草原で風に吹かれて
座っている
誰かが来るのを待っている
偶然通りかかるには
あまりにも広い
知らなかった
こんなにも膝を抱えるなんて
自分自身で歩いて来た
わかっているけど
一 ....
さっきから何を探してる
SNS片っ端から使って
ただ静電気のような胸の痛みが
どこかを意識してるから
やめることができない
思いがけないエメラルド
それが小さな画面のどこかにあ ....
「穴があったら入りたい」
そんな贅沢言うのは人間
隠れたいとき
自分で掘るのがハムスター
いつもすぐにビックリして
両手両足使って掘るよ
前前前後 前前前後
でもね 床は掘れない ....
くすぐったいほどに会いたい
あなたはイメージそのもの
手を伸ばせばすり抜ける
あなたは実在していないから
ただ陶酔だけをくれる
眩しく形のない憧れ
お月さんよぅ
誰も見上げてないよ
平凡な様子だからかな
月蝕の時と同じ月なのに
毎日同月
ややこしいな
(ちがうよ)
誰かしゃべった?
お月さん?
毎日、別の月だったんだ ....
猫が見ている
私は悪いことはしていない
それでも猫はじっと見る
正しく生きようと思う
うちに猫はいない
タオルハンカチにプリントされた猫
それでも猫の目は
人 ....
宇宙の中で
星が灯る
星が消える
登場する人がいる
手を振り去って行く人がいる
受け入れて
追いすがって
時には気づかぬふりして
宇宙を見ているのは誰
宇宙にいるのは誰
....
地獄のような山
吹けるマグマは三拍子
地に落ちて血に変わる
たどり着く列車は
溶けかけの人々を乗せ
運命に這いつくばる姿を
壊れた楽器のような音で
山に届けるのだ
ここを何とか逃げ ....
ほんとなら詩が書けるのに
ただ呟くことしかできない
あなたを探してる
早く別れたかったあなたを
良くも悪くも
私に興味あるのは
あなたしかいなかった
たとえ恐怖を覚えても
探し ....
SNS上の詩人たちを
熊手でがーっとさらう
角度をかえて
熊手でがーっとさらう
大阪に集める
すてきなイベント?
ん?私は用意してないよ
ただ寂しいから呼んだだけ
詩の話をするの? ....
晴れた朝
新しい洗顔フォーム
香りが
苦手
何なのさ
鼻を突き刺すような
これと半年付き合うのか
はたまた
ゴミ箱へさよなら800円
800円は惜しい
ガマンして使う
....
濡れた手で
床に落ちている髪の毛をつまみ
ゴミ箱にシュート
奇跡が起きた
髪の毛は手から離れ
JUST IN
最初から
8割あきらめていたのに
弱音を吐いた
正直に言った
誰かしら聞いてくれたら
元気になれるから
でも甘えだったのか
こんな哀れな私です
そんなことないよ
決まったラリーを期待して
皆に救ってもらって
いく ....
声にならない声を
立てる
立てることで見られる
一人がダメなら
追従すればいい
目的を失わず
日常を忘れず
ただそっと
胸の中の声を
立ててみる
眠りたくない
一日寝ていたから
働く人に詫びながら
何もできず
真夜中になって
心の整理の手段を探す
何度でもやり直せる
だけど時は流れていいものか
ジリジリと減ってゆく
私の生 ....
つぶやくことから始める
なぜ泣けない
泣いたらスッキリしそうだ
首から頭にかかる圧力
鼻で吸い取って軽くするけど
ちがう
本当は目から出せばいい
でも水滴になりそうもない
こら ....
保湿クリームの温かさに聞く
明日はどんな現実を生きるの?
今日よりちょっと良い?
甘えて聞いてごめんね
どんな風になっても
私が生きてるところが現実
頬にクリーム伸ばしながら
夢 ....
誰を求めている?
うそ
ほんとに求めてるのは
自分に関わる平和
人恋しいわけじゃない
窪んだ胸に
焦って何かを詰めようとして
切なくなって
人を求めていると
勘違いしただ ....
誰かへの心配がつづいて
憂鬱が消えないなら
もう心配やめちゃえばいい
自分が楽になるためでしょう
自分を冷酷だと思ったり
またそれが心配になるのかな
心配が趣味なら仕方ない
でき ....
さあ、2022年
空を見上げて
羽を広げて
どしたらいい?
おみくじには
「慎重に」的なことが
書いてたけどねー
ぱーっと行きたい!
年齢なんてきにするな
良いことしか待 ....
いのち、いのち
いのち
つぶやけば
延びるもの
私のいのち
貴方のいのち
皆のいのち
だから
つぶやいて眠る
また明日目覚めるように
ようやく畑にたどり着いた
遠くを見て佇む案山子ひとり
腕はだらりと垂れている
そばへ歩いてゆくと
帽子を取ってお辞儀をしてくれた
私もお辞儀をする
顔を上げると案山子は
帽子を持って ....
何もかも整っているのに
整ったものたちを
壊して行く人が
まぶしい
手を伸ばして
届かない
この感覚が欲しかったのか
だからあれだけ言ってはならないと!
申したではありませんか。
コンプレックスが強いのです、あそこの犬たちは。
歯を向きだしてる子だけじゃありません。
いつもうなだれてる子、震えて上目づかい ....
君のことは分かるけど
あの絵だけは受け入れない
君が描いた絵じゃないけど
申し訳ない
好むことができないんだ
なんか分かるところが
君に似てる絵
君が描いた絵じゃないのに
そうしてきっ ....
小さい数字でぴたりと解決された時
折れた破線を引っ張る感触を思い出して
失われる幸福にむせび泣いてみたいと思いました
暮らしを愛せる
ただ目覚めが良かっただけで
苦手な料理が重くない
砂糖ばかりに頼ってない
「足がある」
椅子が教えてくれた
だから外へ出る
町の人たちのように
いつか苦 ....
別れ際、聞きたかったのは
なんで夏なのに寒いのかということ
保冷剤?
私の背中に当入れたなんて
気づきもしなかった
きっとあなたの言葉
きっとあなたの心
きっとあなたの眼差し
....
言葉が滑り落ちていく
そんな時間が長引いて焦る
私はごはんを食べる
私は眠る
私は少しは掃除する
大事な何かがないから
言葉がくっつかないんだ
ばらけた言葉を集める
集めて ....
ジェシーがいるとき
本当のことが見えない
粒子は存在するのに
彼女の口笛に飛ばされて散る
散った粒子を探してばかりじゃ
彼女が秋の新作を纏っていることも
気づかずウィンドウを過ぎる ....
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