母がやってきた風として
彼方を風が流れていた時だった
父が手を振っていたような気がする思いの
岸辺は砕けたようなボートが横付けされていた木だった

冬の日の河原に遠い日を描いた夕ぐれに
体 ....
とても読みづらい書物なので
捨て去ろうとして踏み出すと 神々は
描いていたみたいだ 空を
目印にして歩く

角砂糖を溶けていく強化ガラスに
虹色をした男たち さすらえばいいのかと
胸がき ....
母がいない生活に
ほんの少し微かな疲れが渦巻いている
週末に少しだけわがままを
聞いてくれる人がいてくれたらと

国道をぼんやりと立ったまま
飛んでいく紙飛行機にじっと立つ日
体は旋回し ....
航空機はシャルルドゴールと呼ばれているフランスの空港に降り立つ。座席の向こうに広がる風景に目をやると、明らかに日本とは違う光の風景に目を奪われた。座席は定期的にクリーニングにかけられているのだろう。そ .... 何もない日々に思うことは
    カルカッタのチャーチルオルガン
そんな気がするな

     トランペッターたちが
そんなふうに思えるというのも たぶん今日のうちだろうか
どうやらヒ ....
誰もいない
夜にライターで 流れる
立ち止まる木に 波が立って
流れる

僕は体だけの存在だろうかと
川を見ていた 僕として
描きたいと 水彩の絵の具を買った
僕は画家だろうと そのと ....
リゾートホテルのカラーは
誰もいない風に
ほのかなひらめきが浮かぶ
ベンチャーズの二枚目のアルバムを手に
何もかも楽しまされたみたいに
微笑ませてくれる

サファイアブルーの光沢に沈み続 ....
シャツの向こうに
妹が誘い込んでいる
くれたものを
浸しに出かけた
そこかしこに千切って
散らばるのだろう
道路の中に

向こうにあるものを忘れたまま
赤ん坊のよだれになってみたかっ ....
ミッドタウンのクラブに思える
カメラマンや
青いライブハウスの壁として見つめれば
サファイヤ色の海をバックに
走り回る
生息している生物たちに誰かは憧れるわけでもなく
チュッパチャップスを ....
何もわからない心で歩いていくと本屋に立ち寄った。入ったことのない喫茶店でコーヒーを頼むと高い料金を支払わされて、そこからはい出そうとしていた。受験に失敗した僕は、特に向かおうとする場所もなく歩いていく .... インターネットでチケットの予約をすると
やがてキャバレーがあったというボードウォークで、
やってくるネジを待っていると
やがて持ち合わせのリュックをしょって
沖縄に向かう船に乗りながら
 ....
太陽が照りつける下
浜辺を歩いている
水着姿の女性の姿が集う
カラフルなビキニのラインが行き交っていて
沖縄にはさとうきびに
椰子の実が生えている

ハワイなら
ルイビトンのブティック ....
雷鳴だけが轟音となる
神々は声ひとつとして告げはしないだろう
いてつく稲光
彼方では群青色の森林が中央を切り裂く

谷間からは溶岩をわき上がらせてはがれ落ちる山河
幾たびもの曲がり角を墜落 ....
何もない 噴水のまわりを
子供たちが 走り回っている
人との約束もなく行き交う カラーボールを
放っては なんとなく空に
投げあっている 

本当に疲れた 僕は 
自分すらない 暗い夜が ....
人間の思考ー立場、非回答得る フランスのどこかで暴行をうけている心持ちとしての世界観など今では笑いの種にぶちまけられていく微かな挙動としての反動にしてはただされていくどこかで ガットギターを弾こうとしている白さを眺め茶色の便せんへ .... 迷路の中みたいだ
ルートを探して歩き回っている 目は
数え上げた 地図の上に鉛筆がひかれていく
重なってはいない いくらかだった

売値は正確だ
いくつもの光を見た 商品とは
魚が釣り上 ....
嘆きなど持たずして駆ける、自分を失うときー言葉
ふたつの足はひとつだけの存在、電光は解き放つー白色
誰でもないふたつの手、

