毎日ひとつ
卵を産んで
1年を
365日で過ごす
鶏の生涯は
凄まじいものと知る
夜を込 ....
バスに乗って知らない町へ行こうと思った
カバンには一冊の本と君の思い出をつめて
途中でうっかり君 ....
灼熱の太陽
歩く道はアスファルトに反射して
額から汗がにじみでる
今日も汗をハンカチで ....
ロマンティシズムの盾
センチメンタリズムの剣
キューピットの矢を弾き飛ばす
乙女の強固な防衛心 ....
街 山 海
陽炎の街
輝く緑の山
エメラルドグリーンの海
真夏の真っ ....
生国や胎児の如き雲の峰
たまごを
割るように
涙を
流す
そんな人が
好きだ
誰かを
傷つけもせず ....
炎天下の路上に
{ルビ蝉=せみ}はひっくり返っていた
近づいて身をかがめると
巨人の ....
あなたの古い帽子の色を
新しくし続けている
寂しいことがいつも
正しいこととはかぎらないけれど ....
明かり消えていく街角の電灯
軋む踊るその心のマーチ
空が夕に染まる街の中心
....
ぼくは歩き続ける
歩き続ければ
何かがあるかもしれない
何かが見つかるかもしれない
何かを感 ....
神学を齧ったからと言って信仰心が深まるわけでもなく
かくて私は見事に無神論者となり如何なる神も信じ ....
雨が降り出したら
お互いに傘持っていても
相合傘しないともったいないよ
誰にも邪魔されない ....
黒い羽根を持つ蝶を捕まえた
指先に鱗粉で黒い粒できらきら
細い脚で必死で逃げようともがく姿
....
浜辺に群がる人波が
ひとしきりうねって退いたあと
待ち兼ねていたように
波音は膨らみ
熱 ....
深夜、笑いが止まらなくなって
救急車でどこかの病院へ運ばれた。
診察室でキスをしている看護婦と女 ....
回転する物体を斧でぶった切る
春が来て
芽が出て
斧の柄からも春が来て
小野小町をぶ ....
桃
もも
ももも
ももももも
ももも
もも
桃
ネコという動物には日陰と日向の区別がある
犬にはそんなものはない
日陰だろうと日向だろうとかまわ ....
美しき雷光の射す手紙かな
?
その駅の名前の由来は周りに木がたくさん在るため
と、言い伝えられている
その駅を ....
遠山の近くに見ゆる暑さかな
にゅうどうぐもが
もこもこ
もくもく
ぼくらの
ゆめのように
いきおいよく
たちのぼる夏 ....
風と雪に耐えながら進む
なんて辛いんだ
人生って こんなに辛かったっけ
そうだよ 人生って辛い ....
生きている価値なんてない
卑屈になって部屋に篭り切りで
そんな貴方にも差し出す一輪のガーベラ
....
何も知らないままあなたは 私
ゆっくりと腐食してゆく から
見違えてしまうほどの あなた
優し ....
自転車の私と
白い軽自動車の先生が会ったのは
広い水田の中の十字路
偶然にもかごには
で ....
ろしあ ....
銀鱗が剥げ落ち、腸(はらわた)の腐臭
脱殻のニッポン
//お気楽な人ごみに塗れて
....
マンホールの街に住む
俺たちの国境は陽の光さ
手を差し伸べられても
その線からは先に進まない
....
よく分からない、ということを
よく分からないだけ口にして
僕らはどのようにして、というようなこと ....
偽物のような朝日に照らされてスローモーションで抜けおちる髪
みずたちは迷路に惑わず進みゆく ....
101回目のセックスは
マンネリの空気が溢れかえっている
営む愛は空っぽで
タンク ....
アナタと初めて来た場所は。
アナタの想い出の場所で。
それを塗り替えて。
幸せでした。
も ....
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