笑顔色の街の中で 屋根の下独りきり
椅子に座って 本を広げては 心孤独 三年前の冬

思いどおりの春じゃなくて
壊れていると思っていた爪先の向きを決めるコンパス
買い換えようと思っていたけど ....
東京から夜空の帰り道

視界からは動かない翼を眺めると
その周りに、その時間には似合わない明るい雲が見えた

不思議だな、と思いながら狭い窓から覗くと
無言で輝く真っ白な満月

今日は ....
関係について


一、自分について

自分が生まれるずっと前から
「自分を間接取り巻く関係」は生まれている

あらゆる可能性を秘めたこの身体も
この関係が、とある行動を禁じていく
 ....
振り返る時は 慣れた椅子に座りたい
真夜中の冬のような 音のない音の中で

Lalalalala Lalalalala
今はメトロノームも止めて
目を瞑り座ったまま 時の旅を始める

五 ....
夏の日に日差しを避けて、

冬の日に日差しを求める。


そんな感じでしょうか、

あなたの目に映る、軽薄な姿は。
「僕が働く意味と生きる価値の無さを気づかせてくれてありがとう\(^o^)/」 「なぜ僕は生きている」?

体調と呼んだら固体過ぎる
何処かの風邪を抱えて

時には力すら弾きながらも
苦痛の朝を越えた
意識的な口角を上げて
苦痛の昼を越えた
時に流された者を見送 ....
扉のチェーンをかけなかった。

それが、せめてもの優しさだった。
顔に傷が出来たなら
部分仮面で隠さなければ。

抱える傷が広がったなら
部分仮面を大きくしましょう。

顔が傷しかなくなったなら
部分仮面はただの仮面。


仮面が自然になりすぎた ....
灰色で綺麗な罪 ぼやける煙の奥
渾身の嘘も見透かす オーラもかき消して

飛び級で勝ち取ったから 守るだけに夢中で
与えるより傷つけて 表が終わらない

なんで今日の僕は一人きり? その理 ....
裏切りは疑いを産み、
疑いは憎しみを産み
憎しみは痛みを産み、
痛みは悲しみを産み、

悲しみは空の色を変え、
悲しみは街の音を変え、
悲しみは地球の重力を変え、
悲しみは心に残り、
 ....
二人で寝るには小さいから、

大きい枕を買おうか、と言うと


小さい方が近くになれると

平然と言えたキミ。


そんな小さな会話だけでも、

キミの想いは大きく伝わるんだ。
あの日流した涙ならば忘れた
通り過ぎる景色は遠い記憶へ

あの日こぼれた笑顔だけを求めて
景色が近づくのは新しい思い出
綴る幸せが向かってきているようで

どこまでも続いてく
レールを ....
独りでこの夜過ごす時間
圧倒的に淋しくて
紛らわすために家にある
灯りを総て点けてみた

2秒もかかって気づくこと
それは「意味がなかった」と
灯りは目の前映る影
さらに濃くして目立た ....
あなたがその笑顔を見せなかったのは
きっと私を困らせないために

