5月18日(火) 「下敷きで光を」
馬野ミキ

いじめっ子と
いじめられっ子のあいだに入り
次の日結局かれらは生涯のともだちになって
幼稚園のころ
オレは磁石であそぶのにあきてはじっこで、
下敷きに光を反射させ、

なるほどずっとわからなかった
地球というのはブッシュからブッシュマンまで含めて、
トゥーシャイシャイボーイたちの群れだったか
シャイで傷つきやすい 心優しい人
アメリカとイラクを結ぶグローバルスタンダードのひかり

システムはシャイと傷によって成り立っている
科学や経済というのは
ここ何千年かのちょっとしたブームにすぎない
だがとても大事なものだ
けどそれが全てではない

誰かが「鎖国とひきこもり」という本を出せ
可能性に満ちている
オレは日本人を応援したい
スポークンワーズとかフリースタイルとかポエトリーリーディングというな
刀は鉄砲の弾をまっぷたつに割るのをトリビアの泉でみて泣いた

オレを癒すのはオレの孤独
そしてタクシーを蹴りながら家にかえって君の眠る布団へもぐりこむ


言葉はつかれる
つまり他人は疲れる
関係はつかれる
関係は全てではないからー

朗読を終えたあとの拍手の手前の、
0.1秒の沈黙に

全てがある

だから誰も反応できないのだ
関係が消えているから

不況へ
言葉が流通していないから
金も流通しないよ


なぜオレの詩に心が動かされるのか
君の中にこれがあったからだ
なぜ感動は常に決して新しいものではなく、思い出されたようにおこるのか
すでに君が知っていたからだよ


オレが怒るとしたら
君がほんとうは自分で出来ることを、オレにやらせようとした時だ


今までのオレだったら理解されないとしたらスネていた
世の中なんて馬鹿ばっかだと
そうしてひきこもったのかもしれない
作業所で箸の袋詰めに甘んじた、

今は違う
オレは絶対にあきらめない
そうして心を開き続ける
そうして気合をいれ続ける
絶対にあきらめない
オレはおれを見捨てない
そうしてスネたりグレたりしない
なぜか
そのたった一本しか残された道がないほど
オレの悪魔っぷりははなはだしかったのだ

オレは悪魔を飼っている
一生倒せないだろう
ともだちだもの、

下敷きで光を反射させ、


自由詩 5月18日(火) 「下敷きで光を」 Copyright 馬野ミキ 2004-05-18 02:26:50
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