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また冬か、たしかに
冬にはだれかの炬燵の生活(くらし)がある
それでも重心は、大都会のビルディングの隙間から
「6億円、買わなきゃ当たらない」という
電車のキャッチコピーにサラリーマンまみれだ ....

陸に上げれば
日保ちのしない魚で
「卑しい」が名前の由来だと

腐って臭うので
頭を、柊の葉の刺と合わせて
節分に鬼の退治といわれた、モノで
これがまた平安と呼ぶ
わたしには途方 ....
我々はこまかい罅を 感じている
誰にもある
あかるい三月の路上で
したたるような朝がまぶたをひらいた
我々がおもえば
頑固な落葉松の ひきしまった松根の一本や二本
適度なふかみの罅がはいる ....
左屋百色さんの乾 加津也さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ことばの姿(的な)- 乾 加津 ...自由詩12*13-10-26
鰯の頭_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩15*13-10-18
ワレモノワレワレ_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩12*13-10-4

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