{引用=ツキが、
ツキがいないから
ぼくは今日ここで
闇にとけるんだ。
わからないことは、
知っているつもり。
うそだけは、
吐いてもゴミにならない。
すてられない。
....
よるがおわるまえに、きみといちどはなそう。
*
ここは、おいてけぼりのいばしょであって、
しかしながら、いつかはみんなでてゆくのだ。
ふしぎなことにね、なきがおがと ....
{引用=ゆめのなかに すいこまれて
なみだはとけてしまったよ、
ぼくは ぼくという
かたちをなさないまま、
さめない げんじつに
にげつづけることはできず、
いつかは ....
せかいは
まわっている
かんたんに
ごくまれに
とまる
いっしゅんだけ
だけど
それはだれもしらないから
せかいはまわりつづけるのだ
あたりまえのように
しったかぶ ....
なんで ここに いるのか
わからない まま
ぼくは
わらって ないて
つかれて ねる
ゆれうごく
ここは
エスカレーター?
エレベーター?
ジェットコースター な ....
{引用=空を描いてクイックターン、
ビルとビルの狭間で
きみはとてもしなやかに
うつくしく、
透明だけど色がある
ゴーグルはすきじゃない、
ただよっているさかなは
酸素がなく ....
{引用=シロップに
涙を溶かして
ノンアルコール
カクテル作ろう
夜を飾る星
三日月の船
誰にも似つかない
孤独のアクセント
君はまだ
夜更かし少年
なんにもないか ....
{引用=たぶんなんにもなくたって、
生きてゆけるのさ。
本当はね、
本来はね。
だけどぼくは、
なくせないのさ。
生きてゆくために、さ。
生きやすく首を絞めている ....
{引用=さっきから
同じ音
同じ声
同じ言葉
きこえるかい、
きこえるんだ。
嫌気がさしたりしないかい
光は射したりしないかい
それはないな、
ないな。
....
ぼくが夜に眠る理由は
寂しさ以外のなにものでもない。
人間じゃなくなれば
人間じゃなくなれば
きっとぼくは眠らない。
うさぎは寂しいわけじゃない、
ましてや死ぬわけでも ....
{引用=ここには
なにも
ないから
花を
摘んで
帰ろう
意味は
なくていい
理由も
なくていい
そばにある
海はとおく
星々と
同じように
....
{引用=濡れたアスファルトに
まぶしい太陽
蒸発する匂い
恋しい
恋しい
夜の虫
お祭りが終わって
少しだけ冷めた
熱がおこす
ちょっとした過ち
冷静を気取って ....
{引用=きえない
ぼくは
かたちなく
きえない
ぼくは
かたちあるもの
きえない
きみは
かたちなく
きえない
きみは
かたちあるもの
きえない ....
ぼくのこころがたまごだとして
それをてのひらにのせているとする、
割れないように
慎重に
きいろのなかみを
落とさないように
やさしく
やさしく
{引用=―― やさ ....
きみのベロの上のうそは
いったいどんな いろをしている?
かなしみをつつんだオブラート、
とけないあいだに のみこんで
からだのなかで 消化しちゃえば
こわいもんなんてなんもない
....
きみのこと すきっていえるよ うそでなら
ぼくはまだ さびしいきもち くっついて
はなれられずに ないているよる
エイプリルフールはさっき おわったけど
ぼくはいまごろ ....
なんで、
どうして、
帰り道だけは
おぼえているんだろう。
時々、不思議に思うんだ。
通い慣れているから、
忘れるはずないって
当たり前だとわかっているけ ....
{引用=菜の花は
きいろとみどりで
構成されているけれど
ぼくたちは、
どうなんだ
いつか、
しろい壁で
あかい屋根の
一軒家を建てよう
色が剥げたら ....
{引用=時折胸を締め付ける、
この糸はなんだろう。
どこからきて、いつ消えるの?
いろんな色、ぐるぐる巻きになって
ぼくは赤なんて
信じちゃいないよ。
ただ、いろんな人がいて
....
{引用=たとえば、
透明な風が吹いて
きみがぼくだよと言ったら
信じてしまいそうになる、
・
なまぬるい強風が吹く
こんな夜には
きみんちのカーテンを
ひら ....
雨は、涙のことを知っている気がします。
涙は、海のことを知っている気がします。
海のことを知っている雨は、
風を知っている気がします。
風は、涙のことを知っている気がします。
風 ....
{引用=すき なんていう気持ちは
実にあいまいで
海みたいに 波打っている
時折凪ぐこともあるけれど
大波が押し寄せることもある
、津波も
誰かに言われて気づいた、
満月が昇 ....
ぼくの頭の中の目覚まし時計は鳴り響く
急いで飛び乗った電車は回送だった
、なんていう
そんな間違いをしたくないので
ぼくは終電を見送った
それが間違いだったかもしれないけれど
ぼく ....
世の中に
つらいことは
いっぱいあって
数えなくても
それはあって
そこにあって
ぼくは
ぼくはただ
いま、
どうしようもない
どうすることもできない、
不安に包まれてい ....
きみはいつも
つめたくて
とおくて
とおくて
ちかくなったら
みえなくなって
ふれてしまったら
きえちゃうひと
それでも
やさしさは
あたたかく
いつも
ぼくを ....
君はすぐ、僕を忘れたがる。
雨が降らないように願っても、
君は傘を差すんだろう。
ごく、自然に。
金の舟の名前は、“ハロー”
どこからともなくやってきて
やあ、
手を振って去っていく
一瞬の出来事
金の舟の合言葉、“ハロー”
ぼくらはきっと
つながっていけるさ
ぼく ....
{引用=きみはいつの間にか
ゆめのなか
なにをみているの
閉じたまぶたの奥
おいしいものを、たべようか
きみはなにがすきなんだっけ
サンドイッチ、
スパゲッティ、
うど ....
きみはマドレーヌを口に運びながらなにかを言いかけたんだけどやめた
それなら、とぼくは重い腰を上げたくさんの角砂糖を捨てた
その赤い痛みも青い痛みもぼくは知っている、ようで知らない嘘
....
空を見上げながら
ずぶずぶと
沈んでいく足元
気づいていない
気づいたら
あたりは真っ暗
ぼくはひとり
悲しんでいる
暇はないよ
よくは見えないけど
空には枝が ....
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