朝、
利き手ではないほうの手でつくられたような
拙い光たちが 睦まじく庭じゅ ....
無表情 メールに打ち込む
カッコワラ
チョーウケル 何をやっても
チョーウ ....
あなたの耳にふれる
あなたの感覚になりたくて
あなたの耳にふれる
わたしはふるえている ....
ページをくる毎に
指先に宿る期待
ひとつ
またひとつと
言葉から漏れくる息遣いは
....
ちょっとした街の
ちょっとしたビルの壁に
「スーツはできる男の鎧」
冴えないコピーが貼りつく
....
暦の上では、冬至が過ぎたが、このところ、小春日和が続いていた。それが、一昨日あたりから天候が崩れ、 ....
あたしが新年おめでとうと階段を登っていくと
洋ちゃんやみっちゃんが石になっていた
ふたつの石 ....
{引用=
*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語( ....
新たな年の目覚めと共に、大いなる父、
日輪は、貧しき山麓の村を照らす。
明けましておめ ....
強がるんじゃなくて
でも
諦めることでもなかった
あなたの好きな言葉を
教えて下さいと
神楽坂でアンケートを実施したところ
一位が金品
二位が ....
等身大の病
その名を
少年という
私の記憶が確かならば
去年の今頃は猫がいました
私の膝の上に私とは正反対の
とても品のある猫が ....
街灯の{ルビ鏤=ちりば}められた夜が 冷たい川を流れていく
対岸に立ちならぶ水玉模 ....
17歳のころ 遠い夏の日
世界はきらきらと輝いていて
呼吸をするたびに甘く苦しかった
....
鏡餅マツコモリクミボストロル
点滴がぽとりぽとりと初昔
歌留多から強いアーモンドの匂い
呆けた猫が毛づくろい忘れている
いつまでも閉店セール続いている
あの人のこと悪く言わないでおいてよかった
生まれた時から一人きりになった事がなかった僕は
いつも誰かと手を繋ぎ
何の不安も無く生きてきた
....
風船が
ぷかぷか
ぷかぷか
上がっていく
手を離してしまった子供は
どうして離してしまった ....
この世に亡き方は
すべてを
香りで感じると聞きました
なので
大切なことを手紙にした ....
港街のとある酒場で出会った爺
コップ酒で赤ら顔、威勢は良くて饒舌で、昔語りを捲くしたて、嘘か誠か話 ....
前に進みたいという
気持ちが強いほどに
その踏み出す一歩一歩は
重く感じるんだ
もうこれ ....
ふかふかの クッションに
仔猫が ちょこん と
座る みたいに
腕に 入らぬ ブレスを
....
ばあちゃんに買ってもらった吸盤に春の匂いが吸いついてゆく
ばあちゃんに注がれてゆけ夕立や汚い虫 ....
手渡しされた新しい年は
少し
湿り気を帯びていて
私の砂時計は
サラサラと流れていかない
....
山の際を淡く染めていく
年の初めの最初の光を
あつめてできるノートがあって
誰にでもあるそれは ....
ふと目が覚める未明
カーテン越しに
窓から漏れる寂光は
夜空に浮かぶ冷たい月のしわざ
孤 ....
ロオレライ魂きはるともまがつ歌
聴かましものをライン波立つ
32rows, 1.03sec.