うつら うつら
微かに目を覚ますと
全ての人が眠っていて
わたしも
また目を閉じてしまおうと ....
今日は まあ
なんとなく すごして
夜には たっぷり寝て
明日 がんばることにする
とい ....
何から何まで
犬の日々だった
私の瞳孔はつねに濡れていて
咽喉の奥はいつも渇いていた
風にさ ....
わたしは一生 起きたくありません
だれかきいてください だれもきかないでください
たばこ ....
歯を食いしばる不快な音が
右脳の片隅に微かに聞こえる
何に憤ってるのだろうか
正体など掴めない ....
何重にも重なった色の
その真ん中に僕は居る
++ぷらす++++プラス
足して足して足して
....
序 ワイヤード(ネット空間)はリアルワールドの上位階層である by 英利政美
http://p ....
とても不確かで
とても不確かなものを
( ふたしかな )
思いは
は ....
けれども。
わたしは日記をかきつづける
えんぴつをあるかせ
えんぴつをはしらせ
つか ....
どこにでも
だれにでも
あるのに
ぼくにだけ ないことの
ほこらかさ
いつの頃からそうなのか
わからないけれど
物心がついた時から
ぼくの家には屋根がない
ど ....
もし君が。
僕の形をまだ 君の中に残しておいてくれるなら
僕は今、ここで、あの夏のま ....
遠い遠いところから密やかに膨らんで
大きく高く重くうねった黒い波のように
その哀しみは時々に ....
はじまりは
突然ではなくて
地面に染み込んでいく
雨の速さに似ている
背後に潜む
稲妻 ....
レモングラスの川べりから
青い星座を辿ってきたのですね
稲妻をたたえた雲は
あと少しで追い ....
『未亡人』
という呼ばれ方を嫌った叔母は
高飛車な懐古主義のロマンチストで
まだ幼かった私に
....
「もうすぐお別れです」
夏の妖精があいさつに来た
金色に輝いていた姿は
うすく半透明に ....
男の子は今のうちよ
ちょっと大きくなったら
なかなか話もしてくれないの
うんと大きくなった今は ....
犬の耳が
ちょうちょになって
飛んで行ってしまった
音が出なくて済むように
静かな玩 ....
ほんとは
虹の出てる場所ってあるんです
ただ人間は
その場所がわかんないだ ....
五線譜を奏でる
雨の音
雨の雫と鍵盤が
世界を奏でる
終わらない神の謡
鳴 ....
結婚します!
結婚します!
だからお見舞いに来てね!
あっちのお兄ちゃんは新しいお兄ちゃん ....
さぁさ僕らの動物園へ
おいでませおいでませ
野生を放つ夜の楽園へ
今宵はあなたをご招待
....
クレヨンの記憶を透視して心酔する
実景を曲解することで救済を求める
孤独に凍える青年の無防備な嘲 ....
1.
長い
髪の
毛を
梳かす 梳かす
あなたへの
気持ち
梳かす 梳かす
長い
....
何もかもに疲れてしまった
最初から本当は何もなかった
そんな事に今更気付いても
遅すぎたって立 ....
私は夢月の家に
棲むことになりました
夢月の親は
共働きでほとんど家におらず
独り暮らし ....
ロックというもの
それは 魂で奏でるの
たとえ歌が下手かろうがいいの
びいどろ瓶の海の中
蒼い泡がひしめきあって
じょあっと波を繰り返す
青藍 群青 紺碧の水
....
一匹の黒猫が地下の廃道を歩いていた
今はもう使われることのない遺跡の廃墟
ここはその下、網の目の ....
わたしが遅めの初潮を迎えたとき
母がお祝いにとお赤飯を炊いてくれた
(今の子もそんなお祝いしても ....
「会いたいよという切なさ」
例えば、遠くに愛しい人がいるのなら
例えば、普段も会えなくな ....
昨日A子と買い物に出かけたらればの希望的観測に囚われた僕によく煮た大根みたいに柔らかい脳みそがぷるぷ ....
貴女が大好きでした
他の誰より
自分自身より
貴女を愛していました
貴女は私によく似てい ....
いったこともないくせに…
水平線上の街は
曖昧な輪郭線と
いつまでも ぎらぎらと揺らいで
浮かんでいる 何もない所で
....
空に連なる白い花々が
青い大河に咲き誇り
そっと揺れはじめ
新しい季節が
空から舞い降りてく ....
彼がいる。
此処彼処に彼がいるので、
落ち着いて眠れない。
....
群れてはいけない
支倉常長は
伊達政宗の命を受け
ガレオン船に乗り込んで
はるば ....
うちはたった一つも守れないんだろうか
鳴らない携帯をどんな思いで見つめればいいのか
仕方ない ....
夢の国 幸せの国
触れてはいけないものだった気がする
さまざまな形があるけど
うちは 声が聞け ....
二人の自分
静と動の自分
冷と熱の自分
ほんとはね、
もっといいたいこといっぱい ....
上手くいくはずないものが沢山ある
知らなければいい
見えなければいい
朝焼けに浮かぶ記憶 ....
自由とはなんだ
何でもある、何でも出来るこの世の中で
何にも出来ない人がいる
笑いなが ....
見た目が
醜いからといって
避けていたら
切りがない
修身の教科書に
....
おのれの呼吸が
一つの音であるということ
それは
あまりにも気づき難くて
ともすれば
....
ある朝ぼくは
独りであると気が付いた
ある朝ぼくは
泣いていたのかもしれない
....
けれども
遠い場所へと離れていった
あの人はいつも笑っていたはずなので
それだけを支えとして立 ....
この島で一番大きなカブトムシを捕まえる、
が男の子の最近の口癖です。
何がカブトムシ捕りへの ....
どんどんと
仲間が殺されて
一匹の子豚は恐怖心を抱く
だから
食べて
食べて
気を紛らわ ....
夢は
この歩道橋から
飛んで
シラサギにでもなれたらいいな
ってこと
いま思いついた
....
夏の空 入道雲
あなたの名前 あなたの名前 あなたの名前
あおぞらを やきつくすほどの ....
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