発端:わたし今全部投げ出して死にたいけど死なない
時計の秒針は刻んで地球は自転・公転を続けるけど
けどわたし立ち止まる
必要な誰か探す?
必要としてくれる必要な誰か探す?(ばかげてる)
立ち止まって見渡して景色変わらない(レンズ....
あたしは言うべきことを言うだけで
それが誰かにとって辛かったり優しかったりすることは
その人の問題であって
あたしの知ったことじゃないわ
死ととなりあわせている
あるいは、死を内包している
ささげる言葉などないけれど
とおくのよろこびやかなしみに
わたしはひっそりとよりそう
息をつめて身じろぎもせず
とおくのよろこびに
わたしはここで笑み
とおくのかなしみに
わたしはここで泣く
生と死も
ペンとノートも
希望と絶望も
コーヒーとミルクも
平和と闘争も
コトバとオンガクも
孤....
雨音で目をさますと
玄関のドアを網戸にして
ベランダも網戸にして
家中開け放す
雨の空気を
家中に蔓延させる
雨日儀式
内外の境界を曖昧にする
こうすればほら住まうということが薄れて
わたしはたちまち旅人のようにデイリーから抜け出せる
朝のひとときの精神放浪
湿気を含んだ絨毯は
足の裏にやさしいし
淹れたてのコーヒーも
すこし雨....
くっきりとあかるい黄金色
冴え冴えと澄みわたった闇に
ぽっかりと浮かんでいたそれ
何処へもゆかれないわたくしは
そのしたで
孤独やら絶望やらと
親しくしていた
それは
しろい灯りをおとしながら
そこに居た
交わされない言葉をもてあまして
わたくしとそれは
おなじ空のしたで
けれども別々に
孤独やら絶望やらを
呑みこんだ
弔いの花を咲かせましょう
あなたの墓前に枯れない花を
伝えきらなかった言葉など
何の意味があるでしょう
吐き出せもしない言葉など
このまま朽ちてしまえばいい
真実を吐けない口など噤んで
独りで立っている姿など
あなたに見せずに済んでよかった
弔いの花を咲かせます
喜ぶあなたはもういないのに
追記花はまだ咲かねえ
ごめんね、猫。
あたしは勇気がなくて
黄緑色のかえるや
濡れてつやつやしたその
まっくろな毛が
こわかったよ。
触れることさえ
できなかったよ。
雨にうたれて横たわるその姿は
とてもうつくしかったのに。
あたしは愛でられるだけの花なんてまっぴらだけど、
あなたの花にぐらいなってあげればよかった。
叙述のおばけ
まず茶柱があるそれは静岡の農家がのほほん本当にへらへらと育てて送り出すものであるはずがなくそんなささいな多大な苦労苦渋の選択を迫られる小作農とはいつの時代だ分化し分解される産業新興企業立ち上がる若者押さえつける守旧派波動がどうであっても蒸気は立ち上り上記の茶は美味そうな雰囲気を醸し出しそれがわたしわたしの小さな幸せ机上の幸せ机上の湯呑み茶碗机が揺れぐらぐらと煮立つ湯温泉偽りに満....
緑の日に故郷を歩いた
雨なのに人は多かった
知らない人ばかりだった
みんな違う色の服を着ていた
どの色もおれの服の色と違った
がたがたがた
アーケードが風雨で落ちた
女が三人下敷きになった
誰も気にかけなかった
女たちの服が血に染まった
おれの服の色と同じ色になった
ひたひた
おれの背中を何か走った
見た見たうん見た見た
少年が二人噂してい....
叔父が僕の万華鏡を批判する
32番目の粒と33番目の粒を隔てる
その境界が許せない
そう僕をなじる
叔父は万華鏡の向こうに
破れた手紙と生まれた赤子を取り残し
僕と同じ歳になる
そう思い込む
父がいない
伯母がアイスキャンデーを僕に押し付ける
何故か酸味が強い
工場のライン管理はどんなものか
僕にはわからない
工場でアイスキャンデーが番号を手に入れる
....
