透明な
沢山の唾液を
己の弦に着けて
震えた空を
優しく眺める
 
ぬらぬらと
赤光は髪を染め
純粋な声が
遠くに吸い込まれた
 
静かに行われる
養分の脈動は
椅子を愛した ....
閉息的な空間で
幸せを想う
たくさんの砂まみれ
訴えかける子どもの瞳
灼熱の眼光が
 
(ごめんね、越えられない国境線)
 
無力が救う街
街路樹の笑みがぽとり
 
落ちる死
 ....
広告のチラシに空白を作って
自分の世界を広げていたころ
遥かに遠い場所で
狂っていた気がする
 
夏休み
朝顔
日記帳
 
全て投げ出して
風鈴を眺めてた
ちりんちりんと
感覚 ....
 
 
ばりばりと無機質の連動
静かな田舎道
冷めた瞳
からからとまわる
風車
 
 
「今日は関東全域において太陽は死ぬでしょう」
 
そうでしょう
 
 
そらは永遠の ....
透明ノイズに蝕まれた
群青の朝
緩やかな車道に
転がる子ども
すやりすやりと
寝息をたてて
空気を摘んでは
浄化してく
 
優しさの合図は
いつだって知らぬ間の奇跡
星降る夜の  ....
 
 
くらくらする
空気のなかに
沈みゆく
わたしの四肢達
 
同化した
観念は
やがては羽化し
また生きる
 
何度もめぐる
いのちのきせつは
静かに
わたしたちを伸 ....
 
 
うだるような夏空
じりじりと足が溶け始めた寂しさに
わたしは階段を徘廻する
 
今へと続く段の隙間に
モノクロ写真 一枚
 
 
誰だっけ。
 
 
容量を越える思考 ....
未だに命を引きずる街で
静かすぎる呼吸を繰り返す子供達
おとな は
既に死滅して
水滴がぽちゃりと世界を彩った
 
(このてのなまえを
(おしえてほしい
 
 
片隅でぼそりぼそり ....
たまらなく生きたくなった日
 
空は青々として
重い曇が素敵な程輝いていて
泣くことしか出来なかった心が
最後の雫を溢した
 
空気はみずみずしく
仄かに甘い香りを漂わせて
いつかの ....
襖越しの笑い声
いったいどこに溶けたのだろうか
36度の空気が
ごくりと現実を麻痺させる
 
たらたら落ちる夏の汗
発汗先は押し入れの中
揺れる幻想
消せる残像
 
 
風鈴が襖 ....
昨日まで人生はカオスだと笑っていた
伸びた爪を弾きながら
縮んだ背中を凝縮させて
大した呼吸もせずに
 
 
(含んだ脱脂綿は、明日は使えねぇんだ)
 
 
 
そうなんだ
 
 ....
夕凪にざわりと
ちいさな君の髪
真っ赤にしたその表情の下に
たくさんの宝石を隠して
 
何度かの孵化を繰り返しながら
その心を美しく成長させてくれれば
それは私を
百年眠らせてくれる
 ....
2トントラックに
沢山の腐った死骸を乗せて
叔父さんと二人で焼却炉へ

気まずい車内に酔ってしまうと
何故かだいすきなひとを
じわりじわりと思い出す


揺れる車内に散らされた腐敗臭 ....
生きて
死んで
(産まれて)
(消えて)
 
 
少年は灼熱の路上に蟻のように群がった
焼けた手足は剥がれた世界と同化した
 
 
生きて
死んで
(産まれて)
(消えて)
 ....
薄い煎餅よりもさらに薄い布の上で
夏草を眺めている
ごろんとした四角い窓から
うっとおしい青がてらてらと笑ってる
 
堪らない蝉の大合唱は
まるで夏の少年だ
 
 
"甲虫 ....
四畳の和室は
ぴゅうぴゅうと風が吹き荒れて
窓際に掛けた古い制服の横で
私と云う個体が何かに脅えている
 
(そうら
(夏だよ
 
 
CDは何度も繰り返しながら
ゆっくりと世界を ....
 
