恋人がいるのに
はだいろ

恋人がいるのに
恋人がほしいとねがう
あ、
恋人がいるのに、とおもいだす


サラリーマン生活は、
長くつづければつづけるほど、
うまみがあるという
なるほどな、とはおもう


年間の自殺者が、
三万人を超えている国に住んでいる。
その三万人を集めて、
あたらしい国をつくったら、
自殺者のいない国になるだろうか。


野口雨情の、
「しゃぼんだま」は、
生まれてすぐに亡くなってしまった子供を悲しみ、
どうか、
すくすくと子供が育ちますように、
という願いを歌った歌だという。

 かぜかぜふくな
 しゃぼんだま とばそ


恋人がいるのに、
恋人がほしいという夢をみる
あ、
恋人はいるんだ、とおもいだす


明日、
面会時間の13時を待って、
病院へ行く。
恋人のところへ。
ケンタのポテトを買って行く。






自由詩 恋人がいるのに Copyright はだいろ 2011-09-30 21:06:56
notebook Home 戻る  過去 未来