海辺のテラスでページがなびく
カプチーノがテーブルクロスの白さに
苦い 指のまわりに 未来を 
しっとりと抱いて重ねた砂糖

ショートケーキが運ばれてくる
そこに フォークを刺すと 汁がつ ....
僕は闇で君の姿を考えていた
朝焼けへと流れる波止場 けれど
そこに座ったまま 港の夜が明けていく
うっすらと見えたのは でも 遠くのたき火

跳ねる魚の音がする 
釣り人がたくさんいる 真 ....
ビャーっと貫く夜の 闇の中へ懐中電灯
透明にすかしたラインを スイベルに通し
リールをガチリと巻き取ると ふっと一息
でも足を立て 振ったロッドで もう一投

光が差し
床を やがて1 ....
枝葉に風が吹いていた
茶や薄緑に、カサカサ、ゆらめく葉たち
今日で休みも終わりか…

小さく霞んだ町が 青や 白や
黄やデニーズを散らばせ びゅうびゅうと吹く
あそこは、あたたかいんだろう ....
ドタンと、26時くらいに編プロ時代の僕が帰ってきた。着の身着のまま10分くらいでシャワーを浴びると、パジャマも半端に裏返しつつ、脱衣に被り、敷いてあった枕と布団を越えた。飛びスッ、と位置だけは、細い体 .... 昼 僕は文字を書く
ふわり 机に語を浮かべては
僕が やっと詩を書けたかのように笑ってた
書けず 眠っていく宙のペン

二人は歩くノートに
会った人たちに 風に流れていく でも
一つ ....
袋から取り出すと 現れたハンバーガーを

ハンバーガーを僕は買ったんだ


僕が考えていると
窓では雨が降っている
しかも 世界中ではいろいろなことが起きている
けれど あ ....
(?)カラス

年末セールの字に
僕は目となり 毛皮へと歩くのでした
行き交う人々
電車の揺れは 暖かそうな
コート コートニーたち
カラスが裏側

があがあ

黒く
スピーカ ....
昼食えば仕事が終わったかのようで プラスチックは
つながれておらず 長らく
鳴っていない ほこりをこぶった
寂しい電話機

ああ
最寄り駅から自転車なので
帰るのは大変だろう

汚らしいが 清く
縁に茶色が残ってい ....
俺がおかしいだなんて 君…
そうかもしれない 俺は
行き交う普通の 人のなりで
硬い殻に囲った 中にいる

人は自由だ
大腕で 人の間を流れる
止める何もなく 手をかざす者も そんな
 ....
僕は
夢の中では
孤独に感じない
そこにいるのはいつも
たったひとりの僕なのだけど

靴やカバンの革だった
赤や黄色などに
入れ替わる景色の色たちに
夕べ見えたのは焦げ茶色

現 ....
生きていることと
生きていないこととが
交錯する頭に 目眩がするが
僕とは その間にこそいるものだ

人間は 言葉を出している
考えないと それから
考えるを
何度も何度も繰り返して
 ....
わたしの顔に触れる
鏡の中
一つ一つを
手になじませていくように

夢に出てくるそれらは
もっと気高く美しい
わたしはナイフで慎重に切り取り
バッグにいれて持ち帰る

耳 鼻 目  ....
堤防にうち寄せる波を下に
遠く霞む島を思う
冬の冷たい風を受けて
ジャンパーにつっこんだ手
シャツの襟まですくんだ首元

僕は
花火のカスを踏みしめながら
車へと戻っていった


 ....
僕は何者でもなく
あるだけの影
街に 出てはみたけれど
植物ですらないのだと わかった

釣り場のある近所の港には
今日も猿たちが立つ
演技する潮風の中
家族の待つ山へ 逆立ちを

 ....
うがっ

腹の底にはいつも声
音がやがてうめきとなって出る
僕の憂鬱なこの気持ちを
喉のたわみが外へ出そうと

ひらひらひら

天使たちは空を優雅に
飛んでいく 顔中の微笑み
努 ....
人々はあふれをあふれかえられた浴槽に浸かっては流れ
水のあふれた 君は強く僕に手を突き差した

浮浪者たちの上を、
老人たちの上を、
色彩の 音が散らばっている
朝の 微笑みの メロディー ....
動物はゴミを捨てない
手にゴミを捨てない 足に
土を蹴るだけ 動物は
捨てない 何も 自然の中で

