飛んでく
飛んでいくのは
ぼくではなくて
ビニール袋で
ビニール袋の
ぼくである
風が強いな
それでも飛ばされない
ぼくは強いのか
、いや
ぼくは弱いのだ
....
枯れない花が
咲くたびに
僕の胸は
傷ついて
それでもそれは
あったかいね
風が春を
つれてくるよ
つよいつよい風が
つよいつよい痛みを
引きつれて
やってくるよ ....
{引用=きみの目にうつる
太陽のひかり
ばかばかしくなっちゃうほど
青いばかりの空
きいたことのない声で
うたったことのない、
ことばを伝えたい
空にとびこむ ....
{引用=だれもしらない
ぼくがいて
だれにもなれない
ぼくがいる
とおくのけしきは
のんびりで
ちかくのけしきは
はやあしだ
ぼくは
なにもかもをすてたって
....
{引用=きみは散り散りになって消える
そしてぼくは忘れる
だけど思い出せる
透明になったとき
きみが言ったことばを
ぼくは呪文のように
何度も何度もくりかえしている
....
{引用=きみが魔法使いではないように
ぼくはたぶん、星にはなれない。
でも、かなえたい夢はある。
きみとユートピア、
ぼくとユーフォリア、
これはいつかの、
....
アルミ箔につつまれた
きみの、その
生命
上手に
愛すことができたなら
よかった
そうしたら
きっと
いらないね、
ぼくは
きっと
いらないね
....
ああ夢みたいだ
のみこんだ群青
ぼくを加速させる
きみは幾度も
刹那を待ってる
・
ながめる宇宙は
果てしないが
ぼくがいる世界は
ここにある
きみの瞳には ....
なんどもなんども、
きえたくなったけど
それでもぼくはここにいて
しねっていわれても
まだ、
いきているきがする
ばかばかしいね、
こんなまいにち
にちじょうはすで ....
自由なんて
そう、
限られていて
ぼくはばかみたいに
浮かれていて
そう、
・
きみ、
いまここは
なんだとおもってる
ぼく、
いまここは ....
なんとなく蹴散らして
空に降る雨
きみはいっつもそう、
うそが上手だね
たくさんの星を抱えて
走るよ
ぼくはこの冬空の下
走るよ
なくさないために
白い息を吐いて
消え ....
さよならの内側を
ぼくらは歩き続けて
いつか
ため息が色を失う頃
ぼくらは手を振るのだろう
ねえ
そんな遠くを見ないでよ
空、見上げてごらんよ
今日も群青だ
....
きみ、あしたはどこいくの
そうきいたら
とうきょう、ってこたえたんだ
ぼく、あしたはどこいくかって
とうきょう、ってこたえるよ
だってここが、とうきょうだから
もし、その ....
すきっていってよ、ねえ
なんでだまってるの、
ねえ
きらいだなんていわないでよ
うそでもいいから、すきっていってよ
*
さびしくなってぼくはひとり うちゅうへいくの ....
ごめん
いま
ちょっと
さびしい
ぼくは
いつだって
ずるいやつ だ
いつだって
そういって
にげて
にげて
けっきょく
なんに
なるの
こ ....
シロ、
あのひとはいつも
わたしをシロってよぶ
ほんとうのなまえじゃない
なんでかはしらない
いつのひだったか
わすれてしまったけど
なんでシロってよぶの、
そうき ....
ペットボトルの
紅茶をこぼして
僕が最後に
見たものは
ほんとうの
僕ではない
僕自身の
僕だった
{引用=――「さっきのあの子、殺気立ってた」}
きみの髪がゆれてる
さっきまで凪いでいたのに
あれ、そうか
泣き出したのかな
やさしさって、さ
暗闇の中で
光 ....
ぼくは
よるを呼び込む
ふるい風が
吹いて
かき消されそうな
{引用=感情、
枯葉が舞うよ}
透明だからね
色をつけたの
わかるかい?
きみの目印さ
{引用= ....
目覚めたくないよ
君の姿からは
想像できなくなってしまった
青い、青い世界
色褪せて、しまった
冷たい空気の中で
震えているのに眼、
逸らしたまんま
{引用=d r o p . ....
吐く息が、
薄く、
うすくなっていって、
きみはぼくが死ぬのだと、
気づいたらしい、
ようやく、
ようやくまぶたを閉じれるようになった、
その頃、
きみのナイフが、
太陽を剥いた ....
ぼくたちは
さよならばかり
くりかえして
いる
いる
いる
、、、
、
きみは病気で
そう、病気で
ぼくは病気で
そう、
守られている振りして
実は裸 ....
センチメンタル
ぼくをおっことす
ありとあらゆる穴に向けて
投げたボール
放物線を描いて
空のほう
白く光って
消えた
センチメンタル
あおくまぶしい空
空は空洞だから
....
さびしさばかりがおしつぶすぼくのかんじょう、うねりだしていつしからせんじょうになり、そらのほうにのびてけむりになる、ぶあついあまぐもをつくりだすと、とたんにあめがふりだし、あめはつめたいので、くう ....
うまくいかないね
ぼくたちは
しんでしまうね
それを
あたりまえだとおもっていたら
いけないよってあたまのうえで
ささやくこえがきこえてきて
ああ きみがかみさまだったら
どんなに ....
あなたの前で
ぼくは溶け出す
ほんとうは
ほんとうは
こんなはずじゃ
なかったのに、
薄い膜に
包まれているから
遠くがよく見えない
ぼくが近づかなければ
あなたの顔は ....
よくあることで
よくあることすぎて
ぼくのまいにちはおわってく
取るに足らないことだった
よくあることで
よくあることすぎて
だれも気に留めないし
ぼくだけが泣いている
よ ....
生きている
というのは
そう、
ぼくじゃなく
他人だ。
それは人じゃなく、
空かもしれない。
花かもしれない。
風かもしれない。
海かもしれない。
ぼくたちは
そういうと ....
やさしさを溶かす、空、空、空、きみはここにいない、ぼくもここにいない、あこがれだけを持っていた、あやまちなんかじゃなかった、たとえばそういうかなしみに、すこしだけ滲むライトブルー、指先に絡む、宙に ....
あさがきました
ふゆの
あさがきました
どおりで
さむいとおもったわけだ
*
さむいから
さむいので
あさをむかえることにしました
でもやはり
さむかったのです
それ ....
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