錆びついた天使の輪
ゆうと


うまくいかないね
ぼくたちは
しんでしまうね
それを
あたりまえだとおもっていたら
いけないよってあたまのうえで
ささやくこえがきこえてきて
ああ きみがかみさまだったら
どんなにいいだろうか かんがえた





くりかえす
くりかえす痛みは
いつしか愛おしくなり
そしてまた痛み出す





あかいあかい傷口が
ぼくのものではなく
きみの愛だとしたら
うつくしいのだろうか
日なたのそばで
まっしろなカーテンに
くるまっていたいなとおもった
それがとても
しあわせの色に似ているような
そんな錯覚がして
それは現実だった




自由詩 錆びついた天使の輪 Copyright ゆうと 2008-11-29 02:22:40
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