薬を与えられ
曝し首にひとつひとつ丁寧に並べられて
菊は咲く
結ぶ露にさえ重すぎて
添え木に ....
コンクリートの直方体に
鉄の芯が入り
表面がガラスで覆われた
無機質で重い建造物
そ ....
夕日が沈んだ後の空に紫色の雲がさまよっている
私はぼんやりとそれを眺める
周りにはセカセ ....
メールや電話って便利
どんなに遠くにいても
相手に自分の声や言葉を伝えられる
その時だけ相手の ....
子供の頃
よく友達を笑わせた
僕が何か口にすると
周りはいつも笑いに包まれた
僕は笑いの天才 ....
看護師の汗ゆがみたる手術台
ポッキーをアンテナにして冬銀河
天に挿すメンズポッキー冬の雷
労働を知らない手が赤のリード線を切る
熊手に話しかけた言葉を忘れた
昨日もハロウィンやりましたやん
火事好きが消防士になる、とか
小学校の教師に
小児性愛者が多い、とかは
根も葉もない噂だが
....
心文字ひとつ摘まんで放る
向こう見ずを
他人より先に
僕は笑う
打ち寄せ ....
昔
この世にはあらゆる境界がなく
混沌としていた
すべてのものは
ないがしろにされることもな ....
休日だから
チュッパチャップスはくわえたまんま
外はきれかけのボールペンみたいな
ぷつぷつとぎ ....
友人の友人っているよね
ぽこぽこいるよね
かおもみたこともない人
もちろん友人の友人といっ ....
東へ行ってとまどい
西へ行っておどろき
南へ行ってためらい
北へ行ってささめく
夕日だけ ....
どんなに高い山に登っても
ビルにあがっても
下ばかりみてしまう
ちいさくなった車や
家を ....
世の中の 大抵の不幸は知らないことから 始まる。
誰かの携帯の音かと思えたが違うようだ。着信は無い ....
男は詩を書いていた。
たくさんの詩を読み
感動したり影響を受けたり
時には幻滅したりしながらも ....
名前のないものにかこまれて生きている
見たもの感じたこと
言い表せないもどかしさ
伝えよう ....
山を背にした集落の
家家の屋根から突き出た鐘楼ひとつ
奥の旅を終えた芭蕉も伊勢に下る船上で ....
『ポエム座』三連投以上出来ないのね…ならば場違いは承知の助、このようなカタチで
鑑賞映画の感想な ....
淡い 蝋燭の如き光が
ぽんやりと観えては
吐いた息を 吹き戻す風な
気球が ぽんやりと ....
干瓢巻きは
難しい
お客様にお出しするまで
手間も時間も
職人の真心も
たっぷりとかかる
....
ふしぜんなくらい明るい
かのじょの笑い声の高さが
かのじょの悲しみの
深さです
だから
....
私が求めているものは
ずっと変わらないのに
喉を上手く通らない
効き目のわからない薬みた ....
はなしても はなしても
もどしても
つきかえしても
それは、三回
魔の三角
いずれ ....
お金持ちの子供で
休日のたびに
他所にクルマで
親に遊びにつれていかれた
月 ....
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