予言者になるなんてことは簡単なことだ
予言者たちはたいていの場合災厄の予言をする
脳では一日に五 ....
ぱ
兼好もパソコン閉づる月夜かな
チャリ停めて私も月とパソドブレ
休閑地パンパスグラス 南 ....
つながらない
不安
つながることの
難儀
削除できない
発信着信
とり返しのつか ....
商店街を端まで歩き左に折れると喫茶店がある
たぶん二回目だと思うのだけれど
五回目ぐらいの感覚で ....
それでも貫いてゆく
つぎはぎだらけの不動心
それでも貫いてゆく
うしろには沢山 ....
天と地のあいだ
きらめく銀の針
天と地をぬうように
めぐらす細き糸
天が地を呼ぶ声
....
公園のブランコを漕いで、孤独に世界が終わる事を望んでいた、1993年の公園の少年。
全て過去に成っ ....
鉛筆とノート キーボードとデスクトップ
持ち物が違うとき 気付かずにしているスタイルの変更
....
あの情に流されない無垢で無口な壁が好きだ。
いちびる陽日に怯えることもなく
時間にも逆光していく ....
疲れ果て
元気がなくなる
何もしたくない
寝てばかりいる
体は感じている
輪を作って
....
波打ち際
揺れるボート
潮騒が聞こえ
ベンチに座る
ボーっとして
猫が来る
可愛がる ....
何も起きない事はない
苦しみがいつも起きる
次から次へと無理難題が
起こる
侮辱され
....
恋人がいるのに
恋人がほしいとねがう
あ、
恋人がいるのに、とおもいだす
サラリーマ ....
野鳥のさえずりも途絶えたまま
モンスーンだけが闊歩している
年間 喪中の街並みがある
....
貴方は頭を撫でるのが下手な人
それでもいいの
不器用な貴方の手で
ぎこちない貴方の ....
あさ
窓をあけると
庭が砂浜になっていた
知らない赤ん坊の小さな手から
さらさらと
砂がこ ....
僕の嘘には愛がある
「俺、巨乳って好きじゃないんだ」
きみの語る真実には
愛の欠片もない
....
線路内に飛び込んだイメージは
本能のしなやかなスプリングにより
ひといきに放り出される
ポ ....
飛沫が冷たく飛び回る、橙から深い青に変わっていくグラデーションの下で。
静かに流れ続け ....
私はあなたのママじゃないの
と、
言っていた君の
うるんだ、真冬の
....
雨上がり
秋空高く 舞うトンビ
のどかで いいねぇ
生き急ぐ勤め人が ふと見上げて立ち止ま ....
彼は生粋の道化師なので
昼間の公園などで
芝生の通訳をしている
「 ....
同じ音楽がループする
感性がスポイルされていく
鈍化するファッション性
何ににもなれないもどか ....
『曲者!』と 座敷わらしを槍で刺し あれから彼女 音信不通
マンションの隣の部屋は家賃安 やた ....
ずっと張り裂けそうだった
胸はやっと張り裂けた
中身全部膿だ
僕の腐敗でしか無い
膿だ ....
庭の木から飛び去った蝶が遠い外国のビルを倒した
思惑はTVの中できりきり回る
顔のない人たちがこっち ....
おもいで、と呼ぶには
早すぎませんか
わたしの肩に
のしかかる時間を
不思議な重 ....
賛美歌の歌詞知らぬ我に光さす
バイク乗る男の肩に蟷螂が
車掌のズボンは真つ赤で水 ....
高校生のスカートが
湿った風ではためいて
僕は地獄の底にいる
気持ちのいいことは
部 ....
けものみちちよつとけものになりたくて通ひ詰めたら娘ができた
わたしのナーヴァスをあなたは知らない
胸の奥に巣食う腫瘍から
躯中に毒が廻る
身悶えするような ....
へそ曲がりが残してった
テレビがある
君のうちの近くの川
二人で歩いてたっけ
手をつ ....
一回も会いたいとは思わなかった
それは意志のちからではなくて
自然なことだったのだ
....
ドレスの裾から火をつけて
跳ねる音の隙間を縫って
一気に駆け上る
白い布が炎に包ま ....
疲れの数々が
街に転がされている
それは 子供の頃の幻
あんたはどこに行くのだろう
....
通販で 可愛い男子 買おうかな ランチタイムに 妄想添えて
暗い部屋のすきまからこちらをみつめるもの
姿を変えた長い手足には大きな瞳が隠れて
混乱の意味 ....
武蔵小杉から目黒線で武蔵小山にむかった
販売機のうえの路線地図に武蔵小山をみつけると
す ....
さらさらとせせらぎ
さびれた散歩道
からからと風ぐるま
隠れた木の葉
深々とした ....
らんちゅうは不思議
盆栽の美意識を金魚に当てはめた姿
大きいような小さいような
硬いような ....
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