怒りはーある
若葉をぐいとこね上げていく、
甲斐があったのか、 ....
何もすることなく物体があることを理解しようとし続け、何も物体としてはそこには手にしないままだ。何らかの物体なのだとしては約束されているのだが、物体なのだと言うことのほかはまったく理解されていない。闇は .... 何もない通りを流れていく
歩きながら見ていた 窓だけが
存在していたことを すべて忘れたようだった
爽やかな匂いが漂ってくる 今日の思いの中だ

淡々と いつもその場所にあったかのように
 ....
釣り上げることのない魚体の姿として描いている
川の向こうには
年明けの空に霞んだ都庁舎が見える

部屋にキャンバスもアクリル絵の具も満足に揃っていない
この国で給料をもらい続けていたのだろう ....
誰からの何の知らせもない休日は
ツタヤにビデオを借りに行く
誰からも何の知らせもないままに
ビデオが何本かそこには置かれていて
僕は持っていったものだ
アダルトコーナーの一本をそんな風に
 ....
窓枠に浮き立つ綿毛雪の空


石光る体に苦しい希望の灯
君は何もするな
消え去ることのない手に希望を抱いてほしい

どこかへ手を伸ばそうとしてはいけない
その先には人が求める愛の形などないのだ

手を振っても 誰にも小声としてすら答えられない
 ....
祭ばやしで溢れている日本だ
生活することなど偉くはないということを 変わり者として
偉人に一通の手紙をしたためる
自分のキャリアすらないのなら 貧者にさせられるようだ
ニュースキャスターの番組 ....
車が水しぶきを上げて通りを走る
赤い車は人の歩く速さで流れ
水色の車はスピードを上げてカーブを曲がる
子供が声を上げる街の広場には
濡れたTシャツを振り乱して微笑んでいる子もいる
歩く人の横 ....
何一つため息はない見た人の街角は季節のない壁を行く


電車では潰された人笑み買った僕の亡骸鞄は悲しい


この国よ時間など歯ぎしりにされた地下鉄は死者の行列なのだ
正しい思いにさせられた
僕のこの手が 人の風を掴んだ時
僕は自分の姿も忘れて 留まり続ける時の
風の行方を 自分に描かされる

風ひとつなくした通り
僕は誰なのだろう
空をあおいだ 自分 ....
僕はずいぶんと部屋で歯が痛んだ。虫歯なのかも知れないと思った。カラスの声みたいに鳴いた。それともこの声は単なる自嘲なのだろうか。含み笑いもなんとなく体から生まれてくるよ。わからないけれど、今日も何も食 .... 寂しいだけの人間として決めつけられたのだろうか
何も知らないけれど 自分とは 人間ではないのだと知っている
それとも 言葉を過去として 決めつけていくだけの歌を
僕はどこかに歌いに出かけて
何 ....
番田 (2099)
タイトル カテゴリ Point 日付
クラスメイト自由詩010/2/25 1:02
監督なのかっ…自由詩010/2/24 1:03
あの人のこと自由詩410/2/24 1:02
空港のどこかへ散文(批評 ...010/2/23 0:43
な、なんだ自由詩010/2/23 0:39
写生自由詩010/2/23 0:37
ざわめき自由詩010/2/22 0:24
妹と自由詩010/2/22 0:23
ブルータス自由詩010/2/21 1:53
恋の後引き散文(批評 ...010/2/20 15:09
自由詩110/2/20 1:50
日本料理自由詩010/2/20 1:49
二月の世界自由詩010/2/19 1:38
路を流れて自由詩010/2/19 1:37
一首俳句0*10/2/18 1:38
グラスにて自由詩110/2/18 1:36
スイッチ自由詩010/2/18 1:35
横断自由詩010/2/17 1:33
言葉の世界論自由詩110/2/16 1:23
ジャジーの頃自由詩110/2/16 1:22
労働社会を考える自由詩110/2/15 1:16
休日の夜は自由詩110/2/15 1:16
2月俳句1*10/2/13 1:22
希望の日自由詩310/2/13 1:20
12チャンネル自由詩010/2/13 1:19
街を歩いた日自由詩010/2/12 1:28
ポーター短歌010/2/10 1:25
通り自由詩010/2/10 1:23
歯の中は痛い自由詩010/2/10 1:23
光に立つ自由詩010/2/9 0:58

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