あなたを支えていきたい
いっしょう恋ができなくても
あなたを守っていきたい
い ....
庇を打つ雨音
だれもいない夕暮れの本屋
庇を打つ雨音
会話はまるで騙し ....
二十四時間前に流れ落ちた涙がそのままである
冬であるがゆえに
冬の海に夏の海は重ならない
裸と着膨れの差がある
寒風の黒い波音にピンクのかき氷を思い浮 ....
がんばれ
きみは
どこかには いる
わたしのなかの ものがたりが
ここからどこかへ とび ....
｛引用＝
一 ゆらゆら、尾ひれ
いい匂いがしたもので
いい気になっ ....
昔、
浜辺に白紙が漂着した。
それは昨日、
ぼくが君に貸した
本の一ページだった。
文字は ....
もう一人の誰かさん
私にそっくり
右頬を吊り上げて
左目を閉じて
お決まりのポーズ
....
闇の中を漕ぎだしていた
引きよせるのは
奈落からのとろりとした旋律
あらがわず
身を ....
おしゃれして
お化粧もして
道に
寝転がってるの
見上げる空は
斜めで
誰か
あたしを
拾って ....
やすやすと 季節をまたぎ
人称をこえ ほんのり
羞じらいつつ 空の頂に
ほんわか 巣をかけて
....
お日様サンサン
犬の散歩
へいのへい
楽しい日曜日
誰もが優しいと
笑顔で挨拶
皆一 ....
｛引用＝
＊註 久々の新作ですが、難解な漢字表現にこだわってみました。
....
天 からおちる
白 い花
惚 けてもいい
指 頬 首筋
お尻 まで濡れ
....
竹 光る 竹林
奥深く
開けた場所
みみを澄ますと 聴こえ始める
大白法の 南無妙 ....
そこは 小さな駅で
ときどき ＳＬも通る駅で
小さな改札口の前には
電車を待つ人のために
素 ....
loop
三十回目のバースデーの朝
女は眠りの靄のなかつぶやいた
目をあけカーテンを開 ....
いつの間に
薄い緑が
大地を覆う
春を待つ
モノクロームの
冬を抜けて
あらゆる評価（測定）は、その方法や基準を含めて行うものです。方法や基準を決める過程では、「主観」や恣 ....
こたえ、回答、正解はなし。
たからものは、相手にされない時間とか
一人でいたって頭が ....
たからものは、相手にされない時間とか
一人でいたって頭がいっぱいの時間とか
あなたと ....
セックスか言葉
セックスか記憶
セックスできない、わたし。
セックスから生まれ ....
（いつだってふりむいて、確かめていてね。）
ひだりがわ、って、
すきです。
理由 ....
非常階段を駆け上がり
分厚い鉄の扉を押し開けると
そこには真っ青な空
どこまで ....
ダイエットしてる途中の新年会
父親の匂い沁み込むちゃんちゃんこ
寒晴や人の溜息空が食う
両手をふさぐ
理想を詰めた１２ゲージ
脇に収める
希望を込めた９ミリ
身に纏うは
夢を編み ....
「お味噌汁を下さいな」
真っ赤なお味噌汁が出てきます
赤いじゃないか 豆腐はどうし ....
十九の生首がの、あったと申すよ。
小さな川のほとりにぢゃ。
昔お前がよく焼き芋を買った店の向かい ....
僕を裏切った人達が居る
確かに僕は路を間違える事もある
そんな時は手を強く引いて
ほしかった
....
お前 今笑っただろ？
俺が涎垂らしたの見て笑っただろ？
馬鹿にするな！ 涎を何だと思ってるんだ？ ....
死のうと決めたあの日
僕は函館の深夜
朝を待つ待合室にいた
電車はもうない
待合室には他に何 ....
窓から覗くのは人の気配の消えた通り
街灯が暖かい
自分の部屋にキャンドルを灯す
それは ....
親知らずを４本抜いた
そうやってつじつま合わせて生きてきた
嘘には嘘を上塗りして
秘密には ....
真夜中
帰宅して灯りを点けると
妻の気配が待ってる
まだあたたかいから
一緒に夕食を食べて ....
まだ千切れます
弄ぶには十二分に長いので
いちいち煩うこともなく
吹く風に投げています ....
ここは多分とても寒い所だ
お金で寒いのかも知れない
人間関係なのかも知れない
ちい ....
ぼくとぼくとぼくというのがぼくたちのことだが
そのぼくたちのなんということもない
へそで茶でも沸 ....
淡く闇に溶けそうな
静かなる夜に
人知れず月を見ていた
主張した金色に ....
38rows, 1.02sec.
