すべてのおすすめ
ショルダーバッグに仕込んだ
高性能の小型カメラは
寝惚けた雨空しか写さないから
今日もメタファーを掴み損ねた

観葉植物の鉢に隠した
最新式の盗聴器は
ふざけたノイズしか拾わないから ....
あの朝 若い担任は 粗暴で担任泣かせの君が書いたという「ひとりぼっちのクリスマス」を校長に見せた。感動した校長は涙ぐみ集会で紹介していた。だが この話には君ではない原作者がいた。
母子家庭の少なくな ....
意味や価値より

自分を大切にしていたころ

長すぎる午後に拾い上げた

石は碧を宿したまま

冷たく掌でひろがり

静寂の質量を教えてくれた



いま閉鎖された細胞 ....
赤が
私の内側を流れる赤が
情動をまとった哀しみと孤独が
今日も私の全体に行き亘る

赤は
私の内側を流れる赤は

などと

恰好つけて書いてはみるものの
詩人と呼ばれたい私 ....
いつかの
藍色の夕暮れ時の
郊外の
「青年」の
魔窟への憧れの発露
どうやら
「青年」は
“アンダーテイカー”の入場曲(「ザ・グリム・リーパー」「レスト・イン・ピース」「ダーク・サイド」 ....

陸に上げれば
日保ちのしない魚で
「卑しい」が名前の由来だと

腐って臭うので
頭を、柊の葉の刺と合わせて
節分に鬼の退治といわれた、モノで
これがまた平安と呼ぶ
わたしには途方 ....
   宝箱の鍵が

  みつかりません

 仕方なく箱を振ったら

   カラカラと

   頭蓋骨から

 乾いた音が響きました
叢でひっそりと
台風が去ったあとの
サファイアブルーの空を
見上げてます

小鳥よ、小鳥
わたしを一緒に連れてって
くちばしが
わたしをついばむ日を
待っています

翼を持たない ....
消えた夏の色はメロンソーダ
あれは遠いとおいむかし日ざかりの庭で
風もなく揺らいだ瞳のなかの碧
バルコニーへ運ばれたグラスを透かして
チェリーの沈んだ泡立つ海へと
白い帆に秋の風をうけて走る ....
あなたのような人は長生きしてほしい
そう素直な人あってのひねくれ者だから
だから九十四歳は悪くない 悪くない
これでも献花のつもりなんだ

アンパンマンを見たことがなかった
なのにアンパン ....
絶えず
一定の方向にだけ
エネルギーを集中し

間断なく
成長あるいは変容し続ける
モノやコトや
言い表せない何か

そんな奴等に
ヒトという間抜けな動物は
いつも
驚愕さ ....
月夜、吠える 明日おばさんは僕から顔を背けるだろう
世界の果てで ダンス ダンス ダンス
慎重に「型」になぞらえて 身体を移して 
タン・トン・タン・タタン 単純に力強く

太平洋のド真ん中 ....
あなたがほんとうに
あなたなら
IDを脱いで
そよそよするビルを三角にして
意味とかを味にして
眠い椅子たちをこうばしく並べて
もしあなたがほんとうにあなたなら
これ以上ないくら ....
雲海に沈む太陽に心が沸き立つ時、
私はもはや一人ではない。
この道はあなたも通った道。
過去に飛翔する魂を私は許した。

生への鼓動がこの道をゆく。
私の視点の先には常に未来が横たわる ....
サラサラと嘲りながら
指の隙間から
零れ落ちていったのは
砂で出来ているのを
忘れかけていた
いくつもの季節と朝焼け

パタパタと蔑みながら
手のひらから
飛び立っていったのは
 ....
かーさん ももいろひよこ かってや
めっちゃ かわいーやんか
そらいろも いるんやで
にじいろも いるんやで
ハートマークも いるんやで

息も絶え絶えのひよこたち
鳴いてるんじゃない
 ....
朝焼けと茜空の間に
彩(いろどり)が溢れ
茜空と朝焼けの間に
暗闇が横たわる
少女はその秘密を知りたくて
彩の一つ一つを呼び出しては
新しく命名し昼の詩を
暗闇の底を探っては
言葉で照 ....
野良の黒豹にうちのキリンが噛みつかれている 底から
蒸発した
温かい水が
蓋裏で
冷たい水になる

ほんの少し
傾けただけで
それは
ふたたびのしずくとなって
ほとばしる

涙の成り立ちを
まぶたの裏で描きながら
わ ....
絶望の万年床でカビを生やしながらウラニウムガラスを抱いて薄黄緑色に発光していたら
お前を今日から爆弾にするから炊飯器に入って圧縮されろと命じられたので仕方なくふとんから出ました
ふたをひらいた炊飯 ....
さようなら