あなたがその声を聞かせなかったのは
きっと私を苦しめないために

一人がこの世に増えること
それは太陽の現れのようで
 ....
雨だからかな

話しづらいのは

雨だからかな

重い空気は


昨日の後に

僕の知らない

時間があるから

不安になるね


雨だからよね

目が合わない ....
暑いだけの部屋を
抜け出すから
動かないで待っていて

雨は降っていない、
ここから 辿り着くまで
傘は持たないまじない


最後に受け取ったのは
声ではなく文字
表情もなく過ぎ ....
やさしさならば
うけとれるけど
そうじゃないなら
くるしいだけね

おそれまぎゃくの
あなたさまから
そんなきもちは
ききたくなかった

いつもじかんを
テイクしてくれ
いつも ....
汚れた染みを
拭き取りたいと

手にしてしまうは
濡れたティッシュ

引っ張れたのは
切れ端だけで

ちりぢりになる
紙片がまた

染み入るために
また汚れてく
どんな歎きでも持っておいで

どんな挫折でも持っておいで

私は今、魔法の杖を手にしたの

私は今、魔性の悪癖を備えたの


どんな悲劇でも構わないから

どんな叫びでも構わない ....
多くの人たちが
目覚めはじめる頃
東の海の向こうから
オレンジを投げた

それは不思議なフルーツで
強い光を放ち
ゆっくりと孤を描いて
西に西に向かう

多くの人たちが
家路に着 ....
此の指、口に触れれば静けさ現れて
此の手が耳を覆えば、ほら、音色は心に届く

今此処に両足で立ち無二を彩るのは
新しき神を産み出し目醒めさせるため

此の腕を、高く伸ばせば
詩を歌う声は ....
赤信号を前に、どうして僕は渡らなかったのだろう

考動と行動が、一致しなかった僕がいる



−世の中に『正しいこと』などない。

車さえ来なければ『赤』でも渡っていいはずで

『 ....
八重川にかかるその橋に

Sherryを聞きながら運転席

雲が朝には似合わない

暗さを作ってしまうから

『空は心の鏡だね』と

心の中で呟いた


長すぎる赤の信号を
 ....
同じ時間の流れの中で

あるところでは人に幸せが訪れているし

同じ時間の流れの中で

あるところでは人に悲しみが訪れている


そんな「時間の流れ」に乗って

一日に一本、皺が ....
このポットは何にも満たされることはない


なぜなら

何をどれだけ注がれたとて

知れずに欠けた穴から漏れ出す

欠けた穴から減り続けるなら

他のポットに注げるはずなく

 ....
これだけ方法はいくらでもある


この縄が引っ掛かったら
通過儀礼が始まるだろう

治療を超えた量のカプセルで
通過儀礼が始まるだろう

何も焼かないための煙で
通過儀礼が始まるだ ....
(末尾より)
こんな僕には才が無い
そう思うことはしばし在る

すぐに壁にぶつかる、や
すぐ辿り着いたことにしちゃう、や
向かい方すらわからない、や


こんな僕には才が無い
そう ....
仮想に反してこの身から
塗装が剥がれ、築いていた
理想は脆くも崩れ去り
夢想の花は散り吹雪く

火葬を望める関係に
悲壮を添えて立ち尽くす
舗装は要らない、この道に
帰巣できるよ、ただ ....
空の写真を送ってくれる?


たとえこの空を見上げても、
繋がった空だと知っていても、

天気が違えばきっと、ほら、
心は心許ないし、

天気が揃えばやっと、ほら、
心細さが吹き飛 ....
邦秋(159)
タイトル カテゴリ Point 日付
誰が指折り願う日に自由詩2*12/11/21 23:55
言葉を心のカメラにして自由詩3*12/7/11 12:56
関係について自由詩1*12/6/2 15:11
静寂の中で弾く過去は自由詩2*12/2/3 0:24
TPO二面性自由詩2*11/11/26 22:25
謝辞自由詩1*11/7/15 10:00
No.613 遺書自由詩0*11/7/15 1:42
葛藤自由詩4*11/7/11 12:42
飛び降りの仕組み自由詩2*11/7/10 10:17
僕は傘自由詩2*11/2/21 11:24
ウラギリ遊び自由詩1*11/1/9 19:28
ぬくもりでぬくもる時間自由詩1*10/11/24 12:56
列車に乗って自由詩0*10/11/17 12:35
病みに光は自由詩0*10/11/15 13:13
小さな小さな、小さかったあなたに自由詩2*10/9/5 17:03
転嫁自由詩1*10/6/22 0:17
はじいたような自由詩1*10/6/20 9:18
ありがたき、ふしあわせ自由詩0*10/6/4 0:38
濡れたティッシュで自由詩010/5/12 23:49
ジイシキ虹色症候群自由詩1*10/3/8 22:32
恵みのオレンジ自由詩0*10/2/22 1:22
聖寂自由詩1*10/2/20 22:28
公道にて自由詩1*10/2/13 10:44
太陽の抵抗自由詩1*10/2/10 16:50
章話・時代自由詩1*10/1/17 22:44
t-pot自由詩1*10/1/15 18:37
圧倒的通過儀礼自由詩010/1/12 23:00
僕は、ハムスターが遊ぶやつ自由詩3*10/1/11 0:24
saw自由詩0*09/12/20 1:08
この空を見上げても自由詩1*09/12/16 20:00

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