鉄格子の中で回るメリィゴゥランドの片隅で
足や手が真っ黒になってしまった
彼女は自分を失ったことを知らない

彼女自身の断片が星屑になって街を歩く彼女の頭上に煌めくネオンになっても
 ....
呼吸がしたい
本当の呼吸がしたい

本当の呼吸って何だ?
腹式呼吸ができてる状態のことだろうか
それとも公衆を気にせずにふがふがと至近距離で呼吸することだろうか

わからない
わからな ....
その両手に零れている
内臓の薫りは
私の生まれた日に死んでしまった
柔らかいこころだった

水滴が肌を湿らせるように
じんわりと温もりが呼吸する
世界になったんだ、私
色彩が視界を埋め ....
終わらない悠久、時を止めて
人類琥珀計画
僕を見て僕に触って僕に気づいて
ブラウン管越しの気配
胎児が無重力になる時間
区切りの定義が分からないんだ

るう、るる、るうう

水音が歌 ....
わたしのつみ
それは、
乾ききった電子記号の羅列を
わたしのパルスを
発してしまったこと

わたしの渦に
巻き込まれた
小さく、か弱い
痛々しい 命が
ないていることを、シカトした ....
夕暮れが、食らっている
鬼ごっこをする、子供たちの皮膚や、瞳や、臓器を
おいしい、といいながら、食らっている

静かに、厳かに、侵食する その赤い赤い発光体は
未発達なぐちょぐちょを固めてい ....
臨界点に到達する前に
呼吸を荒げた影が囲う
優しい箱庭に
わたし 今日もだまされながら
小銭を投げ入れ続けている

あまりに夜の香りがするの
目をつむりながらログオフする
そのシャツの ....

明け方近くに咲く花をキスマークと名づけた
女の子の秘密を隠す紐は痕を残す。なまめかしく。


お酒を飲んだ赤ん坊が含んだ母親のたらちね
鈴の音が鳴り止まないのは赤ん坊の口内から脱 ....
平日の真昼間からチューハイ片手に地元を闊歩すれば
ご近所さんの白い白い眼差しを否が応でも全身に浴びる
それでも歩いてしまうのは
世界の秘密が知りたいから

ふらふらと歩く私を叱責するものはも ....
目が覚める瞬間の耽美、すなわちそれは曖昧な伏線を凝縮した線路図のようなもの
一連の流れは稚児の指先が母親の元に辿り着く前に行われ、
そのことによって絡めとられた誰かの睫毛は
昨日へ帰るように促し ....
明日を30回数えた午後
空からたくさんのきのこがふってきました
私はそれをとてもきれいだとおもいました

きのこは
隣に住んでいたハイカラなおじさんを連れて行きました
私はおじさんはもう見 ....
きみをわかつ
やんわりとつつみこむ
きみをこきゅうする
きみでこきゅうする

よるをわかつ
あぁかいほのおでわかつ
こきゅうをりかいする
かんかくでりかいする

まんじゅしゃげはて ....
わたしがひねくれたようにナツの腕を引いても、
なんの音沙汰もなしに日常が会話するので、
ほんの少しだけでも触れてほしくて、
わたしは罪深い唇をカッターで、すこしだけ切り落とします
それは、最近 ....
唐突に君を食べて吸収してしまいたいと感じた夏の終わり
蝉がじぃーじぃーと田舎を想って鳴いていた午後の話
グラスに入った海月型固形の気泡たちは
海に還りながらバラッドを口ずさんでいた(  空耳?? ....
誰かが世界に対して何かを叫んで忘れている
片っ端から記憶が消えていくのはあらかた嘘だろうけれど、その場には忘却の二文字が
確かに、確かに、
脈々と 存在していた

嘘のように
本当 ....
 あらゆる感情の
 埋蔵と伏線に祝福を




Re:髪の毛を食べたけれど、火葬場の味しかしなかった

爪の甘皮だけゆっくり剥がしていくよ
呼吸は乱れても、君を思っていた ってことにしておいて
知らな ....
リビングでうつむせに戦死をしてると
からんからんとガラスと氷が遊ぶ音がする
目線だけあげて見れば
薬味と素麺とめんつゆをお盆に乗せた母親が微笑んでくれていた


という夢をみた


 ....
コンビニで105円のマカダミアチョコレートが発売されたのを知ったときは発狂しそうになった
Suicaのワンタッチで体が欲するチョコレートが買えるのだから
目眩で空が半分ちぎれてしまった
 ....
私の友達と云う人々は、つきのひとが多い
いくつもの、ものすごいクーデターを隠し持ちながら
淡々と歩武を進めているのだ
夏の終わりに生まれるさびしいさびしい月下美人のように
ひっそりと、しなやか ....
密やかな町の内緒話の中で
厳かな愛を語ろうとする
辻斬りに唇を奪われる時間
六弦が風鳴りを時間に合わせて繰り返している