君がいない街でも
なんとかやっていきます


泣き暮れた夜のあと見あげた空に
ひときわつよく輝く星を見つけたら
それが僕の憎しみですから
どうぞ見なかったことに ....
鎧に水をためる
緊張して
わたしは
裸足で
後ろ指を
さされても
いいよ、どうぞ
裸で
こわいよ
でも
わたしは
鎧に水をためる
嗚呼朱く赤く紅く
秋に明け暮れ飽くことなし
移ろうものこそ美しい
去りゆくからこそ愛おしい
不変の美は仮庵から
渡り鳥のように飛び去るのだ


文字の檻に閉じ込めるなら
ソレハヒトツ ....
遠く
離れたままで
聴こえない
聴くことのできない
あまりにも
薄くのばされた夜
わたしたちは
南回りでまたたいている

天球儀は
魚眼レンズに切り取られ
森の陰影に
ふりがな ....
成層圏の牧場に
幾千匹もの
群れなす羊

どこまでも透明な
追憶の彼方

舞い降りる
黄色い{ルビ木=こ}の葉

堆積する秋

深海の底に届いた
月光のように
青ざめた記憶 ....
描くことができない白

書くことができない白

語ることができない白

ただ観ることしか許されない白

白と呼ばれることすら拒絶する

月の光の指先

月の光の吐息

 ....
供養の拝礼を終える
そっと汗を手のひらで拭うと
和尚は顔の皺を刺青で埋めた
浄門の外房には紅白の熨斗が貼られ
それを見た人々の信心は以前よりも増した
(ああ そうじゃよ
冬 ....
我々はこまかい罅を 感じている
誰にもある
あかるい三月の路上で
したたるような朝がまぶたをひらいた
我々がおもえば
頑固な落葉松の ひきしまった松根の一本や二本
適度なふかみの罅がはいる ....
 そこはかとなくぽんやりとゆめをみていたのです
 ぽんやり?
 ぽんやりです。
 なんと、それはどのようなヤリなのですか。
 ごせつめいいたします。
 あれは今から……

 ごまとありが ....
慟哭しながらガラスを割り続けていたら部屋がとがった粒子で埋もれていきました
ばらばらのぱらぱらなガラスのなかに飲まれていたら皮膚が血だらけになっていたのです
だがそれでも動けないというのか ....
左屋百色さんの自由詩おすすめリスト(300)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
探偵- nonya自由詩20*13-10-23
Kよ…- イナエ自由詩9*13-10-23
碧の石- ただのみ ...自由詩18*13-10-20
私の赤- nonya自由詩17*13-10-19
ロックシティ・オブ・ザ・デッド- ゴースト ...自由詩3*13-10-19
鰯の頭_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩15*13-10-18
【_私の才能_】- 泡沫恋歌自由詩19*13-10-18
じゅずさんご- そらの珊 ...自由詩1213-10-17
メロンソーダ- atsuchan69自由詩10*13-10-17
ひねくれ者より献花です- ただのみ ...自由詩36*13-10-16
蔓延る- nonya自由詩19*13-10-16
この詩読んでいいとこ悪いとこ教えてくれませんか- レシート自由詩213-10-14
ID- はるな自由詩813-10-13
美ヶ原への想い- ヒヤシン ...自由詩10*13-10-13
無力- nonya自由詩20*13-10-12
夜市- そらの珊 ...自由詩16*13-10-11
10月10日の詩- ただのみ ...自由詩21*13-10-11
野良の黒豹にうちのキリンが噛みつかれている- 北大路京 ...自由詩6*13-10-10
十月の扉- そらの珊 ...自由詩18*13-10-9
<<_ご・は・ん_>>- 北街かな自由詩2*13-10-9
明日の約束- ユッカ自由詩2*13-10-8
鎧に水をためる- はるな自由詩413-10-8
邂逅- ただのみ ...自由詩25*13-10-8
秋の耳- 佐東自由詩1213-10-7
赤いスカーフ- Lucy自由詩27*13-10-6
月下美人- nonya自由詩21*13-10-6
秋が過ぎれば冬がやって来る- アラガイ ...自由詩7*13-10-5
ワレモノワレワレ_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩11*13-10-4
___________ぽ_ん___や___________り ...- 北街かな自由詩2*13-10-4
痛みと妄想と肉体の輪舞命題- 北街かな自由詩4*13-10-1

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