冷たくて清らかな流れの中を
何も気負わず
まっすぐに 真っ白なまま流れて
....
つぶやくように
こみあげて
ながれて は
いかない
さからいなさい と
....
土曜日の朝
うすぐもりの駐車場
ねこ が
けむくじゃらの腹をだして
大の字で 寝てい ....
「これ、どうかな?」
君は困ったような
でも嬉しそうな笑顔でボクに聞いてくる
今日は記念日 ....
広さを言い表せない頭上の空が
歩いてるうちに狭くなる
登場す ....
人生に必要な言葉はみんな
「カラマーゾフの兄弟」に載ってる
でもそれだけじゃ足りないんだって
....
しりん。
しりいいいいいん。りいいん。いん。
しりん。
水が滴り落ちるこの洞窟で
俺 ....
水面をゆらしながら
初夏のかぜが吹きすぎる
こいびとの手をひいて
堤防をころげた
草につ ....
家にある薬箱のなかの服用薬を全部飲んでしまったことがある。19のときだ。頭痛薬からキャベジンから風邪 ....
まるでイヌが
「降参」のポーズを取るみたいに
できればラクなんだけど
もう無理なんだよね
....
あ、ほらね、
夕日がきれいだから、
ベンチに座ろうかどうしようか、
そういう事だと思ってた。 ....
(一)
膨大な知識と情報のひとかけらを
カバンに入れる
新たな道が開けた瞬間で ....
ラオウ「おまえの力はそんな程度か」
ケンシロウ「うふっ」と言いながら体が崩れる
(効果音)ちろり ....
かわいそうに
と
思った
必死になっている
彼を見て
わたしのこと
好きなんだな ....
言葉にならない思いを
言葉にできない思いを
必死になって綴ろうとする
必死になって伝えようとす ....
にゃんでか知らにゃいけど
「にゃににゅにぇにょ」
が言えにゃくて、全部
「にゃににゅにぇに ....
なんとなく、なんとなく。
夏が近づくと、思い出すこと。
もう10年近く前になるかな、わたしは ....
濃度を増した緑 の根元
アスファルトには 日陰がある
かつて人だった空間には
かつ ....
ずっと
風をさがして
生きてきた
たとえば
こんな
よく晴れた日には
釣り竿を担いで ....
歩くことにした。
走るのは疲れたよ。
歩くことにするよ。緩やかなリズムに乗って。
....
病院に行ったのです
私の家からその病院までは坂道になっており、一輪車での往路は非常に辛いものとなり ....
彼女と喧嘩して
いい加減にしろ
と怒鳴るつもりが
いい加減にすれ
と言ってしまった
....
いじめっ子と
いじめられっ子のあいだに入り
次の日結局かれらは生涯のともだちになって
幼稚園の ....
笑顔の下の
哀しさ
笑顔に隠された
淋しさ
独りの時に泣いていた
涙の跡
全部が全部愛し ....
風船
つばめの急降下にも
動ずることなく
ただよう風に押されて
やがて 点
水面に映る ....
1,
椅子が背もたれを向こうにしている
わたしは座面にかかとを乗せて
中空を見るでもなく見てい ....
朝の光り射す 窓辺にて
ベッドの中で ゆるゆると
まどろみに浸っている その人は
不意に掛けら ....
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