月夜に。
poetaster


くっきりとあかるい黄金色
冴え冴えと澄みわたった闇に
ぽっかりと浮かんでいた それ

何処へもゆかれないわたくしは
そのしたで
孤独やら絶望やらと
親しくしていた

それは
しろい灯りをおとしながら
そこに居た

交わされない言葉をもてあまして
わたくしとそれは
おなじ空のしたで
けれども別々に
孤独やら絶望やらを
呑みこんだ


自由詩 月夜に。 Copyright poetaster 2004-09-27 08:05:34
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