香ばしい におい
藤鈴呼

ふかふかの クッションに
仔猫が ちょこん と 
座る みたいに

腕に 入らぬ ブレスを
無理に 押し込めず

指に ちょこん と
垂らしてみたら

可愛らしくて
うふふ と 笑えるの

空回りが 戻る 瞬間って
そんなモノかも 知れないネ

煎餅だった 座布団が
弾力材に 早変わり

香ばしい においは
もう しないけど

黒焦げの 煙も
二度と 見ないで 済むんだもの

ふわふわ の 空気の中に
綿あめ 持ち込んで
いっそ 住んで しまいましょうよ

澄んで いくよ
きっと
心も 身体も

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°


自由詩 香ばしい におい Copyright 藤鈴呼 2014-01-05 14:33:59
notebook Home 戻る  過去 未来