小さな子供が空を見上げて
緑の瞳をぎょろりと泳がせたのを私は見逃さなかった
 
何時でも地球の中心に立つ私達は
きっとその目線が怖くて堪らないはずだ
 
時間軸でさえ
カウントは足 ....
夜中に浮かぶ雲達を数えていると
酷く寂しくなることがある
 
同級生の机に花があったときのような
猫が車にひかれていたのをみたときのような
 
そんなとき
私は数える手を一旦辞めて
三 ....
蒼白な表情を
死体の父は脆く浮かべた


体から湧き出る日常が
沢山の汚いを表現していて
宇宙の屑のように感じた


(からだの なかの

優しい、濁毒が


ピアノ ....
 
 
しろいよこがお
 
くろかみおかっぱ
 
ゆううつのとき
 
いぬのなげきは
 
とこしえに
 
ぐるりとまわった
 
がんきゅう、ひとつ
 
ほろりほろり ....
命が輝きすぎて
あまりにも掌が汚いものに感じる

呼吸は
もっと尊かったはずだ
 
 
その日の空は
限りなく紫なオーラを帯ていて
隣の青山さんが
酷く赤っぽく見えていた
 
学校では
校長がメッシュを入れていて
それが限りなく絵の具っぽくて
生徒全員含み笑い ....
 
 
あなたが教えてくれたうたを
繰り返し うたい続ける
 
なげだした足にまとわりつく憂鬱は
綿菓子の最期みたいにねっとりして
組み敷かれたうたは
少し雑音が入っていた
 
無 ....
 
酷く懐かしいおとの方向に
ゆっくりと重たい足を運ぶと
静かに瞼をとじた
まだらな少女が蜘蛛を数えていました
 
ここは危ないよ、
逃げないとそのいやらしい銀糸に絡めとられて
ぱくっ ....
 
 
狼のように
ばっくりと口を開き
世界中の悲しみを吸い込めたら
どんなに平和だろうか
 
 
夏の夜に
ふと気づくと手元にある
一枚の折り紙は
すやすやと寝息を立てて掌にす ....
廃墟の中に忘れた四肢を
気球に乗って取りに行った

夢心地に浸り
痛みにバター塗った


くるくるまわる
コーヒーサーフィンみたいな憂鬱は
ティッシュに包んで昨日へ投げた


 ....
 
 
あなさびし、
って
三十回言うと
幸せになれるらしいよ
 
酷く輝いた瞳で言う君に
一抹の不安を抱えた僕は
言わなくていいよ

少年のように返した
 
別に言っても ....
ゆるこ(177)
タイトル カテゴリ Point 日付
追憶自由詩4*07/8/27 10:39
躍動自由詩1*07/8/27 10:28
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天気予報自由詩1*07/8/21 11:25
吐息未詩・独白4*07/8/17 21:12
循環自由詩3*07/8/17 21:05
かいだん自由詩3*07/8/14 15:28
むげん自由詩4*07/8/12 0:45
渇望自由詩10*07/8/9 16:38
よるのこども自由詩1*07/8/8 23:00
白んだ夕焼け自由詩3*07/8/8 18:34
もちも-ち自由詩2*07/8/6 23:13
廃棄所自由詩5*07/8/2 13:41
いのち自由詩4*07/7/31 19:48
夏と同化自由詩4*07/7/29 21:49
大好きなリアル自由詩8*07/7/24 11:05
こども自由詩6*07/7/24 8:37
ひとにやさしく自由詩9*07/7/21 9:46
父の死自由詩8*07/7/21 0:08
ことばあそび自由詩5*07/7/20 0:55
始まり携帯写真+ ...8*07/7/18 22:35
午前四時の大台に自由詩9*07/7/18 1:39
さみしいよるは[group]自由詩7*07/7/16 22:55
くも自由詩6*07/7/16 6:52
かなしいうた自由詩7*07/7/15 11:48
或る夜の喜劇自由詩5*07/7/15 3:43
"あなさびし"[group]自由詩20*07/7/15 2:36

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