青く深く沈む空に身を任せながら風をなぞっていた。
吸い込まれるのは透明で重く沈む染み渡る空気。
物理的身体はゆっくりと闇に腐蝕されながら段々と溶けてゆく。
そして、
朱く詰まったその中にいるぼくは。
濃厚な赤い精液にまみれ。
喉にまとわりつくそれを。
突き出した手に、触れる物はない。
自己の存在。それを確立しているのはこのからだ。
不便なからだ。
私たちはこのからだという入れ物に詰め込まれ、
生きるということを制限されている。
もしも、私たちがこの自我単体で存在できるとしたら、
私たちが考えることのできる精一杯の世界が生まれる。
けれど、そこも、
所詮は私たちの考えによって制限されている。
結局のところは、
私たちがいな....
ノイズが入る。私の中に。
ここでは無い感情。嬉しくて。
見えない身体。不安に変わる。
受容体、断ち切らないと、守れない。
最後の繋がり。
ぼくの想い
大切に大切に
水をあげて
ようやく花が咲いたんだよ
でも
きみにはもう
見てもらえないんだね
凍りついた私の心は
あなたの暖かさに包まれて
やがて涙となって
ぽたぽたぽたぽたと美しく
それを私は掌ですくい上げ
やがて指の隙間から
ぽたぽたぽたぽたと儚く
地面に辿り着いた雫たちは
やがて美しく儚い花を咲かすのでしょう
君が○○だ!
それは、決して軽はずみに口にしてはいけない言葉
君との距離が遠くなってしまいそうで…
君のその微笑み、その眼差し
君の事が、いつも頭から離れない
気になって気になって…
もう隠し通す事なんてできない…
想いの丈を、君に聞いて欲しいんだ
君が犯人だ!
嘘つきな人は
最終的には嘘をつく事を
止めると思うんだ。
嘘が暴かれた時
自分が哀れで
惨めで
悔しい思いをする事を
知っているから。
だから僕は
君が本当の事を言ってくれるまで待つよ。
この話したら、君に嫌われちゃうかなって思って、ずっと言い出せなかったんだけど…
どうしても気になって。
君は、身体の全てのパーツどこ取っても綺麗で可愛いくて、ほんと素敵だなって思うんだけど…だから尚更、1ヶ所だけがとても痛々しくて。
こんな関係だけど、僕と会う事でそんな君の苦しみや淋しさ、痛みなんかを少しでも和らげてあげる事ができたらなって思ってきた。
もの凄く余計なお世話だよね、....
○すべての道はローマに続く
×すべては無知な老婆が作る
×スケベな椅子はどこで買える?
○中国・新華社通信によりますと
×注目!新古車情報になりました
×注意!新詐欺集団のなりすまし
○ロイター通信によりますと
×ロイズの通販で買いました
×延びた素麺にハマりました
×のび太、通信簿見せなさい!
○灯台もと暗し
×元....
わたしは今
森の中でひとり
懸命に穴を掘っている
穴を掘り終えたわたしは
はらりと着衣をすべり落とし
たおやかに穴に横たわって
願う
「水をください」
わたしはここで根を生やし
植物になりたいのです、だから
「どなたか、水をかけてください」
「ここは月明かりが神々しく降りそそぐから、きっと陽あたりは良さそうだな」
「無事に植物になれたら、光合成が....
まあるい形状
さんかくの形状
しかくい形状
そんな単純な形状ではなく
そう
例えるなら鍵
人はみんな、心のなかに
鍵と鍵穴のような形状を持っている
人はみんな、自分の鍵で開けられる誰かの鍵穴を探している
人はみんな、自分の鍵穴を開けてくれる誰かの鍵を求めてる
でも
自分が開けるのか
誰かに開けてもらうのか
どちらが幸せなのか分からないか....
多分
ちょうど良かったんだ
あの頃の君と
あの頃の僕の距離は
多分
ちょうど良かったんだ
それから
君はさらに君になり
僕はさらに僕になって
二人の距離は
20年という時間を一周して
またちょうど良くなってしまった
僕が目指す場所は、確かにその壁の向こうにあった。
僕は10年掛かってその壁を超克した。
すると目の前には、レンガが描かれた壁が立ち塞がっていた。
僕はまた10年掛けて大きくなり、その壁を蹴り砕いた。
すると今度は、分かれ道が描かれた壁が目前に現れた。
僕はさらに10年費やし小さくなり、その壁の小さな隙間を滑り抜けようとした。
僕はそのまま壁に吸い込まれ、微粒子と....
