必要のない階段がわたしにとって必要なのは
閉鎖(とざ)されたスクラップ工場の壁にひっつく残骸で
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社畜会社員
お互い人見知り
初日不安
店でそっと指を掴まれる
昆虫のケージで連れ帰る
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好きな詩・好きな言葉
好きな言葉は「折々のうた」。
ネット詩オタクを代表していわせてもらえば ....
好い天気だ。
聖地の{ルビ陽光=ひかり}が混じりつ気なく鳴り響く
こんな好い天気だ。
振つ切れ ....
天国と地球の狭間に在り
光の響きに注ぎ込まれていく
ヒビキの速度と一体化しながら
巨大な何かの ....
キンキンに冷えた間柄
いま ふたつ星みつけた
風が鳴る今日
雨の中で 絡み合う ....
日々 旦那と向き合う
旦那の心が広いから泳ぐ
笑い合える幸せ
幸せをくばって分 ....
このペンが
最後に記す言葉はなんだろう
感謝の言葉だろうか
それとも呪いの言葉だろうか
生ま ....
菜の花の畑見下ろす丘の上食べられるもの食べられないもの
プロ野球開幕戦はもう明日去年を越えた選 ....
庭のウッドデッキに
細長い枯れ枝が落ちていた
薄いカーテン越しに見ていると
その先端が微かに動 ....
{ルビ暗闇=よる}とはフォントの欠落によるものだ
{ルビ詩=おまえ}とはテキストではなくフォントの ....
ここには注意書きをよく読まずに入ってしまった。ここに一度入ってしまったら出られないと知ってから何年が ....
何かを感じとることは
夕暮れの空に似ている
冬に 太陽の 向かう
一生に一度きりの時間
き ....
術師たちが部屋に入ってきてしばらくすると、死刑囚たちの頭に被せられていた布袋が、下級役人たちの ....
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