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月見草
銀に揺れている
透明な水流になびき
引き寄せられ
傷んだ身体
俺は引きずっていく
引きずられていく
寒風吹き荒ぶなか

青、蒼、碧

陽光余りに眩しいこの真昼

俺の ....
{引用=銀杏一葉}
フロントガラスのワイパーの圏外
張り付いた銀杏一葉
冬の薄幸な日差しに葉脈を透かして

用途を終えて捨てられた
ひとひらの末端 美しい標本
飛び立つことはないはずなの ....
麻の半袖ワンピースを
さっぱりと洗い
捨てる時を伸ばし伸ばしにしていた
サンダルに永遠の別れを一方的に告げる

風鈴は日曜日の新聞紙でくるみ
青いペディキュアを消す

扇風機の薄い羽根 ....
今。

今火葬場なんですよね。母が亡くなりました。

コロナ禍での入院なので、あんまり会ってない。6月のあの夜、急いで実家に帰った時から、ぼんやりわかってた。緊急入院。カテーテル治療。でも、あ ....
{引用=うつけもの}
わたしの頭は憂鬱の重石
悩みの古漬けぎっしりと





{引用=しゃくりあげて}
願いは鳴いた
言葉を知らない鈴のように
子の骨を咥え 風の狐が走る
芝 ....
がらんと、芯が
落ちた鉛筆。

そばにころがっていた、
ボールペンをアナトミア!

芯を、がらん洞化した
鉛筆の穴に異種結合。

ささっと、
代筆業再開す。
月の灯り陽の光り

誰もいない銀の馬車 

不幸など誰が予測できるだろう

誰も予測できないから不幸ではないのか

あの人たちも

傍らで見覚えのない家族が啜り泣いている

 ....
西大路五条のロームのイルミネーションが
クリスマスを飾る季節が来ると
僕らはいつも冷たい空気に
羽を震わせながら巣籠もりして
ローソンの食糧を買い貯めて
ぷるぷる震えながら
やがて来る春を ....
小さな声しか
聞こえなくなる
まるで自然の中に
生きているようだ
空の始まりに合わせて
心が広がるなら
あなたと一緒の
世界を描くでしょう
時間のつま先で
揺れるカーテン
朝と夜を ....
昨日の雨が水たまりのまま凍りついた海沿いの二車線は
曇り空の下で果てしなく寒々しく
わたしはブーツの滑り止めの具合を確かめてから
葬列の最後尾に着くみたいに歩いた
水平線は薄明りと虚無に飲 ....
伝えれば 伝えるほど
孤独になっていくんだね

吐き出して 楽になるのは
臆病者なんだよね

その軽さに相乗りして
ふざける奴もいるだろう
注意するのは身の危険だ
賢者は黙る
やり ....
傷のない明日の西陽を
寒くない風も 一緒に
蚊に刺されながら吸った ベランダで
脳みそをごまかしてる意味という意味を
取り出して木彫りにした
明日の夜見る夢に三色ペンも
蝉に鳴かれながら拾 ....
むなしい
と声に出ることはなく
ことばは秋に静かに枯れていき
地面に落ちては
たくさんの足音に踏みつけられ
悲鳴にもなれず
冷たい風にたやすく飛ばされる

ここで
ここで腐りたくはな ....
{引用=湿度計}
乾いた悲哀に触れる時
こころは奥から浸みてくる

湿った悲哀は跨いで通る
乾いたこころが風を切る





{引用=〇〇主義に痴漢する
 Ⅰ}
知識は雄弁で ....
Mrs.アリスの物干し竿には
百年前から着古したシャツやらが
のんきにぶらさがっている

逃げたカナリアの幸せを祈り
野良猫は低く鳩を狙う
公園はひっそりと
今日も来ない子どもを待ってい ....
実家の方角から、炊き込みご飯の炊ける薫りのしたような。
晩秋の寂しそうな母の背が、硬い根菜を刻んでいたような。
雷を髪に飾ることはできる、とあの人は言いました。
プラスチックの黄色い髪留めのことかと思いました
あるいは単なる冗談なのかと

朝食は取らない主義で
それはお腹が弱いから
薄紫の傘が立て掛 ....
 
