しゃべりたくなければ
口をとじていればいい



(・・・・・・・・・・・・・・・ぷはっ)



しゃべりたくなければ
口をとじていればいい
息はしてもいいから



( ....
反対に映っている
鏡の中
あちらとこちらを暗示する
鏡の中

どちらを選ぶ
どちらが本当だと思う
今常識がくつがえる

こちらが本当だと思って生きている
でもあちらにもいるような気 ....
無邪気であり
かつ残酷でもある少年は
少女にはわからない遊びに夢中になったりする
原始の森から続く通過儀礼のように
せみとり くわがた かぶと虫
昆虫標本

はばたくために作られた軽い羽 ....
4:42AM
きみがてのひらで
目かくしをしてくれる

いいにおいのする
やわらかい暗闇が訪れ
どこかで
列車が動きはじめている

八月の終り
きみがてのひらで
目かくしをし ....
なまえのない島

こっちは僕らのもの そっちは君らのものって
ドッチボールの陣地を 取り合う子供を思い出した
架空の境界線を また誰かが引こうとする
落書きみたいに カラフルにでも引けば楽し ....
指から少し離れた宙から
水が こぼれおちてゆく


紙を三つに切り
ひとつ あまる


ところどころ 穴のあいた肉から
音が抜け落ちてゆく


鬼の子が二人
 ....
{ルビEKBO=エクボ}
エッジワースカイパーベルト天体
微笑みをぜんぶ君にあげる

ワイ惑星
わいわい村の子供たち
太陽系ラジオ体操は朝寝坊したらあとが怖い

村はずれ
ヘリオポー ....
山のあなたに辿り着き
人生全部吸い込んで
空に向かって叫んでみたら
先っぽ なぜか膨らんだ
どういう訳か膨らんだ

いつまで経っても捌け口は
見えぬ病のその先に
空に向かって叫んだら
 ....
いつまでたっても電信柱のようにたっています
恋は百万遍すどうりしてほかの誰かをむすんでます

それでもけっこう嬉しかったりするのですが
もうちょっといい脇役にもなりたかったりして

ギ ....
深い傷 浅い傷
大きい傷 小さい傷
ずきずき痛む傷、甘酸っぱい傷・・・・

どれもこれも、私の体に残っているものならば
全て抱いて生きていこう
ひとつひとつが 生きてきた証だから
失いた ....
あらかじめ仕組まれていた
夏の日の終わり

目の前の景色が
ゆっくりと麻痺していくのさえも
そんなの当たり前とばかりに
君は背伸びをして見せた

土曜日の午後の
彼女の笑顔や
 ....
  
  どこかにかくれたきみのこと
みつけることができなくて ないてかえったぼくだった
ふたりはとてもなかよしで いつもいっしょにあそんでた
いたずらだいすき  ....
                   120823


ふと考えた
藪から棒に驚いたのさ
藪から小綬鶏が走り出し
頭上高く飛んでったのさ
突然のこと
驚かしたのは当方の無頓着な歩行
 ....
蟻だ
物凄い数の蟻だ

僕は
涎を垂らしながら
テレビのニュース映像に
釘付けになっている

パレードだ
角砂糖の数珠繋ぎだ

僕は
指をくわえながら
熱狂と陶酔の蟻の行 ....
茅ヶ崎駅近くのライブハウスにて 
カウンターに並んで座った 
詩友の欣(きん)ちゃんは、店員の女の子に話しかけた 

「名前、なんてゆうの?」 
「かれんです、名前負けしてるんですぅ」 
 ....
熱射を吐き出してしまった夏は
老いて死んでいく
鎮魂歌を捧げられながら

あれは一時のめまい

傾斜する意識が
さらに勢いを増して
海の底に沈もうとしている

戦場に散った無名戦士 ....
「宇宙樹のうた」
            木の若芽

木の葉にさわる
思わず手が伸びてしまう
ひんやりとすがすがしい感触
かぐわしい気が私の体の中に入ってくる


とにかく思いなさい ....
わたしね
びっくりして
バスブーツのまま外に出ちゃったの
そう
カビとりしてたから

そうしたら外は
一面、お風呂
だから
バスブーツでおでかけ
バスブーツで
遠くまでおでかけ
 ....
曇の無い空が
何層も重なり
広く平たい建物のように
さまよう色をして建ち並ぶ