ちょうどいい
あつい
あつい
あつい
ちょうどいい
さむい
さむい
さむい
昨年の夏
砂で造ったぼくの城
いつの間にか波に襲われ
音を立てる間もなく崩れ去った
秋になって
城跡が気になり浜辺に行くと
そこにはBBQの炭と花火の抜け殻が転がってただけ
冬の海は
暗くて冷たくて寂しいから
いっそのこと雪で城を造ろう
そして春が来て
雪の城はいつの間にか音もなく崩れ去り
そこには城に立てた旗と飲みかけのペットボトルが転がってただけ
....
ああ、
世の中には
99対1くらいの
理不尽なこと、あるよね
あんたの作るカフェ・オ・レ
牛乳と珈琲の割合
99対1
それってほんとにカフェ・オ・レ?
某テレビショッピング
今買うと洩れなく付いてくる商品と
欲しい商品との割合
99対1
ジャンクメールと
必要なメールとの割合
99対1
必要なメールが消えちまうよ
ああ、
人....
昨日までの激しい雨が
嘘のように澄み切った青い空
なのに気分はブルー…
昨夜のデートで彼女が
「その紺のスーツとスカイブルーのネクタイ、すごく似合ってるよ」
って言ってくれたのに
やっぱり気分はブルー…
そのあとカラオケで
徳永英明の『レイニーブルー』歌って
「感動して、涙出ちゃった」
って、彼女に褒めてもらったのに
それでもやっぱり気分はブルー…
....
いつの日も
隠れてたんだね
このはちょう
でもぼくは
見つけたんだよ
このはちょう
ゆらゆらと
風に揺らめく
このはちょう
くるくると
首回すのは
コノハズク
ひらひらと
風に舞い散る
このはちょう
ぼくの眼は
きみに釘付け
このはちょう
これからは
ぼくが守るから
このはちょう
ほかの人には....
はるのやまは
そのいただきに
じゅんぱくの
ヴェールをまとわずとも
うつくしい
投稿者「st」の検索結果
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゆれて、poetaster自由詩0*05-2-26 10:34
わかっちゃいないpoetaster未詩・...1*05-2-6 19:22
よりそうしかできないpoetaster自由詩0*05-1-16 14:51
雨をいれるpoetaster自由詩304-9-29 7:28
月夜に。poetaster自由詩104-9-27 8:05
弔辞poetaster未詩・...004-9-23 11:39
とてもうつくしかったのにpoetaster未詩・...404-9-21 9:00
_poetaster未詩・...1*04-9-19 23:55
ばけものずかんstiGma自由詩105-10-27 0:48
stiGma自由詩105-10-15 2:37
海底ホームドラマstiGma自由詩205-5-14 22:41
3.5次元BadCluster自由詩106-9-8 3:28
背馳BadCluster自由詩005-9-24 22:39
アクリルガラスのような感受性BadCluster自由詩3*05-9-19 23:07
花が咲いたよHonesty自由詩016-7-24 0:57
ぽたぽたHonesty自由詩016-1-19 0:18
言えないよHonesty自由詩115-12-23 16:42
嘘をつく人Honesty自由詩115-12-19 23:44
独りよがりHonesty自由詩015-11-15 23:58
華麗なる言い間違いによる詩Honesty自由詩0*15-10-8 23:45
水をくださいHonesty自由詩015-9-23 22:35
愛の形状(かたち)Honesty自由詩115-7-28 17:47
同窓会にてHonesty自由詩115-7-27 21:12
継承Honesty自由詩115-7-23 2:15
四季Honesty自由詩0*15-6-24 18:20
限られた時間(とき)の中でHonesty自由詩115-6-6 0:11
99対1のブルースHonesty自由詩5*11-5-19 12:31
嗚呼、青いHonesty自由詩4*11-5-12 10:55
Love songsHonesty自由詩4*11-5-10 12:10
晩春の 信濃の山並み 愛でながら(破調短歌)Honesty短歌2*11-5-9 15:56

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