16金くらいの夕焼けが
毎日部屋から見えてしまうでしょう?
価値のわからない女に成り下がってしまう杞憂と
対峙する
指先触れ合うギリシャ神話の空や
美女の死体が流れてくる森
額縁のレリーフ ....
エアコンを休ませる必要があって
曇りの内に急ぎ窓を開けています
風は無いので
雨粒を受けているかのように木々は震え
小鳥の声も運ばれて来ません
海鳴りに似た電車の音が行っては引き返し
時を ....
美しい青と真っ白な雲を
もう幾度も受け流して夏が
終わろうとしている
なし崩しに雨が続いたり
雷に眠れなくなったり
虹や変わった雲より飛び抜けた何か期待して
がっかりして泣くんだ
翻弄さ ....
宇宙にはミネラルがたくさん
浮いてる
数えたりできないとはじめから諦めて
美しい断面に息を呑む
見惚れてる楽な役を選んだと
からかわられてもいい
知識として知ってる
あの中には既に無い光 ....
恋が始まってしまったから
死の危険を感じるほど鼓動は
刻まれて
まだ足りない
心臓を
優しく撫でてほしい内側から

葡萄を齧る
垂れた汁を舐め取る

電話が掛かったからと
部屋を ....
大人は意外と幻の存在を知ってる
自分だけわかっていれば良いと
納得しているから口を噤む
いくつもの不思議を重ねて
君は大人になったから
何もおかしなことはない

細かく震える肌もまた
 ....
‪夏は初恋‬
気がついたら好きだったし
気がついたら卒業だった
顔もろくに覚えてないけど
優しい人だった

秋はあの人がいなかった
辛くて辛くて
落ち葉を見ても泣くんだ
恐ろしいほど ....
世界が終わらない絶望が
いつか終わる安心に代わり
同時に死は背中を見せにきて
濃度の低い笑いガスが足元に溜まっている
あなたが告白なんかしてくるから
浮遊しているだけだった言葉が
鎖になっ ....
まもなく始まる二度寝の幸せ
目を閉じるだけで無闇に幸せ

完全なる受け身が苦手で
悪霊退散の札で追い返した日々

何を言っているのですか
眠ってしまえば皆同じなのに

悪役の ....
波うたたせられる長い髪の
ヒスイカズラの人魚
鎖帷子みたいに刺青
押し寄せるまぶたの波に
息の上下を眺めている

‪わたしだけの‬
世界の秘密をあげます

はるか昔には
水があった ....
山向こうには宝物があるんだ
輝きだけが漏れいでて
空まで照らすようだ
私は地図を
どこでなくしたっけ

届きやしない言い訳を心の内に叫んでいる本当は

刻々と陽は翳っていき
ついには ....
インディ500で人生を可視化、レースしなくても生き急ぐべきでもないけれどおおむねあんな感じ。ルール遵守を心掛けても起こる事故、進路妨害のペナルティは列の最後に並び直し、あのひとと並びたくても見えない壁 .... 誰かに代替わりする夢だった
代わってあげてもいいが
あのひとは男
女の身体に入ってやっていけるのか
打ち合わせ無しにひょいっと
入れ替わって
私が消えて完了する
完了する

私が終わ ....
砂糖を補填する仕事を終えたので
無期の休暇をください
夏はどこまでも広がる空
襲いかかる雲は光を彩り
私たちと思想を違えている

もしかしたらと期待しては
裏切られてきた海鳴りの姿
信 ....
世界が変わっていくのが恐ろしい
人が死んだり
気をつけないと私が死んだりする
生きてることは
死ぬかもしれないこと
気づいてしまった五歳児の悲しみ
目を背けて見えないふりが
難しいね
 ....
寒くても雨も雪もあなたもすき外へ行こうよ とうとう袋になりました
中で赤子が
手足を動かすのもわかります
なにしろ袋ですから
でもいま
手が動いたのか
足が動いたのかはわかりません
透明ではない袋なんです
どんな顔をしているの ....
彼はまだわたしと
常夏にいる
半年の後には
都会に戻るだろうと云っていた彼がだ
確かに
都会に帰っていた時期もあった
度々帰っているとも云える
けれども
四年経った今でも
彼はまだわ ....
詩を読んでいるとたまに
良いことがある
不意打ちでイった時みたい
前戯は必要だけど
前触れはできれば欲しくない