  {引用=みずうみに
釣り糸をたらすと
うつくしい皺が外縁へむかい
逡巡をひろげていく

魚のいない惑星では
玻璃でできた液体はとてもあおい

水べの図書館の閉架には
魚偏で ....
それは崩落し、細かく砕けながら、薄暗い地面へと乱雑に堆積していく、激しく、そしてささやかに繰り返す破壊音は、インプロビゼイション・ジャズのような気まぐれな旋律を形作る、すべては破片、音を上げれば上 .... 末娘が10歳の誕生日を迎えた日
7歳上の長女と妻は
誕生日のプレゼントを
用意していた

ボクはと言えば
実は
すっかり誕生日だったことを
忘れていたのだ

ねぇ。お父さんは
何 ....
互いにスパークする宇宙で起きた出来事があり
誰も入り込めない花園の君がいていつか僕は叙情になる

面倒くさい真実ばかりがまかり通って
優しい嘘はにぎりつぶされて疑問ばかりが生き残る

レノ ....
山あいのさみしい川べりの
物置小屋の青いトタン屋根の上に
紅葉したもみじが
五六枚かかっていた

大町の山間部の秋は
ダム湖の水面に近い方から色付く
楓が黄色く
イロハモミジはわずかに ....
不安という重荷をおろせば
溢れてくるのは感謝
恐怖という重荷をおろせば
溢れてくるのは喜び
危機は去り
つかの間の平安の中で
天使たちの声を聞いている

新たな火種がすぐに来る
死神 ....
この棺桶はきゅうくつで
けれども
そらは紺碧透明
  
 (小鳥のに、さんを棄てている)

こんじきの比喩や
空明のかぜの詩
それを〔私〕はみたけれど
 
(もちろんそれはそれでと ....
{引用=猫}
雨色に染まり
濡れそぼつ猫のよう
辻を曲って忘れ物
取りに戻ってそれっきり
溺れるほどにこらえ
秋桜 斜めに見やり





{引用=病葉}
山葡萄は美しく病み ....
 し
       真清水るる作




だれにでも し は、ある
し を、おそれて 
し を、わすれて
そして し を、読むとき
その し が、 いきているかいきたがっているか
 ....
ぼやけた眼鏡のひとが
わたしを連れていく
とんかつのお店
ご飯は小盛りで
と言うのでわたしも小盛りにする
遺伝子の特集をとりあげた雑誌をながめる
ばらばらになったいくつかの ....
終わったテレビが砂嵐になっても

続いている物語

今日ごはんを噛みました

敗北者の味がしました

必要なのは

それでいいと言ってくれるひと

それとも

それ ....
{引用=無邪気な錯覚}
窓硝子の向こう木は踊る
風は見えない聞こえない
部屋に流れる音楽に
時折シンクロしたかのよう

時折シンクロしたかのよう
異なる声に欹てて
異なる何かに身を委ね ....
白くてぼんやりしている一日
読みかけの本は表紙から冷えていく
犬はどこどこ毛を生え換わらせるから
死んで右往左往している夏の毛を集めて
新しい子犬として
毛糸玉に魂を吹きいれる魔法の息を
 ....
Lucyさんの自由詩おすすめリスト(6069)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
魂の深淵- ひだかた ...自由詩1020-11-29
空論のカップに口を付ける冬の横顔- ただのみ ...自由詩5*20-11-29
夏をしまえば- そらの珊 ...自由詩10*20-11-26
最後のカルシウム- umineko自由詩5+*20-11-25
返り討ちに合った復讐者- ただのみ ...自由詩5*20-11-25
アルバイト- ナンモナ ...自由詩3*20-11-24
Raman__(分光)- アラガイ ...自由詩16*20-11-24
この世の地獄上る天国下る悲しみ東入ル- TAT自由詩5*20-11-23
- ミナト ...自由詩320-11-23
過去の歌、散らばる道- ホロウ・ ...自由詩5*20-11-19
茶碗蒸しの極意- umineko自由詩15*20-11-8
- 奥畑 梨 ...自由詩520-11-8
ことばは秋に枯れていく- かんな自由詩920-11-8
怨念の赤い糸- ただのみ ...自由詩6*20-11-8
秋の窓は刹那- そらの珊 ...自由詩10*20-11-6
炊き込みご飯- クーヘン自由詩12*20-11-1
雷を髪に飾ることはできる- ふるる自由詩14*20-10-28
幻想と歴史- 道草次郎自由詩13*20-10-27
見えないのか、舞台はすでに準備を整えている- ホロウ・ ...自由詩1*20-10-22
東苗穂にあるケーキショップあかね- 板谷みき ...自由詩9*20-10-21
スパーク- 梅昆布茶自由詩1420-10-18
チェーン脱着所にて- 道草次郎自由詩9*20-10-18
平安の中で- 無限上昇 ...自由詩620-10-18
鳥へ- 道草次郎自由詩4*20-10-17
終日秋桜寝る子も起こす- ただのみ ...自由詩3*20-10-17
- るるりら自由詩4+*20-10-15
遅いランチタイム- 自由詩12*20-10-14
シグナル- 自由詩6*20-10-12
詩と音楽と酒- ただのみ ...自由詩9*20-10-3
暮れるのがはやい- そらの珊 ...自由詩14*20-9-30

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