動かなくて、

私は一人 ....
言葉が感情を生むのであれば
迷わずネズミに戻りたい
汚れた道を歩むことだけ、
その仕事だけはこなすから

表情が感情を生むのであれば
迷わず臘で固めてほしい
素敵な笑みを永遠に残す、
 ....
「実はさ、」から始まる声は、
ドアノブを委ねている心
「それでね…」から始まる文は、
見せずにつないだ第三の手

宇宙よりも遥かに広い
引きだし続けて尽きることない
道が生み出す声を聞か ....
砂場でを山を作るくらひ
手に届き過ぎる自己表現
唯一目指すも埋もれてく
地に足つき過ぎ、誰の為

ただただただただ窺ふは
誰かれ知らずに消へる花
でもまたしかし糸ならば
こころや夢と向 ....
ドライ、クール、冷めた、冷たい、寒い、に、
ホット、アツイ、暑苦しい、と、

僕らを図る指標は
温度だけでこんなだ
僕らを好みで分ける
基準の一つでこんなだ

人を選びたがる人間は
 ....
真実という言葉、

時々わからなくなる僕。

嘘が目の前で流れてる、

その事実こそがまた真実。

記録に運を認めれば、

総てが運と映るように、

世の総てが真実と呼べる。
 ....
空が青い理由も
星が瞬く理由も
波が起こる理由も
月夜の影の理由も
雪が真っ白な理由も
銀が反射する理由も
人が涙を流せる理由も
赤が眼に留まる理由も
地球が回っている理由も空気が無色 ....
邦秋(159)
タイトル カテゴリ Point 日付
and I love youを聴く風船自由詩1*09/8/11 22:08
arawa自由詩3*09/8/10 22:45
NO REPEAt自由詩1*09/8/8 10:52
犠牲自由詩0*09/8/8 0:52
オセロ自由詩009/8/7 9:16
カノウ自由詩2*09/8/6 15:09
Kristina自由詩0*09/8/4 17:33
魔性の水自由詩3*09/8/2 10:22
変化自由詩1*09/8/1 0:29
SPICE自由詩0*09/7/29 23:53
うずまきラバーズ自由詩2*09/7/27 21:37
ケイコク自由詩0*09/7/25 11:08
MANY SUBJECTS自由詩2*09/7/15 19:15
自由詩3*09/7/13 19:36
信号器の懺悔自由詩1*09/7/12 0:34
感情プレイ自由詩1*09/7/11 0:30
雨乞い自由詩4*09/7/5 16:07
通信自由詩3*09/7/2 13:37
リサイクルライフ自由詩1*09/6/27 22:34
輪を描く鳥の瞳は自由詩2*09/6/21 22:49
烏、恋歌(からす、こいうた)自由詩2*09/6/16 10:20
気まぐれ自由詩4*09/6/12 17:48
メトロポリタンに愛の園自由詩109/6/8 11:21
他人も森も氷も私も自由詩1*09/6/3 12:21
心源地自由詩0*09/6/1 9:09
更衣室自由詩2*09/5/26 7:27
思(し)について自由詩1*09/5/24 0:12
基準経験値自由詩009/5/18 23:29
ゆめ現映写自由詩0*09/5/18 0:17
普遍と心理自由詩2*09/5/14 18:34

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