蜂の甘い尻の熱風のなかを
紅い頭髪をかきあげた神話の少年が
うずくまる季節
鳥は
すみやかに ....
東むきの窓から見えるマンションは
夕陽を眩しく浴びて金属質に輝いている
けれどそれは束の間の ....
ららららら・・
一年の始まりはらららら
....
つらいつらいと泣いているよ
グレーな雲が自分を覆っているよ
でもつらいもんはつらい
ど ....
そのひとの
本心があらわれた時
たとえばその人と
春に出会ったとしたなら
その時は
....
゛また 会える゛って
言葉をくれた
愛しい人たちは
いま寂しい私に
会うことは無く ....
すこし伸びすぎた爪の
深海の青い色に
星をつくる機械の部品が
ひとかけらまじっていた
そ ....
君も知ってるだろ?
僕らは言葉で世界を作って
支えてるんだってこと
だから何をすればいいか ....
つい先日相対性理論のハイファイ新書が発売された。僕も買ったが相変わらず素晴らしい。曲も良いがやはり特 ....
錆びた自転車がペダルをこぐたびに
ぎいぎいと耳障りな音を立てる
右足でライトを点ける
ぎいぎい ....
2001/02/02
宿題すんだら水汲みに
宿題すん ....
ふゆの匂いがする
ほわり、
冬のお喋りをしよう
たくさんのきらきらするものが
眠たそ ....
わたしのなかでわらべがないた
わたしのなかでわらべがないた
わらべのなかでわらべがないた
....
りんと張り詰めた冬の朝を
切り裂きながらとんびは飛ぶので
わたしは腹立たしくってしょうがない。
....
絡新婦 (じょろうぐも)
ちょっと小首をかしげながらの上目遣い
さりげなく腕を組 ....
浜辺を歩くうちに
無心がいつしか完成していた
小波の彼方の
青空と海原のやりとりに耳を傾け ....
ぴよぴよのオカリナと
小さな鵞鳥が走り回っているけど
婚礼のご馳走は
ムルムルのムニエル
....
ある真昼、
水色の雨が降ってきた
空は色を失くして灰色だった
色のついた雨はあたしに降り注 ....
冬
一日一日
足を踏みしめて
歩いています
冬
極寒の中を
自らの息で
手を暖めな ....
曇の奥を塗る機械
膝より低く咲く冷気
土の下に見つけた花
あなただけが見つめた ....
重そうな空たおしたら蠅まみれ
光るなら先に教えろ糞稲妻
政治 ....
実は前々から密かに悩んでいた事がある。
悩みと言うほど大袈裟なものでもないが、地味に気になって ....
爪先に臭い泥を塗り
臭い泥エステとして売り出したら
方々から非難の声を浴びせられ
詐欺容疑で逮 ....
肉饅頭が食いたいと思って
金曜日の中華街に出掛けたら
どの店でも肉饅頭が売り切れで
私はとても ....
金髪の豚野郎が
昨晩 家を訪ねてきた
何があったのかと訊けば
金髪豚野郎はもういやだ
もっと ....
そこには自分を高く売ろうとする女と、それを安く買おうとする男がいて、隠し切れない欲望が渦巻いてい ....
オーロラの光の風の輝きの
極寒にオーロラ見るは神々し
極の冠ガイアは王位継承し
....
初夢を打ち消して
異質の波紋が脳細胞に浮かんでは消える
....
僕が見たのはほんの一部さ、あいつはちょっと気が狂っているんだ、あそこに座っている天使のことさ、昨日 ....
いくつもの嘘をついた
本当のことだけを言いたかったけれど、
言えなかったから、嘘ばかりに ....
冬のしぶきあげた 波を
しろいくじらが旋回 押しこめて
少しずつ降ってくる
わたの毛はほつれた ....
遠ざかる木枯らしに
鉛筆が舞っている
私が前髪を切った午後
小さな窓辺の話
....
いつか大きくなったら
でっかいお城をたてるの
一日中パイの焼ける匂いがして
一日中パーティーを ....
白昼
上っていく太陽は
まるで
出遅れたランナーだ
誰も見ることもなく
ありきたりで
ありふれてい ....
こし周り いとしい子らの 喰いのこし
雪深き 街
吹雪に眠る頃
天狼らの瞳
爛々と輝きだす
雪原を隔て
昏い森の始まるあ ....
黄金の海
濡れた貝殻
子供の笑顔
暖かい手
鼻にかかった低い声
大きい背中
優しい笑 ....
ほんとは12才で死んでたよ
でも13年も多く年をくってしまったよ
その間に二人殺したよ
....
彼女のお鼻がお空を見てる
雲と雲しかないのに
眠りのあとさき、夜の雫を瞳に ....
都会では
駅でたまたま友人に
会ったりするものなのかい
問う父に
そうだよと
わたし ....
右手の中指の先から
「私」が さささーっと
砂のように崩れ散っていきそうで
怖いのです
....
月のにおいに騙されて
何度も弄ってみたけど
君はとうに冷たくて
はだけた呼吸がきこえ ....
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