ティラノサウルス『放牧』
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=62303



 これは嘘だ。

 ティラノサウルスという詩人が放牧という詩を書 ....
対岸の踊り迫る 長い夜長い川

家系図の末端より先真紫

きりつきりつハムをほおばるこわいかれ

星が目となる交わりを好む収容者

荒涼の涼を感じている裸

石柱転ぶ遠い狐を見間違 ....
もはや蝋だけになってしまった蝋燭が朝日に向かってずっと敬礼をしている。背中は溶けていたが川になるという保証はなかった。よく出来た草むらの中で一時間の長さをあっちから引っ張っている王子。蝋だけになってし .... 組み立てるまできっと無人の車椅子

風向きと分かり合うつま先崖までおびき出され

仮設のもの以外は道みな横たわり

カンガルーはねとばしずれるオーストラリア

虫逃がした窓思いっきり閉 ....
岡部淳太郎「恋愛詩の可能性」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=65877
りす「岡部淳太郎さんの『恋愛詩の可能性』を読んで」
http://po-m. ....
目を閉じて
思い出すことは
あまりない

目を閉じて
思い出すことは
あまりない

目を閉じて

目を閉じて
思い出すことは
夜障子の隙間にひとり立って
あからさまに見ていた ....
王の背に加湿器らしき立方体

日没を焼き付けて鮭の腹を裂く

これがメッセージ草原にひとつスパナを残し

絶唱に撃たれ反り返る背骨星を包む

少なくとも自失の空へはお迎えできない

 ....
数千万の草ばかり残る

都市の端くれとして煉瓦を投げつけ一日疲れた腕

死にもの狂いのもの見ずもの忌み

入ってくる遠のいてゆく窓、窓しめて

実家の実写ねじたフィルムにあとあかり
 ....
幼芽杳として育つ樹海は母

不穏な沐浴美女の背に文字かすむ国へ

観客の涙を誘いつつ植樹

あきらめて針山へ川つくるべく

電球ばらまく飛行船ひっつかんで投函

正気のサボテン連ね ....
いとう『はじめての王国』
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=59515
桐原 真『早朝』
http://po-m.com/forum/showdoc.p ....
その公園では立ち枯れて百年の昔

霞む象 連れ去られていくのはわたし

焼けたトーストごと母の血を噛む

軒しつらえる無数のケーブル吐く氷塊へ

太字五本線農道脇で息する場所

焼 ....
指伸びるあくまで体の一部として

家賃の上に成り立つ少年おもちゃにし

見知らぬマント誰だ父ではない

石油に濡れた手近所をかたっぱしからはたく

煙や土間の無色夢に見なおも横切り
 ....
山間部は雨ラジオから流れ部屋満たす

付箋ヶ原の風向き無記名逃げ場なし

つづりうつむく母親ノギスにも使える

出荷まつ木片に刷毛を差し向ける

影吊る梁よじ登るついのかわきに

 ....
板突然鏡になり通夜飲み込む

星座を煮る鍋の古さが目にしみる

丘陵で鉄分とりあうあの頃のぼくと

カーブ艶やかなるを組体操がごみの山

疾き馬の毛並み越えかねる朝日

氷解けるご ....
明るくほつれだす端切れ黄泉と見脚部見え

天地間の空室 粒子でチェックアウト

らんたんを提げてまったくあかるい袖

分離帯へ病みかかる木の電飾であるく

花畑を下りた河口でみおくる油 ....
森の中で
冷麺をほどいて
いる姿は見られ
たくない午後の
屈折は置き去りに
するべき夕日が
忽然と現れる。

夕日は身じろぎ
もせず一枚に
したかったわたしの
両親は生きていて
 ....
風流を語るにはちと近いぞ空

幾層もの雲の下気も触れない

提灯を連ねる紐が犬臭い

冬の射程に傾く夜の地平消ゆ

闇夜に一枚の壁が見え透いていた

台からの見晴らしに落ちんとすれ ....
たりぽん『眠ってしまえばいい』
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=49584



 眠りは明確でない。夢というものは未だ解明されないところが大き ....
灯台は角 もたげた岬から石化

焼けたお守りから随分と尖った針

スカーフの死に場所まれに男の首

崖に印字ありいずれ閉じるつもりだろう

腰に鉄の装飾巨大磁石迫る

偽造する季節 ....
縦に長い城が見え対岸であり草を刈る

拇印舐めるひとさしゆびはおかあさん

天井のゴム跡とがる
日に日に ねむるごとに

木陰から飛んで弾む砂地永遠にも似て

窓向こうは逆風 数年前 ....
大覚アキラ『サンドウィッチ』
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=54978



