ラピスラズリは、青い。

惑星に似た丸い石は、原石のまま磨かれずにいて、
濡れてもいないのにいつも冷たい。

時々、水脈を聞く。

明かりを知らない水の奏でる音楽を。
明かりの届かない ....
人の生を、単純な線にしてみる
すべての線が、平行に走り、交わることはない
それが孤独
すべての人が、もって生まれたもの
人は、人として生まれた
幾千の星が持つ固有のベクトルに似て、
すべて ....
暗闇に指を伸ばして
知ろうとしている
指先が暖かく湿る
聞こえるのは、ピアノだけ

鳴いている
泣いている
うまく言えない
でも大好きだよ

ピアノのトリルのような ....
大塚
都電の線路沿い
ホープ軒の隣の隣にある世界飯店は知る人ぞ知る世界飯店
一番の人気メニューはぱりっとした鴨焼飯
1000円
B級グルメというジャンルがあるらしい
B級
俺が今 ....
{引用=laisser vibrer

(音楽)鳴らしたままに。(打楽器で)振動を止めない。}

0,

ポリリズム、
異なるリズムの孤独が、偶然同期する
ほんの一時の間だけ、でも
 ....
太陽の光の届かない海底で暮らすのはどんな気分だろう。昼と夜の区別のない世界で暮らすのは。
「おはよう」と、彼女が言う。おはようと僕も答える。彼女がベッドの上で軽く伸びをすると、乾いた音が小さな僕の部 ....
花の都
水の都
霧の都
東の都

東京を愛することと、孤独を愛するということは
同一である
という意見に賛同しない
猫を愛することと、孤独を愛するということは
同一である
という意 ....
今は何でも許される時代だから、ここは誰でも受け入れる場所だから、だから、生きることは困難だと感じてしまうんだね、言葉について、僕は語りたい、言葉と、言葉が象る事のできるあらゆる事象について、とりわけ、 .... 初めて彼女が家にやってきた時のことを今でもよく覚えている。
その毛むくじゃらな子猫は怯えきっていて、まだ半ば閉じたままの目は潤んでいた。真っ白な毛の上に真っ黒なタキシードを着込んだ彼女はとても小さく ....
静けさを測る術を探している。冷たさには限界があるのだけど、

静けさを測る術を探している。住宅街の、小さな公園の、真夜中、ブランコをこいで、こいで、鉄の鎖を軋ませて、泣いてしまいそうだ、どこかの家 ....
目を閉じると 暗闇の中に 無数の蟻が蠢いていた 右から左に 左から右に 幾億の蟻が 幾筋もの列を成し 暗闇の中に 餌を求め餌を運ぶ 幾億の蟻は 俺の暗闇よりも一段と黒く だから 暗闇の中に 俺は幾億の .... 地球最後の日の朝は穏やかに明けた。
夜の濃い青を朝日が少しずつ薄める。
初めに歌いだしたのは小鳥たち。
それからカラスが騒がしく、鳩がせわしなく鳴いた。
僕は空を、公園の欅の木々の間から眺めて ....
僕達は容易に 
たくさんのものを失ってしまう
取り戻す事のできないものですら

時計はその時を
刻み付けたまま沈黙している
瞼の裏に
残響だけを刻み付けて

無くなってしまったものを ....
仰向けになった僕の胸に、女がうつぶせていた。二人は裸で、繋がったままでいるから、少し動くたびに、女は小さくため息をこぼした。キスをするとその湿った息で、重たくないかと聞かれた。大丈夫、胸の上で寝かせる .... 雨の日の通学路には、原色の花が咲く
赤や青や緑の花が、水しぶきをとばしてくるくる回る
根っ子もやっぱり原色で、水たまりに勢いよくとびこんだり
雨の日は楽しいね
向こうから別の花がやってくるよ
 ....
ワディ,

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

涙の味は変わらない。午後も、夕暮れ時でも。
だから、泣きたくなったら教えて欲しい。

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

それは、僕だ ....
生きなきゃならない理由と
生きていけない理由を乗せて
地球が回ってる
おれはおまえに
心を開いて欲しいんじゃなくて
股を開いて欲しいだけなんだファック
手を繋げるほどの距離でもなく
見つめあえるほどの、位置でもない
でも、思いあえるほどの湿度や時間が
僕たちの間に満ちている

言葉が、雨みたいに降り注いで
それは数列の大地を黒く湿らす
 ....
戒厳令下、部屋は灯火管制の暗闇に沈んでいる
遠く、山脈の向こうで、モデムのLEDが点滅している
僕は、銃撃に怯えながら
アロマキャンドルの揺れる炎を見つめている

嘘ではない。もはや戦後では ....
         
