蜘蛛の巣には
いくつもの欲望
仕掛けた消費に
そこにダイブ
先生と呼ばれ ....
微熱のオブラートにくるまって
君の背に揺られているよ
あれは月をかじる猿だねぇ
バナナと間違え ....
中日友好35周年と人間友好記念日
この日何万人が両国で往来しているとか
日経全面豪華広告 ....
今日降った雨が
私を殺した
大人たちは
私から
すっかり夢を剥いでから
つまらない子だねと ....
もしも僕が、
盲目になってしまっても
きっと僕は
君を見つけることができるだろう。
....
夏を ほどいた
波が
少し
季節はずれの
サンダルのつま先を濡らす
ここに 影もな ....
自分の名前を忘れてしまった
お婆さんのお尻を
「よっこらせ」
と抱えながら
車内の椅子に乗せ ....
追われると 逃げるか冷める 恋心
ぎゅっとして 慰められるのは 男だけ
卒業式 嫌い ....
胸に潜む
沈黙の種子よ
忘れえぬ時の傷みを孕み
切り立った断崖に木霊する
エクリ ....
私が生きている理由
この世に あなたがいるから
立ちつくす
出町デルタの亀の上
右、高野川
左、賀茂川
ア・オ・ニ・サ・イ
『何かの野菜?』
そう尋ねる愛しい子、
優しい響きで答えてあげる
....
うそは泥棒のはじまり
だったはずなのに
ひとは誰でもうそをつく
愛するが故のうそだからと
....
ほら みて
ふってるよ
と
あなたが言う
窓の外をみると
ぎゅ っとひざをかかえた ....
涙なら
数え切れないくらい
いっぱい零して来てあげたじゃないの
みんな、あなたの為よ
....
めっちゃ..
めっちゃ好き
めっちゃ好きだから
あンたと
ほんも ....
まばらな枯れ葉を飾った街路樹
細い枝先が交差して編んだような
小枝の投網にひっかかり
捕われて ....
あなたと
いつでも
たのしく
いれたら
たぶん
わたしは退院したら
ポッケに手を突っ込んで
口笛吹いて
どこまでも歩いていく ....
それが楽しみで少し早く起きたりするの
いるのかな、いないのかなって
いつくるかな、こないのか ....
ジャストサイズを選んだはずが
いつのまにかもの足りなく感じる
酷いことだって分かっている ....
仰向けになって
ずっと天井を見てると
なにか
いろんなものに見える
小さい頃の
熱 ....
薄暗くなったのら
おいらは寝床にもぐりこむ
片腕のない人形と
ピリカラのフライドチ ....
あなたが、見えない敵にマシンガンを撃ち込むならば
わたしは、見えない敵を見えるようにしてから、あな ....
悲喜(ヒキ)とりどり
色鮮やかな
あの日の絵画
ただ「アリガトウ」と
隅に書き添 ....
まだ夏だというのに部屋は霜が降りてしまった
吐く息は牛乳みたいに濃い白で
手も足も真っ赤にな ....
革命を起こそうと考えている俺は
一匹狼のレジスタンスだ
レジスタンスも凡人で
腹が減っては戦が ....
電気を付けたまま寝ていると
母が怒って消しに来た
俺は無意識に
「暗いから、怖い」
と言って ....
かなしくはないと云ってよあおい檸檬
軽く齧ったあなたとわたし
黒髪が胸にまつわり ....
肌の上に立つ水へ
重ならぬ葉と重なる葉
朽ちた枝を流す金
音は羽へ羽へと変わる
....
生まれ変わったら
猫になろうと思うの。
君はベランダに足をぶらつかせながら
....
胸の内
誰にも言えない
寂しさは
あなたがくれた
恋なのよ
練習船
黒い尖塔
木馬の何頭かを失ったまま
メリーゴーラウンドは廻転している
空はいつで ....
変わらない時間
それが繰り返されている
そういう場所が
きみの心にはありますか
....
ぼくのこころを止めたら、きみのそれはひどく痛むと言ったから
レモンすらさえぎらない孤独感 ....
むねには だれかの だれもの むねには
川がながれて
ことばと さえずりは
甘かろうと苦かろう ....
吐気がした
私は悪い夢を見てるらしい
私の目の前に広がるのは
あまりにも
....
see me!see me!
僕を見て
僕を見て
中心に
座して根 ....
愚者の唄
己が小心
奮わせた声
変えられぬ
視野狭窄の
人生観 ....
三言に
二言「眠い」
朝ぼらけ
磨き粉と
洗顔料を
取り違え
あ ....
包帯 が
巻かれた
そこから
光 が差し込むのならば
身体いっぱいに
包帯 を
巻いてや ....
観察日記の
最終ページにある
やさしさは時に
人を不幸にする
の文字が
青く滲んでいる
....
始終電車の中で揺れているような一日だった
駅のホームで一息をつく
そんな感覚でベランダへ出て ....
なぜ君ら
かかわって来るんだ
少し黙れよ
雨の日に
濡れる右肩
君に見とれる
....
矛と盾を生み出して
火の無いところに煙を立てる
白と黒を混ぜ合わせて
どっちと ....
ラジオステーション#12で
女たちの嬌声がはじまっている
ぼくたちは通信を確立しようとする
月 ....
(カテゴリの分け方が難しい。これはここでいいのかちょっと不安です。)
小さい頃の私はとても ....
もういいかい?
まだだよ
なんて二人して楽しかったね
だけど君に見つかったとき
言えなかった ....
ある日乞食は言いました。私にも人生があったのだと。少年はその呟きを、たまたま、通りすがりに聞いたので ....
酔っ払って
海岸に
遠くの音
ひずみの向こう
波は立ったまま
立っている
寒いのは
....
XXXへ
昨日はありがとう。
久しぶりに会えて楽しかったよ。
ちょっと気まずい ....
心臓を撃ちぬかれ邦人記者の身はミャンマーの路に倒れたりけり
きみを傷つけてみたかった
やさしくなって、ね
実家に帰ると
父はいつも
私にポテトサラダを薦める
それが彼の好物だから
私はマヨネーズ ....
荒涼とした原野に
流転の種は解き放たれ
十五夜の月が
黄金色の蜜を
大地に垂らし
....
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