仲秋や母と二人の田舎道
仲秋や外には外の掟(おきて)あり
満月の暈(かさ)は ....
絵描きは追い返せ
街には入れるな
見張りを怠ることなかれ
立て札を増やしておかなく ....
とんぼうがヤゴから生まれるものならば起死回生のアヴァンギャルドを
煩悩の夜は長くて成長 ....
どんな海 傷ついていない
その価値 うつる ....
誰か を 消えていく
証明 の ゆるさない 白馬の騎士 を 透 ....
郊外の小さなガソリンスタンドは
原油高騰のあおりを受けて
なかなか車が入らない
漆黒のボディが ....
尖塔 の
あなた や 無数に ゐないこと ....
呟く言葉が一言でいい
そう思えるのは
今日の今日まで貴方が生きていたこと
多分それ ....
光が弾ける
世界を映すために
光が発生する
みちを照らすように
秋に夜が訪れて
炭酸水が流れこむと
暗い海の底
音もなく稲穂が揺れる
えら呼吸 ....
食べれば食べるほど、
百年の酔いも冷める、
ような気がする今日の肴、
とても美味しいはずなのに、
....
いつものことだ
水色が果てしないどこまでもいくひろがり
それを俺たちは空と呼びます
焦燥 ....
らせんのような共鳴を感じる
ピアノをたたくゆびの柔さに似た
無邪気さの中で吸う空気
どこま ....
宵の風が薄手のカーテンを膨らませた後で
すぅと部屋を一回りする
タバコの煙の行き先を変えて
乾 ....
海の中にいた
ここは地球なのだが
靴を脱いでいるから
地に足が着かず
やわらかい席の
おし ....
子供の頃と違う理由で
おはじきを呑み込む
でも重くなるばかりで
透明を手に入れることができない ....
なにしてんの?
そんなとこで独りでさ
なにしてんの?
狭い殻に閉じこもってばっかで ....
ダニエルは犬だ。ゴミ箱の前で、線路の影で、
夜を待っている犬だ。月が湿っている。赤くなる
空の前 ....
春が過ぎた
さわやかな出会いが
そのすべてだった
夏が過ぎた
燃えるような光の中で
燃 ....
我ペニスの冠かぶる 裸形で秋めいた
都市を走りきる野人なり
喫煙喫 ....
明日、青い鳥が
素敵な未来が待っていると告げても
私は、信じない
だってキミに ....
エアポートには感傷的なものがない
暮らしのなかにそれはないからだ
曇り空だけがちょこんと光景に座 ....
シカゴでは仕事の合間をつくって
かならずミュージアムにゆくようにしている
そこにはお気に ....
焼肉やラーメンを食べることも
すっかりなくなってしまった
さいきん
インド料理やタ ....
幽かに残された血の色が、
うっすらと赤く滲んだ )))
香ばしく焼けた肉の塊りを
荒々しく丸ご ....
商売女の膝で眠る
彼女は19歳
大人びた手つきで
僕の髪を撫でる
これまでの
どんな女 ....
きみが笑うのは きっと
つぼみが開こうとする
あの一瞬に ....
あぜりの みちりに
うのつの そえて
ちりこむ すすりの
こうゆい まうて
ちちりん ....
なだらかな坂道を
だらだらと歩いている
なさけない言葉たちを
だらしなく発しながら
なま ....
下り坂を歩いているとどうやら
駆け出す事を自制している事に気付く
しばらく考えたがその抵抗に ....
あの方を
コントラバスの弦の上
孤独にさせた
「{ルビ悪魔=わたし}」を憎 ....
わたしはね
あなたの見方なんて 決めたじゃない?
わたしはね
あなたを信じるって ....
秋を潤わす金色の木立は
この時季、配色に惑うのです
茜色に染まった夕陽は
黄熟した稲 ....
屋久島の暮らしでは
無数の鯖が
村人達の手から手へとまわり
こころからこころへとめぐり ....
「昨日また徹夜だよ。まったくいやんなっちゃうね」
ザワザワザワザワザワザ……
「アゥナタ ....
批評とは渡り鳥の視点である
批評とはぬくもりを求めて彷徨うハーメルンの笛吹きである
批評とはスー ....
しがらみに追いつかれた
雨上がりの宵の口
ゆらゆらと裏通りを歩けば
アーケードの端にかかる立待 ....
だまって
いないで
すきなように
きみののぞみを
だいじょうぶだよ
いつもそばにいるか ....
{画像=080914080444.jpg}
木は両手を拡げて
わたしを暖かく抱きしめた
拡 ....
無機物になりたいとどれだけのあいだ
どれだけ深く
僕は願っていたのだろう
生死も関係ない
時 ....
毎日通る道なのに
少し時間が違うだけで
まったく違う風景を見せてくれる
少し気分が ....
せめて汁男優よりも濃厚なお罵倒を顔にぶっかけて!。
口角泡を ....
私は
今の現状でまんぞくしているのかな?
私は
今の環境でまんぞくしているのかな?
....
頭痛がするくらいの妄想で大雨の中を掻き分けて迷走中、沈みそうに不安定な僕の手を取って、摂 ....
コップに耳をあててごらん
サイダーの歌声が聞こえてくるでしょう
宝石の鋭角が弾ける音
磨かれて ....
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