あまりにもこの体が
寒い日 僕は
見ていた空に僕の心の
帰る道を見つめていた
色 ....
tegami
手紙は来ない
無名戦士の墓に春が訪れ
風が花びらをそのうえに散り敷こうとも
....
....
天秤棒を肩にかけ
目の前に{ルビ提灯=ちょうちん}を
背中の後ろに釣鐘を
ひょい、 ....
約束を守るふりをして
どこにも行かないふりをして
昨日と同じ笑顔を
明日も続けるふりをして ....
テレビを点けると、美智子妃殿下が
カメラのレンズの向こう側にいる
一人ひとりの国民をみつ ....
キミはキミ
ボクはボク
そうだよ
どんなにジタバタあがいたところで
キミの心の芯(真)ま ....
時々、人の目を臆することなく
甘えてみたくなる
鼻をあなたの背中 ....
俺が生きているだけで 不幸な人を作ってしまうだろう
俺が生きているからこそ 幸福に気付く人 ....
それは現代詩
たぶん現代詩
祝!現代詩
頭痛に現代詩
ごっつ現代詩
馬の耳に現代詩
目. ....
ことし一番の冷え込みでした、と滑舌のわるい男が喋っている。昨日と明日の気温や服装について話つづけ ....
ちょっと薄汚れて古い街だが愛着もある
あの街へかえろう
鑑別所から卓也もかえってきたし
住 ....
わたしたちは
ふたり
いつも別々
ふたりのわたしたちは
ひとつになる試み ....
星を見て いっぱい話して 笑い合って
それでもうまく伝えられなくて 思いを断ち切った
あ ....
海底の遺跡の上に初時雨
薄暗い渡り廊下や冬兆す
泡立ちの良いシャンパンや毛糸玉
こごえそうなカモメを喰う
くすりが増えてカバンが重たい
レールがなくて芝生にころがっている
雲っこひとつない空
だんだんろうそく
涼しい木々のお湿り
バイクで気持ちよく下れ
お気に入り ....
もう、手の届かない
懐かしい季節に
向かうようにーー
クレソンをひとくち
レモンもバニラ ....
ひとはまっすぐ生きられない
かならず、曲がり角はやってくる
見覚えのない交差点はこわい
視 ....
人と会う
人死して葬式にあり其の場にて昔馴染みの人には会いけむ
人と会い話ありけり色々と ....
欠ける月の裏側
隣にいた乗客は
溶けて灰になっていた
塞いだ耳の奥からは
....
音楽は奏で
詩は語る
誰もが沈黙を要しているが
誰もが饒舌を愛好している
....
ボケという素敵な表現力
ケという素敵な表現力
という素敵な表現力
いう素敵な表現力
....
君の胸の音を聴いている
瞳を閉じれば浮かんでくる
電車がゆく
車輪の音は確かなリズムを刻む ....
そう,お前は影,影なのだ
知っているはずだろう
私も影 影 影なのだ
全ては影 影 影 な ....
なんたることだ
この手付かずの不幸といったら
墓石のようにビクとも動きやしない
変 ....
バニラはひとりでひびわれて
かわいた白い絵の具に似てる
さようならをするときに
呼んでほし ....
2013年11月14日木曜日
私は用意された指定席に
座らなければならない
用意してくださった ....
静かな昼下がり、図書室に入ると
カーテンからまいあがる埃が光のなかで渦を巻いていた
私は ....
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