人間はゴミを捨てる
体じゅうからゴミを捨てる
青いトラックの巨大な後ろから
幾千数も ....
受験に追われた僕は
部屋を星空へと飛び出した
粉のような星くずたちのピラミッド
ケンタウルス座の思いのまにま

盗んだバイクで走り出すと
今にも泣き出しそうなこの街の
ビルやスーツの駅た ....
白い花を見ると
花びらが風にそよぎ
色彩を瞳と目に
気持ちを光るときめきがする
人となり歩いていると
街は活気に満ちたりて
声に歓声へと思わされ
歩む奥へと流れこむ

僕はあの頃
何かにつけて悩み 僕の
歩みを行ってはまたそこに屈した
知られている えせのノイロー ....
何やってんだろう…

僕は憶することなく
歩く 歩いていないことなんて
歩むは楽しい 僕は
止まる 恐れを進み

橋をわたるのは 手で
指先に力をこめて
ペンへと手で
拳で進む
 ....
ゴトっと落としたエレクトリックギターで
緩んでさえぎられた肩掛けに
白く鳴った譜面に気づかなかった
流れる視線をした瞳

長方形のシングルジャケットたちが脳裏に
並ぶ 年内に必ず
オリコ ....
わからない脚で
ほら歩くと 棒にコツリと
気を付けても 何かを知ろうとする脚は
…にごりの病む闇 体の中

遠くのところで生きようとすると
いるにはいるのに溶解に病む
月 街灯にふれると ....
理性だと言う口は閉じているが、書いた文が多くの人の笑顔になる光景をうっすらと水で描いている。原稿を取った人の口元に微笑みを得るには指先のコントロールがいり、キーを押す目玉への問いかけの繰り返しが常だ。 .... わたしはタクシードライバーだから
金曜日の夜は大忙しだ
居酒屋からラブホテルまで体を送り
今度はラブホテルから自宅まで
同じ体を運びこまされなければならない

彼らが出ていっている間
わ ....
あのジプシーの娘は
今夜は誰と床を共にするのだろう
相場の半分に値切られた体を売って
踊り少なに抱かれるのだろうか

彼らは毎年ここを通ったけれど
はじめての時は まだ幼い女の子で
太っ ....
僕が苦しんでいる横で幸せだった人が
不景気で奈落の底に転落していくこと

僕が楽しんでいる横で苦しんでいた人が
不景気にもっと声もなくすぐにおちていくこと

僕はジプシーだ
日がなくだら ....
ヘリは無事味方のキャンプに着陸した。僕は目を覚ましていたが、大佐はまだ眠りこけているようだった。先に地上に降り立つと、アスファルトを懐かしく感じながら数歩進んだ。そして振り返らずに、「先に行きます」と ....
K.SATO(130)
タイトル カテゴリ Point 日付
喫茶店の休日自由詩009/1/2 15:46
紅ショウガ自由詩1*09/1/2 2:49
釣り自由詩409/1/1 1:59
ドライブインの上から自由詩308/12/30 1:42
真っ白氏散文(批評 ...008/12/27 17:51
よだれ自由詩408/12/20 13:03
ハンバーガーとコート自由詩208/12/14 12:50
今年もユニクロ自由詩508/12/13 12:55
13:10俳句4*08/12/8 13:11
18時への旅自由詩2*08/12/5 17:12
スーパースター自由詩2*08/12/5 1:35
小さな窓の中自由詩1*08/12/3 23:55
目眩自由詩0*08/12/3 1:20
部位自由詩2*08/12/2 0:47
ホタル自由詩4*08/11/30 17:39
猿の来る釣り場自由詩1*08/11/29 18:15
うがっ自由詩0*08/11/28 22:29
二人自由詩0*08/11/28 1:33
掃除せよ自由詩1*08/11/27 0:04
星空のバイク自由詩0*08/11/26 23:47
花さん自由詩0*08/11/26 0:14
ある晴れた日に自由詩1*08/11/25 23:32
嫉妬自由詩0*08/11/24 20:34
オリコンの夢自由詩2*08/11/24 0:04
ティーンスピリット自由詩3*08/11/23 15:13
文で人に喜んでもらう散文(批評 ...1*08/11/23 1:07
タクシードライバー自由詩6*08/11/15 0:01
ジプシーの娘自由詩1*08/11/11 23:57
_自由詩4*08/11/10 23:36
終わりなきメロディー 第4話散文(批評 ...0*08/11/9 2:05

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