春の先触れに咲く木ノ花のように、あなたが愛しい

静かな問いかけにせせらぐ若葉や川面のように、あなたが愛しい

暑すぎた夏を笑う木漏れ日の声

雷が鳴って、雨が降り出 ....
口許から思わずこぼれそうになった思い出を飲み込む
誰も拾ってくれないから
こぼれてしまったらいなくなってしまうような気がして
いなくなってしまうような気がして
あわてて飲み込んだら
なん ....
スナフキン

買い置きのチョコレートが切れてしまって
買い足しに行かなければいけない
コンビニで立ち読みをしているスナフキンに会う
やあ、いい天気だね
一通り天気の話をすると
彼はまた手 ....
集められる限りの写真を集めて、アルバムにすればいい
一人部屋でページをめくり
かつてあった日々の思い出を愛せ
それらの日々をノートに刻み込め
言葉にできないことはみんな行間に遊ばせたまま
言 ....
惑星 水脈 観世音
チーズ カタクチイワシ 明けましておめでとう
干からびる 夏の朝 みどり
ありがとう こんにちは ありがとう
振動 巡礼 盂蘭盆会 門柱 亀甲 惑星 惑星 惑星 惑星
干 ....
いつも誰かが口笛を吹いている
長い廊下に響き渡る
外は晴れ
青空には適度に雲が浮かぶ

見たくも無いものばかり目に入ってしまう
聞きたくも無い音ばかり耳に入ってしまう
外は晴れ
青空に ....
渋谷の外れにあるバーに入ると、スロウな音楽が流れていた。奥のほうのソファに身体を沈めると、隣にお日様が座っていて、誰も彼女に気付かないようだった。それもそのはずで、月や星はあんなにキラキラと光っている .... I was there.
I was there in a day before today.
I mean yesterday.
I was in a space.

There were ....
人間の作る直線や曲線は
そのものがかたどる影よりも少しだけ歪んで見える

美しいままでとどまって居たいと望む心が
その指にデジタルカメラのシャッターを切らせる

あまりにも、ありのままの、 ....
祈りは 花の形をしている
祈りは 花の様な 形をしている
祈りは 花のようだ

祈りは花だ
祈りは花だ         ハナダ
白い、花だ
祈りはぁぁぁ
    ぁぁぁ
       ....
こみ上げてくる吐き気のように、逃げ道が無い

リビングに不安を敷き詰める
人工物であるがゆえに安堵する
足元が濡れている
泥混じりの水に侵されていく
夢の中ではもう、肩まで浸かっている
 ....
rabbitfighter(109)
タイトル カテゴリ Point 日付
旅の、あなた自由詩3008/9/25 18:55
海面上昇5自由詩15*08/9/8 21:45
cresc.( 渡 ひろこ / rabbitfighter  ...自由詩23*08/8/26 1:05
世界飯店XXXチャイナ自由詩10*08/8/21 1:00
laisser vibrer自由詩23*08/8/19 22:34
今夜月明かりに虹を見る Ⅱ[group]散文(批評 ...508/8/5 2:06
東京自由詩31*08/7/29 23:46
シンクロニシティ自由詩9*08/7/23 1:15
散文(批評 ...3*08/7/15 23:54
静けさを測る自由詩37*08/6/29 5:02
蟻塚自由詩10*08/6/21 10:14
海面上昇4自由詩9*08/6/2 2:32
自由詩20*08/5/20 5:20
胸の上で、自由詩6*08/5/15 16:19
通学路の花自由詩608/5/13 16:29
ワディ(枯れ川)自由詩14*08/5/5 17:34
_自由詩008/4/29 22:21
自由詩7*08/4/27 17:15
海面上昇3自由詩5*08/4/15 19:42
Mother, Nature, Sun自由詩11*08/4/8 3:16
「こんな日はくまちゃんに会いたいのに。」自由詩10*08/4/3 0:40
スナフキン/豪邸/カフェ/かなしみ自由詩11*08/3/23 16:58
love today自由詩17*08/3/12 0:54
カヌート/惑星自由詩508/3/1 4:56
残響の鳴り止まない、あらゆる季節とその日々の中で/2自由詩9*08/2/5 3:04
hotter than the sun自由詩7*08/2/3 21:37
Suddenpassion(即興情熱)自由詩1*08/1/28 1:18
海面上昇2自由詩308/1/27 17:03
花に雨を自由詩8*08/1/23 0:44
海面上昇自由詩4*08/1/5 15:29

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