さっきから、さえぎられている音の正体はなんだい
景色なのかい
心 ....
私はとうとう文章でしか喋れない
現代病にかかったらしい
すべて 0と1に聞こえてしまう
変換する脳が 唯一ひとらしい


宇宙が自転をしていると仮定すれば
溶け残った氷のような地球は ....
視界を折られた朝
芽吹いたはずの白い素肌や
飽和したような
そうでもないような
呼吸 鼓動は
やはらかいしろに
還ってゆく

ぎこちない脈に
わたしはただただ泣いたような
そう ....
雨の日の電車はさながら異空間である
外からは紫色の魚がプランクトンをつつくように群れ
中には放心状態になったぼやけた人々がずぶ濡れになった四肢を
無言で時折ぶるりと震わしている

そんな静寂 ....
空からこぼれ落ちた奇跡の渦の中で
ぐるりぐるりと混ざり合う
マクロコスモスな分子を
呼吸の中で循環しながら


私の名前が 初めて生まれた日の朝
気候はすこし湿り気をおびていて
お父さ ....
例えば 夜が全てこぼれ落ちてしまって
夜の子供達がほろほろ泣いている日があるとしたら
私はなにもない空を暗く塗り潰すほどの
真っ黒な感情を持っていたい


例えば 空のプラズマの中から青だ ....
0.
どうも最近は性欲ばかりが先行して自慢の透視ができなくなってしまった
そんなことを口走ったら彼はおっきなあくびをひとつかいたあとに急にだんまりした
だんまりが嫌いな私は取り繕ったような捨て身 ....
わたしの水の中に
あなたの耳だけ寝そべっている
小さな胎児みたいに
ゆらゆらと漂っている

わたしの声が
最後にあなたを満たしたのはいつだったかしら
瞳を瞑りながらわたしを探すあなたの指 ....
 
密やかな朝の光の中で
大きな呼吸をするランドセル
不釣り合いな体で芽吹く
今、始まりを知る
 
窓越しの大気が
優しい悲鳴を幾重にも重ねては
黒いスーツの背中を押す
今、歩くこと ....
 
 
Re:プラネット・ホームにて
 地球に宇宙が墜ちて来た
 次世代の呼吸の仕方を思考して
 マリービスケットをかじろう
 私はあなたの二酸化炭素
 緑葉体を頂戴よ
 
 宇宙一 ....
 
気付いたら
喉に砂漠の黄色い砂が詰まっていた
吐き出せば蠍やら蝮やら
あぶない生き物がどばりと出てきた
 
白一色に染めたはずなのに
いつの間にか黄ばんでいる
一日を越えるために
 ....
ゆるこ(177)
タイトル カテゴリ Point 日付
丸椅子自由詩109/12/22 14:58
呼吸したい自由詩209/11/27 23:43
マザー自由詩609/11/14 20:06
スーパーノヴァ自由詩509/10/30 0:18
わたしのつみ自由詩309/10/24 0:49
再生の秋自由詩509/10/17 21:53
融和する嘘自由詩609/9/19 23:33
創書日和「紅」 じゅう。自由詩509/9/13 1:09
ハタチ女の憂鬱自由詩8*09/9/7 23:25
まつげ自由詩609/9/3 22:45
放浪g[group]自由詩909/8/24 0:58
灯火[group]自由詩609/8/21 21:36
ナツ自由詩409/8/20 12:26
指先に思考を、砂浜に逢う自由詩309/8/19 1:34
くらげのしたい自由詩209/8/14 20:26
思考と今日の雨の中で思うこと自由詩009/8/7 14:02
夏バテ自由詩809/8/6 10:11
私とチョコレート自由詩409/8/5 22:26
つきのひと自由詩309/7/30 0:59
追悼自由詩109/7/22 23:56
おとのし自由詩109/7/6 9:25
旅の始まり 祭のあと自由詩309/7/2 9:44
電車自由詩609/6/11 17:54
揺らぎ自由詩209/6/8 13:23
いろひと自由詩309/6/7 8:16
自由詩209/4/20 14:55
耳をなくしたきみへ自由詩3*09/4/17 9:12
生命の息吹自由詩509/4/7 8:11
宇宙の魚自由詩609/4/6 9:17
日常自由詩209/4/1 13:21

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