あの頃聴いていた曲は
なんだったろう

思い出しかけただけで
胸が ....
息ができなくて苦しいけれど
水がきれいだから平気

ときどき 泣きたくもなるけれど
見つめているだけで精一杯

引き上げてくれたって助からない
君に溺れているから
言えないことがある
言わないことがある
それは男と女だから
話せないこともある
それはつらい
それはずるい
ふたりにしかわからないのに
あなたにだけは言えないから
世界中誰に話しても
 ....
ここはなんて
静かなんだろう

泉に石を
投げても
水音がすることはない
切なくて
小さく歌ってみても
言葉は
メロディは
花びらとなって舞い落ちた
それでも
他の所へ行きたい ....
いつも心のなかにある
あなたへの気持ちを
飾らずに話したならば
きっと楽になれるでしょう
けれどもわたしは
銀に輝く月から
走るように去っていく
あの雲のようになりたくて
あなたが風に ....
{引用=既に知っていることをまた
振り返って
つまらないことと思い直す
夢は夢
胸に灯された光は
なんだったのか}

キンモクセイの季節と人は云う
小道の角を曲がる時感じた匂いを
記 ....
寒いね
さむーい
しんけいつう、になった
肋間神経痛だって
(初恋の痛みだと思いこんでた)
しんけいつう、に(も)付ける薬はないんだよ
あはは
おばーちゃんみたい
あはは、おばーちゃん ....
涼しげな声で
いつの間に
鳴くようになったのか
身を隠して鳴く
虫たちよ

焦らせるような
つかの間の
風に吹かれて
これから起こる恋の
幻影を見る
麦茶の入ったグラスが
汗をかいてるよ
伸ばし過ぎた爪も
切ってしまうのはさみしいの

なにもかも溶けていき
温い風に乗ったあなたに
追いかけられる夢を見る
「飲んでしまえば楽になれるよ ....
夢の壊れる音を聞いたことがある
あなたもきっと知っている

夏の日の昇るまえ
穏やかな空気の静寂を
死そのものとして頭の芯まで呼吸する
生に引きずられながら
ねえ 笑ったことがある
わ ....
あなた の 新緑グリーン
それに新芽
あお あお とした光
虜になってしまい ました

し どろ もどろ で交際を申し込んだ

あなた は うつくしい
たおやかに風に揺れ
花を散らす ....
夢を見た
舟で落ち合う約束をした

あのひとはちっともわたしを迎えに来ない
わたしはちっともあのひとを迎えに行かない

愛について
わたしたちは思い違いをしていたのか
そして
体をひ ....
よしおかさくら(156)
タイトル カテゴリ Point 日付
美術館自由詩220/9/7 16:40
大気の息継ぎ自由詩520/9/6 15:12
言いなり自由詩520/9/6 15:10
自由詩120/9/6 15:04
葡萄自由詩020/9/3 17:29
精霊自由詩320/9/3 17:11
夏は初恋自由詩220/8/30 8:53
笑いガス自由詩120/8/29 9:35
おやすみ自由詩120/8/29 8:36
ヒスイカズラの人魚自由詩120/8/28 19:23
山の端自由詩120/8/27 15:34
インディ500自由詩120/8/25 9:02
代替わり自由詩420/8/24 16:06
シュガー&ペッパー自由詩020/8/22 13:47
生きてる自由詩120/8/21 16:21
短歌2*08/11/27 13:26
とうとう袋になりました[group]自由詩9+*08/11/26 11:38
常夏自由詩5*08/11/18 19:48
少女時代自由詩4+*08/11/13 10:24
溺愛自由詩2*08/11/10 11:48
恋人未満自由詩4*08/11/6 10:56
泉のほとり自由詩2*08/11/6 10:56
通り過ぎる自由詩2*08/11/6 10:55
さようなら東京タワー(即興自由詩9*08/10/9 10:31
秋の気配(即興自由詩5*08/9/30 22:14
秋の夜自由詩2*08/9/8 10:19
台風のように[group]自由詩2*08/8/30 11:02
なつのひかり自由詩4*08/8/24 13:40
新緑グリーン自由詩3*08/8/24 13:39
愛について自由詩6*08/8/13 9:53

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