 前回の反省点としては少々しめやか、じゃなくて空気が湿っぽくなっ ....
木に留まりすべてまっさかさまにする

砂漠のぬしが栞としてのしかかる目覚め

謝肉祭見守る憂いの氷塊群

後ろ暗いと許されぬ林轟然と青く

堤防で祖父颯爽と小さじをかざす

陥落し ....
古文書の記述を読み解く時間は流れる川の透明なる一点の朧気なる幻影は跳躍する時空は歪曲する輪舞曲は舞台から転がり落ちる直角は凶器になる握り手は左になる入り口は閉ざされる鎖はくたびれる積み木遊びは継続する .... 出土せねば欠土とし学者母の墓前へ


閉じられた形跡のない倉へ続く道


こうも容易く陽動されては虹の赤へ


段差為すべきこと為し静かな養老院


阻む樹液 交響楽団 森を出 ....
剣を握ったマネキン通りの石畳
濡れて滑りやすい
閉店間際の商店街
石を握り
各々徘徊する
店の奥に
羽虫を詰め込んだ木箱らしき
立方体を置く
らしき
スペースらしき
宇宙を用意して ....
リョウ『豚』
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=54209
hyro『out from a door』
http://po-m.com/forum/sh ....
森の奥に山あり月あり着陸す

出口しか知らぬと支配人は言う

影の頭の部分からちょうど支流になる

入っておいで 水深百メートルの風呂に

金槌に前科を付けてお返しする

流れ星見 ....
雑多なる手足ここそこ糸を吐く

木組みの台で踊れし彼女の木工ロンド

とびらはずす
 時候の挨拶 叔母が来た

荷姿でグランドピアノを弾くピアニスト

少年の青
連れ込んで
   ....
わたしは/塩を/買ってきて、
わたしは/塩を/埋めるのに、
腐敗しない、
土をひらく、
性の目覚め。
母の手紙。
そして接着。
比喩の限界。
泥を蹴って──
わたしは去って──
毛 ....
うわずった声まなびやの真実を話す

苦い骨に顔しかめるべき名を聞くばかり

古墳からひとを見くだすのがお好き

ボールペン立つ夜の柱として次々と

翁の衣をかぶった土砂崩れが町へ

 ....
黒川排除 (oldsoup)(384)
タイトル カテゴリ Point 日付
批ギ ティラノサウルス『放牧』散文(批評 ...1*06/3/10 2:22
発光体川柳106/3/3 2:59
長い一日-は-まだ-はじまってもいない自由詩106/3/1 4:48
ともだちさがし川柳206/2/22 23:30
カテゴリーと恋愛詩とワイシャツとわたし散文(批評 ...12*06/2/20 7:38
メンテナンスナンシー自由詩406/2/19 22:12
青い鳥川柳206/2/14 4:28
閂釦川柳406/2/7 13:44
なんかおぼえてる川柳406/2/1 2:06
批ギ いと/桐原/銀狼/今猿散文(批評 ...306/1/25 3:06
うそきみどり川柳306/1/20 21:36
密室密度川柳306/1/12 2:27
付箋ヶ原川柳306/1/4 1:32
*川柳405/12/26 0:00
ここでお別れ川柳505/12/22 2:24
ざるを編む自由詩105/12/19 1:43
川柳205/12/12 8:39
批ギ たりぽん「眠ってしまえばいい」散文(批評 ...405/12/8 2:58
||||||||||||||||||||||||川柳305/12/5 23:46
コフーの古城川柳205/11/30 2:26
批評ギルドの大覚アキラのサンドウィッチ散文(批評 ...205/11/29 2:08
こけし他川柳105/11/25 1:28
書類自由詩105/11/21 2:33
二行空行川柳205/11/18 14:14
ここ観測地では自由詩305/11/17 2:15
ギルド批評05/11/15散文(批評 ...305/11/15 2:58
川柳305/11/10 14:15
くるうがにくも川柳305/11/5 15:22
テリトリー自由詩205/11/3 4:03
クラーレ!川柳305/11/1 1:41

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 
0.17sec.