夜のはじまり
手がつかむ空
ひらいて ひらいて
上の上の糸


波は常に流 ....
ここには
小さな岩の塊と 冷たい流れがある

登って岩の頭に立つ
柔らかく乾いた苔のジュータン

その邪魔な苔を無残に剥ぎ取り川に捨てた

何千年もの間 誰にも触れられた事のない世界と ....
忘れ物に気がついて
もと来た道を引き返す

立ち塞がる湿気
項垂れた街路樹
焦げた揚羽蝶
嫌々巻き戻される遊歩道

本当は忘れたままで
良かったのかもしれない

纏いつく濁っ ....
人から人へ渡す問題は
根本の涙を簡単に片付ける
大きな欠片が手垢でこすれて
小さな小さな石ころになって
最終的には影際に追いやられてしまう

日々の課題が見 ....
「私が空を見上げれば」
              木の若芽

私が空を見上げれば
誰かも空をどこかで見上げているのだとわかる
あの川のむこうかもしれない
あの山のふもとかもしれない
遠 ....
砂時計を鏡に向かって投げた
壊れたものを拾い集めて
あなたにあげるわ
喜んでくれるんでしょうね?

私を車に向かって走らせる
崩れた肢体を元通りにして
あなたにあげるわ
綺麗だねと言う ....
結局のところ
友達と呼べるものが
充分には居なかった
念の為に
少なくとも
手に届く範囲ではと
慎重に限定してみれば
確実に居なかった

ぽっかりと空いた空白の
360度の一点にル ....
                120811





マグロが好きだったが
いつもカジキマグロで誤魔化されていたようだ
たから本当はマグロが好きなのか
カジキマグロが好きなのか分か ....
固く強張った叫びの表面から
水が剥がれる
一枚の皮膚のように
音もなく
樹齢千年の眼差しに救われて

水は
季節の波紋を揺すり
懐かしい演奏を軸とする
流れと
陽光の到着を待ちなが ....
ひとを
見下し笑えたら
わたしの優位が成り立ちそうで

ひとを
けなして罵れば
わたしの優位が守られそうで

拳は
きょうも独りきり
石くれ気取りも甚だに
閉じたつもりの ....
  ココナツを叩き割ると
  青い空がちゅるりとこぼれた



  そう、
  キミはいつも
  輝いているものを
  見かけるたび猫のように
  是非もなく追いかけた
  ....
いとは紡ぐ

いとはのびる

いとは結ぶ

いとは繋がる

いとはほどける

いとは絡まる

いとは切れる


それでもまた


いとを紡ぎ

いとをのばし
 ....
カマキリさんのおすすめリスト(347)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しゃべりたくなければ- kawa自由詩212-8-30
真実の鏡- 木の若芽自由詩212-8-30
少年と少女- そらの珊 ...自由詩21*12-8-30
目かくし- はるな自由詩712-8-30
なまえのない島- itukamitanij ...自由詩1*12-8-30
わたし_うつわ- 木立 悟自由詩612-8-23
太陽系ラジオ体操の歌- 海里自由詩312-8-23
さきっぽ- ……とあ ...自由詩16*12-8-23
いつか詩人になれるなら- 梅昆布茶自由詩2412-8-23
- 夏美かを ...自由詩13*12-8-23
焦燥プール- в+в自由詩612-8-23
「やっとみつけたきみのこと、とおいむかしのかくれんぼ」- 秀樹自由詩312-8-23
抜群- あおば自由詩9*12-8-23
パレードには行かない- nonya自由詩29*12-8-22
貯金の音_- 服部 剛自由詩512-8-22
不可逆- 乱太郎自由詩25*12-8-21
宇宙樹のうた- 木の若芽自由詩212-8-17
おでかけバスブーツ- チアーヌ自由詩312-8-17
夜と片目- 木立 悟自由詩212-8-17
柔らかく乾いた苔のジュータン- ぎへいじ自由詩3*12-8-16
残暑- nonya自由詩21*12-8-16
課題が見えない- 中山 マ ...自由詩112-8-16
私が空を見上げれば- 木の若芽自由詩112-8-14
時さえも- いぬぐす自由詩2*12-8-11
休日リザーバーで釣りをする- 北村 守 ...自由詩412-8-11
マグロ- あおば自由詩8*12-8-11
水路- 綾野蒼希自由詩15+*12-8-10
- 千波 一 ...自由詩3*12-8-10
ココナツ・ブルー- 草野春心自由詩212-8-9
いと- 朔月 実自由詩7*12-8-9

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