曇り空にだまされた


終わらない夜を
誰もが 夢見てた


幻想にかこまれる
限りない時間
誰もがみな 求めてた


嘘をつくのは終わりにしよう
信じることがこわくなるから ....
高架線の向こうには
なにか どこか ちがう世界がある
なにも どこも ちがわない世界がある


けれど 
そこには たどりつけない
だから 
そこには べつに たどりつきたくもない
 ....
僕たちが いつも
ダイヤモンドマンション と呼んでいた
あの 遠くに見える
宝石をいっぱい 散りばめたような
闇に光り輝く 建物たちは

ある朝
同じ場所から見ると
いくつもの 古い煙 ....
きみがプリンが好きだと知り
ボールと泡だて器を用意した
すると 卵をきらしていることに気づき
悩んだ末に おもてに出た

ぼくは 公園に向かい
砂場にすわりこんだ
誰かが忘れていったプリ ....
光るひとを みた


そのひとは 
透明なものの中で
すいすいと 進む


吐き出したあぶくを 置き去りに
ただ すいすいと


ゴールにたどりついて
見たものは


 ....
昔の彼女にもらった
シベリアンハスキーのぬいぐるみに
つい なまえをつけちゃったんだよ
そのせいで 
今もそれは ぼくの実家で生きている
そんな事情は知らない
ぼくの家族に守られながら
 ....
らせん階段をかけのぼり
幻影をつかむ
ジャンプしたら
地上がせまる


一転して、楽園の入り口


静寂を好む脆弱な聖者は
聖書を手に清純な青春をおくる
宙返りした中腰の天使は
 ....
虹という名の プールで
きみは 泳ぎ続ける

その指の先に
何を みているの

虹という名の プールは
きみを 自由に泳がせ

誰からも
ぼくからも

きみを 遠ざけてしまった
目の前に棒があったので
それにつかまりながら
ぐんぐんと高いところまでのぼっていったら
ぼくは 雲の上に立っていた
正確には 
雲の中といえるかもしれない


なにしろ 
上を見ても ....
昨日の夕やけを
ぼくが持ち帰ってしまったことを思い出して
朝起きて、あわてふためいた


夕方までに返さなければ、 
そう思いながらも 
休日の時間の流れがぼくを誘惑する
珍しく 
 ....
カノジョのことは

ちゃんと わかってる


わかってるのと

あきらめるのとは

ちがうのよ
笑うことを躊躇しないきみを
ぼくは いつも羨ましく見ている

ぼくは ふと気づいたときには
バカ笑いってやつが できなくなっていた
とはいえ 
昔はしていたのか、って言うと
それすら思い ....
誰もが みな

たたかっている


それは 社会 だったり

それは 世界 だったり

それは 家庭 だったり


成果を あげるか

戦果を あげるか

前科を あげ ....
手をつないで ぐんぐん歩いてくれた

よりそえば 支えてくれた



泣いたり
 
笑ったり

おこったり



なぜ と問うたなら 困っただろうに



そして
 ....
夕暮れになると海に行く


夕暮れ時の海は
まだかろうじて
空にひっかかっている太陽に照らされ
遠くをゆく船も 
その意思を無視され 
逆光に姿を消す


夕暮れ時の海は 
ひ ....
遠く続いている空の下で
今まさに起こっている出来事が
メディアから流れてくる

それに耳をかたむけすらするが
心までは かたむけてはいない
と、いったところだろう
おそらく 大多数の人々 ....
何も考えずにだらだらと過ごそう
もう 何も

カーペットの端っこが折れていても
直すのやめよう
キッチンの床に水滴が飛んでいても
ぬぐわないでそのまま

部屋の隅にもしかして
わたぼ ....
ぼくたちなんて
ぼくたちの過ごした時間なんて
無限大の銀河系の 点にも満たないさ


きみが 僕じゃない恋をした
きみが 嘘を ついた
きみが 去っていった


頬にひとすじのそれ ....
ぼくんちの黒い電子ピアノは
いちばん右の鍵盤が
壊れて 音が出ない

あんまり使わない音だから
いいんだ と
まわりのみんなには 言っている

けれど
ぼくは 時々真夜中に
もしか ....
まだ 誰にも言わずにいよう

まだ ひとりで 


大切な 想いほど

しまっておいて

ときどき 開いて 

そっと たのしむ
はらぺこなぼく達は
いつも何かを食べている
それはご飯粒に限らない


時にメディアから流れ出る
時に2軒隣のスピーカー


はらぺこなぼく達は
道端の石を拾い
それを 空に飛ば ....
果てしなくつづくかのような
この空の向こうに
宇宙が 存在している

それだけは 紛れもない


空と宇宙の境界線まで
サンダルを蹴り上げて
明日の天気を占う


落っこちてく ....
踊りつづけるには 赤い靴
愛しつづけるには ガラスの靴

きれいで もろくて

階段で 落としてきたら

それで おしまい
どれだけあせってみても
一日が25時間になるわけでもなく
夜は 確実に
手を引いて 朝を連れてくる


起き抜けにのぞいた鏡には
昨日と同じぼくがいる
けれど
今日という日は 決して ....
ワケもなく泣けてきた


ワケもなく泣けてきた
と、言ったのはどこか嘘で
きっと なにかあったのだ
ぼくがそれを認識していないにしても


ドラッグストアでもらった風船が
靴のひも ....
「きらい」という ことばを
口に出せるようになって
恋愛が とても 上手になった


「すき」という ことばを
口に出せなくなって
恋をするのが 下手になった
3歳のぼく
父にねだって 枝をポキリと折る
そこに罪悪感などなく
ただ キレイというだけで


5歳のぼく
花びらをむしっては 
おままごと 
おもちゃの茶碗にてんこもり
「さあ  ....
北斗七星を みあげて
ひとつたりない、と
君は必死さ




かわらないものも あるのかもしれない
もう どうにもならないと判り
前にも後ろにもすすめずに
つり橋の真ん中で たちどまっていた
ここまで来ただけでも いいんじゃない、と
きっと 誰もが口をそろえる
けれど そんなことはどうでも ....
あなたは ときどき
ふれあうほど 近くにいながら
私を ひどく孤独にさせる

ふたりでいても 
ひとりぼっちね

「恋」というものを
最小限に こまぎれにしたなら

私たちの 恋の ....
望月 ゆき(308)
タイトル カテゴリ Point 日付
NO MORE LIES自由詩1*04/4/16 1:32
五月病自由詩1*04/4/16 1:26
ダイヤモンドマンション自由詩2*04/4/15 1:28
プリンと砂と涙自由詩3*04/4/15 1:12
光るひと自由詩204/4/14 13:00
「くま」自由詩1*04/4/14 1:07
過失少年[group]自由詩2*04/4/13 8:02
虹のプール自由詩2*04/4/13 0:56
雲ノ中デ 自由詩5*04/4/13 0:54
昨日の夕やけ自由詩7*04/4/12 1:32
カノジョ自由詩104/4/12 0:40
笑うことを躊躇しないきみ自由詩1*04/4/12 0:35
同類項自由詩1*04/4/11 0:58
「さやうなら」自由詩2*04/4/11 0:32
ぼくたちの儀式自由詩4*04/4/11 0:14
いっぱいいっぱい自由詩3*04/4/10 0:32
だらだらと過ごそう自由詩3*04/4/10 0:30
昨日の僕たち自由詩1*04/4/9 8:24
電子ピアノ自由詩2*04/4/9 0:32
恋かもしれない気持ち自由詩2*04/4/9 0:23
はらぺこなぼく達自由詩4*04/4/8 1:35
サンダル占い自由詩6*04/4/8 0:22
物語の結末自由詩2*04/4/8 0:11
待ちぼうけ自由詩2*04/4/7 1:25
ワケもなく泣くぼく自由詩3*04/4/6 21:27
恋愛上手[group]自由詩3*04/4/6 0:18
サクラ自由詩3*04/4/5 18:48
かわらないもの自由詩1*04/4/4 13:37
降るコブタ自由詩5*04/4/4 13:34
最終章自由詩3*04/4/3 22:05

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